2026年8月13日(木)
災害・原発・戦争「有事対応」 政治の責任は?
志位議長が講演 石破前首相・枝野氏とてい談
東海中学・高校プログラム
![]() (写真)東海中高で実施された講座に参加した(左から)石破、枝野、志位の各氏=YouTubeから |
日本共産党の志位和夫議長、自民党の石破茂前総裁(前首相)、中道改革連合の枝野幸男前衆院議員(元立憲民主党代表)によるてい談のユーチューブ配信が10日、始まりました。名古屋市の東海中学・高校による市民講座「第49回サタデー・プログラム」企画(6月27日に同校で実施)です。志位、石破、枝野の3氏が登壇すると、広い会場にぎっしりと詰めかけた中高校生は大歓声とともに盛大な拍手で迎えました。3氏は、日本の「有事対応」と政治の責任をテーマに、約2時間にわたり生徒たちを前に熱い議論を交わしました。
冒頭、3人による基調講演が行われました。志位氏は、地震・津波・台風などにともなう災害を未然に防止し被害を最小限に食い止めること、戦争を避け平和をつくるために行動することは「政治の最も重要な責任です」と強調。東日本大震災のさいの原発事故、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の教訓を生かす重要性を語りました。
「緊急事態条項」の議論について、「その狙いは戦争が起こったときに基本的人権や参政権を停止する戦争体制づくりにあるのでは」と警鐘を鳴らし反対を表明しました。
てい談では、災害対策、抑止力の是非、原発再稼働の是非、関係が悪化している国との外交をどうするか―などの課題で討論が交わされました。
この中で志位氏は、災害対策は平時の備えが大事で、それを行うのは「政治の役割です」と指摘。10年前の熊本地震で災害関連死が直接死の4倍にもなったことをあげ、災害関連死をなくすために、イタリアなどで行われている「TKB48」―国・自治体・ボランティアなどが一体になって、トイレ、キッチン、ベッドを48時間以内に被災者にとどける体制づくり―を日本でも実現しようと提案。石破、枝野両氏は前向きな姿勢で応じました。
「マルクスを読もう」呼びかけ
最後に、生徒へのメッセージで志位氏が「マルクスを読もう」と書いたボードを掲げると、一斉に拍手が起きました。志位氏は、『資本論』が世界中でブームになっていることを紹介し、「人類が生み出した古典にチャレンジして生きる糧をつかみ出してほしい。社会の仕組みを見抜いて、この社会を変えていくことをやってほしい」と呼びかけました。
それを受けて石破氏も、「『資本論』がなぜ再評価されているのか勉強してほしい」と発言。司会者の生徒は、志位氏の『Q&A共産主義と自由』―「青本」を紹介し、「いろいろ入門書もでているので読んでみてはいかがでしょう」と呼びかけました。
最後に司会者は「異なる立場で政治を担ってきた3人の考え方は違いがありますが、だからこそこの場面は意義があります」「マルクスがいった弁証法的に議論をしてよりよい結論に導く考え方です」と述べ締めくくりました。
ユーチューブ動画には、「本物の議論」「とても充実していた」「企画した高校生GJ」などの多くの反響が寄せられています。


