志位和夫 日本共産党

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主な活動

2024年9月8日(日)

欧州訪問 8/29~9/10

志位議長、「服従しないフランス」のメランション代表と会談

共同と連帯を確認


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(写真)会談するメランション氏(左)と志位氏=6日、パリ

 日本共産党の志位和夫議長はパリで6日、7月のフランス国民議会(下院)選挙で最大勢力となった左派連合「新人民戦線」の第1党「服従しないフランス」の党本部を訪問し、ジャンリュック・メランション代表との初の首脳会談を行いました。(関連記事)

 翌7日に新人民戦線を構成する全左派野党が共同で民主主義擁護のデモを計画するなど激動する政治状況のもとで、スケジュールの間隙(かんげき)を縫って会談にのぞんだメランション氏は、志位氏の訪仏を歓迎。両氏は排外主義に反対して人権と自由を守る闘いや、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルによるジェノサイド(集団殺害)の中止を求めることなどで連帯を確認しました。

 会談で「服従しないフランス」側は、フランスの政治情勢について、現政権の新自由主義の強圧に対する国民の怒りにつけ込む形で極右が台頭しており、排外主義を許さない闘いが急務となっていることを強調しました。

 志位氏は、「詳しい説明に感謝したい」と述べた上で、「服従しないフランス」が極右勢力の排外主義に抗して活動していることに敬意を表明。日本でも在日コリアンや定住外国人に対する差別やヘイトが重大化しているとして「人権と自由を踏みにじる排外主義の台頭は、重大な国際問題となっています。この問題での連帯を強めたい」と強調しました。

 平和の連帯の課題をめぐり、志位氏は、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザでの大規模攻撃は、国際法違反のジェノサイドであり、絶対に許されないと強調。メランション氏は、虐殺を中止させることは緊急の国際課題だと応じました。

 両者はまた、北大西洋条約機構(NATO)がアジア太平洋への軍事的関与を強めていることや東アジアの平和づくりについても意見交換しました。

 さらに、両者はユーラシア大陸の東と西で進められている大軍拡、米国が「統合抑止」の名で双方を結びつけようとする動きに反対する課題でも共同と連帯を進めることを確認しました。

 志位氏は、党の『東アジア平和提言』を手渡して説明するとともに、核兵器禁止条約を推進する課題での共同の重要性を強調しました。両者は、欧州安全保障協力機構(OSCE)の果たすべき役割の重要性について認識を共有しました。

 会談の最後に、両氏はそれぞれの著作を交換し、双方が理論面でも意見交換を進めていくことについても話し合いました。