志位和夫 日本共産党

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2026年10月27日(火)

未来社会論の真の輝き 大展望に感動と確信

志位議長報告「『ゴータ綱領批判』の『共産主義社会のより高い段階』論について」感想文から


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(写真)報告する志位和夫議長=22日、党本部

 「マルクスの本来の立場を蘇(よみがえ)らせた未来社会の『高い段階』での解明は、分配論にとどまらず、人間の自由で全面的な発展を明らかにし、まさに『人間賛歌』ともいうべき展望が示され、震えるような感動を覚えた」(岡山)--「マルクスの未来社会論の真の輝きはどこにあるのか」を主題に志位和夫議長が22日に党本部で行った報告会―「『ゴータ綱領批判』の『共産主義社会のより高い段階』論について」を視聴した全国の党員から、その壮大な展望と理論的奥行き、実践的意義に対する感動、確信、決意の感想・声が続々と寄せられています。メディアも注目しています。

 「改定綱領の核心部分、未来社会論の論理的背景が『ゴータ綱領批判』を入り口に解明され、改定綱領案の全党討議へ力強い羅針盤を得た思い。志位議長が、今回の理論的解明が『科学的社会主義の理論の歴史的発展をなす』と述べたことが非常に印象に残った。歴史の歯車が大きく前に進む瞬間を見た思い」(群馬)

 「自らが選び自らが創造し主体的に切り開いていく仕事に就きたい。つまりは労働の喜び、働く楽しさを日々実感しながら生きていきたいという願いにも正面からこたえる提起になっている。日本共産党がめざす社会への魅力をさらに一段と豊かにさせ、国民の希望となり、また党勢拡大の根本的な力にも必ずやなると確信する」(広島)。感想はどれも熱い思いにあふれています。

「高い段階の共産主義」の豊かな内容に大反響

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(写真)志位和夫議長の報告を聞く人たち=22日、党本部

 志位氏は、報告の冒頭で「『共産主義社会のより高い段階』というと、遠い未来の話だと思われるかもしれませんが…これは私たちがどういう社会をめざしているのかという問題にとどまらず、現代の資本主義における労働、人間、社会が直面している熱い問題と、深いかかわりがある問題でもあります」と述べました。『ゴータ綱領批判』に示された「共産主義社会のより高い段階」の包括的な規定付けについての詳細な解明と、現代資本主義の熱い現実問題を切り結ぶ視点に強い共感、感銘の声が集中しています。

 包括的規定とは―「分業の下への諸個人の奴隷的な従属がなくなり、それとともに、精神的労働と肉体的労働との対立もなくなったあとで、労働が生きるための手段だけでなく、労働そのものが生活の第一の欲求となったあとで、諸個人の全面的な発達にともなって彼らの生産諸力も増大し、協同組合的富のすべての源泉がいっそうあふれるほど湧きでる」です。

 特に反響が大きいのが「分業への奴隷的従属」や「精神労働と肉体労働の対立」の廃棄の意義と展望に関する解明についてです。

 志位氏は、マルクスの『資本論』を紹介し、人間の労働の素晴らしさが「設計図」に基づく外界・自然への働きかけにあることをミツバチの本能的行動との対比で力説。さらにマルクスが、精神と肉体が一体となって生き生きとシンクロし躍動している労働にこそ楽しさ、喜びがあるとのべていることを語りました。資本主義のもとで、「経営計画の策定」と「その実行」が分離・対立するところに「精神労働と肉体労働の対立の本質がある」として、それをなくす展望について丁寧に話しました。

 個人で家具製造をしていた経験のある人からは「営業、企画、製造、販売のすべてを一人で行う仕事は苦労も多かったが実に喜びも大きく、充実した時間で、労働の苦痛は感じたことがなかった。精神労働と肉体労働が一体となる、心と体がシンクロしているという経験だった。一方、家具製造のメーカーに勤めた仲間は『分業の下への奴隷的従属』といわれる配属職場で一日中、木材の研磨、検品、しかも設定された時間内に決められた量をこなすノルマが課せられ、機械部品のような扱いに、多くの仲間が仕事を辞めてしまった。楽しいはずの物づくりが、きつい、汚い、危険の3Kでしかも低賃金という労働環境で敬遠されていった。労働現場から、人間性の回復、人間の自由、人間の解放という尊い労働を取り戻すため、学んで、組織して闘い続けたい」(北海道)としました。

 また、トラック部品生産工場での労働体験を振り返り「感じていたモヤモヤ、やるせなさは搾取だけでなく、精神と肉体が分離させられていたからなんだと知ることができた。ただ生産の成果だけを追求させられ、なのに生産した物がどう売られ、会社がどうなっているかなどの考えは余計なものとされて元気を失っていった」(長野)など、現代の若者や労働者の苦悩、葛藤に通ずる声も届いています。

 「産経」(電子版)も志位議長の解明に注目。「(志位氏は)自ら構想を練り、手を動かして実現する働き方には喜びがあると主張。マルクスの労働観を解説する中で、仕事に夢中になる感覚を、スポーツ選手らが高い集中力を発揮する『ゾーンに入る』状態になぞらえた」と指摘。マルクスが問題視した「精神労働と肉体労働の対立」は、頭を使う仕事と体を使う仕事の違いを指すものではないと説明したとし、「資本家が経営方針の決定権を独占し、労働者はその実行を強いられるとして、『経営計画の決定と実行が分離し対立』していると述べ…AIを使った労働管理についても、『街中を走り回るウーバーの配達員、巨大物流倉庫で働くアマゾンの労働者、パソコンのキーボードに向かう事務職の労働者などを、一挙手一投足に至るまで奴隷的に管理、支配している』と批判した」と報じました。

 新潟からは、「精神と肉体が一体になった労働こそ実に楽しい人間的な労働」との指摘について「『ゾーンに入る』などの言葉でイメージを持つことができた。『人間の労働の楽しさって、もともとそういうものだ』という話に深く納得。アスリートやミュージシャンに限らず、現実の労働の中でもそういう瞬間はありますが、その『やりがい』すら搾取されている現実を考えながら聞いていた」との感想が寄せられ、長野からは「自由な時間の拡大と共に、奴隷的分業の廃止をマルクスは一貫して注目し、未来社会の軸となって展開されることは、やりがいのある仕事に就きたいという、今の若者の思いにも響くものがある」との声が寄せられています。

 「協同組合的富の源泉があふれるほどに湧きでる」の規定について「『協同組合的富』の内容として物質的富(使用価値)、自由な時間、各個人の全面的発展、自然の豊かさ―それらのすべてを含むものとしてまとめられたのは、非常に重要だと思います。そのことは現代の社会変革の運動において、『富とは何か』『豊かさとは何か』を語る上で説得力を持つ」(長野)との感想が。

 生産手段の社会化を基礎に、搾取の廃止、労働時間の短縮などの上で、人間的な全面発達の可能性を追求する「自由の国」における豊かさとともに、「必然性の国」における労働の解放の意義の新鮮な解明に、資本主義の現実の告発とも結んだ大きな反響が寄せられています。

「国際的な定説」の全面清算をめぐって

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(写真)志位議長の『ゴータ綱領批判』報告会の全文が掲載された『前衛』12月号

 社会主義・共産主義の未来社会については、生産物の分配の仕方を基準に、「労働におうじて」の分配から、「必要におうじて」の分配へと進む、二つの段階に区分することが「国際的な定説」とされてきました。2004年の綱領改定は、こうした分配方式による未来社会の段階的区分を乗り越えた点で、重要な意義を持つものでした。一方、志位氏は報告で、この改定を提案した03年の第7回中央委員会総会報告(「7中総報告」)には、是正すべき問題点が残されていたと指摘。「国際的な定説」は分配の仕方による共産主義の二段階論にとどまるものでなく、社会主義の問題を「必然性の国」の問題に局限してきたこと、未来社会では物質的生産力が飛躍的に発展するとしたこと、国家権力の死滅を共産主義の高度な発展段階まで先延ばししたことなど「多層的」なものだったと解明しました。中でも、社会主義の問題を「物質的生産の領域」―「必然性の国」に限定し、共産主義の真の輝きである「真の自由の国」での人間の全面的発達の問題を人類の未来史から切り捨ててしまったことは最大の問題だったとのべました。改定綱領案と提案報告、同日の志位氏の報告で、これら「国際的な定説」の全面的な是正、清算がはかられたのです。

 千葉からは「今回の綱領改定案が、レーニンに由来する『国際的な定説』を全面的に清算する意義を持ち、それは1世紀にわたる、この分野の理論史を大きく発展させる内容だと―決してオーバーな表現ではないと実感しました。あとは私たちが、綱領改定案と『ゴータ綱領批判』などの原典もよく学んで、どうわかりやすく語っていけるかだと思います」との受け止めが。東京からも「これまでの国際的な定説をすべて清算したことについて、日本共産党だけでなく、科学的社会主義の理論史にとっても歴史的意義があるということはまさにその通りだと感動をもって聞きました…マルクスは革命家として、社会変革をするために資本主義を徹底して研究し解明した。その精神を受け継ぎ、革命政党として科学的社会主義を徹底して研究し実践してきた日本共産党だからこそ、今日の綱領改定につながったのだと考えますし、今回の改定案は世界の歴史における一つのターニングポイントになるほどの衝撃だと思います」との声が寄せられています。

知的迫力、誠実さ、謙虚さに感銘

 志位氏は、23大会「7中総」の残した問題を検証したうえで、不破前議長が24大会の綱領報告や結語で、「7中総」の問題点を事実上乗り越える見解を表明していたことを紹介しました。

 不破氏は24大会での綱領報告で「分配方式の違いによって未来社会そのものを二つの段階に区別するという考えは、レーニンの解釈であって、マルクスのものではありません」「マルクス・エンゲルスは、…人間の全面的発達を、人間の解放の事業のもっとも重要な内容として位置づけていました」とし、結語で「この未来像の特質はなにか。一口に言えば、人間の自由、人間の解放であります」と語っていました。志位氏は、「この結語を聞いたとき、『求めていた言葉に出会った』という強い感動をもった」と述懐し、「2003年~04年の綱領改定に関する全党討論と大会討論の最後の締めくくりの発言で、このような認識が語られたことの持つ意義は極めて大きい」と語りました。「7中総」と現綱領に残された問題点は、「まさに大きく発展しつつある党の探求の一断面における過渡的な問題点だった」とのべました。

 志位氏は、不破氏が「2004年以降も、最晩年の時期まで、未来社会論を発展させる努力を続け、これらの過渡的な制約を乗り越える到達点を切り開いてきた」とし「資本論草稿集を読み解き、『自由な時間』に関する系統的な研究を残してくれたことも、私たちにとって大きな財産となった」として、不破氏への深い敬意と感謝を表明しました。この表明に対して強い共感と感銘の声があふれています。

 徳島から「我が党の歴代指導部の、自らの誤りや歴史的到達点を謙虚に受け止めそれを深い研究と解明で乗り越えていく謙虚で誠実な活動は、我が党にとって誇りうるものだと思う」との声が。熊本から「不破さんをはじめとする先人達の過渡的制約の理論的探究に対する深いリスペクトを持った話に感動した」、福井から「2004年の綱領改定直後から、不破さんを先頭に研究の歩みを止めずに続けられ、今回の改定に至っていることにまず感動しました。不破さんのにこやかな顔を思い浮かべます」との深い共感の声が寄せられました。

 岡山からは「(大会決議案の)中央委員会の自己改革で述べている、科学的社会主義と綱領路線に基づく理論的探究への強烈な迫力を体感している」、長野から「これだけの理論的到達ができたのは、資本主義のもとで矛盾が最も深刻になっている日本で、日本共産党が活動し、104年間頑張り続けてきたからでもあると思います」―。

 これらの感想自体から、圧倒されるような強い感動の広がりが伝わってきます。

「綱領で党をつくる」決意固める

 感想には「本当に共産主義が語りやすくなった」「さまざまな疑問が解決された」「綱領改定案、大会決議案を練り上げる学習、対話を進めていきたい」という学習と対話への意欲が満ちあふれています。「忙しさの中で学ぶことが苦しく感じることもありますが、学ぶことは楽しいと思えました。もっと学んでいきたい」「報告会は良い勉強になってうれしく視聴したが、内容は難しい。なかなか分からない。10中総を深めるのに再度、いや何度も読もうと思う」と学習への新しいステップを踏む感想も本当に多数です。

 もちろん、その多くが「綱領で党をつくる」、大運動の成功に結びつける意思と一体です。「今だからこそできた綱領改定案だと思う。歴史の中にちりばめられたパズルのピースが今ここに集まってできた。物質的富を絶対的価値とする資本主義を乗り越えていく大きなツールになる改定綱領案を得た」(福島)。

 そして、この報告会を「ぜひ活字にしてほしい」「本にしてほしい」「首を長くして待っている」という声も多く寄せられています。

 雑誌『前衛』12月号(今月末発送開始)に報告の全文が掲載されます。