志位和夫 日本共産党

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2025年11月19日(水)

志位議長、鄭ICAPP議長と会談


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(写真)ICAPP常任委員会の鄭議長(右)と握手する志位議長=17日、ソウル(面川誠撮影)

 【ソウル=面川誠】日本共産党の志位和夫議長は、鄭義溶(チョン・ウィヨン)アジア政党国際会議(ICAPP)常任委員会議長(元韓国外相)と17日夜、ソウル市内で会談し、朝鮮半島、北東アジア、アジア、世界の諸問題について3時間にわたって幅広く意見交換し、来年ソウルで開催予定の第13回ICAPP総会の成功にむけ、協力していくことで一致しました。

 志位氏は、16日に開催された日韓・韓日議員連盟合同総会で、「朝鮮半島の非核化と平和体制の構築」を進めることが明記された共同声明が採択されるなど、重要な成果を上げたと語り、党代表団の活動について紹介しました。北朝鮮が核・ミサイル技術を高度化させるなど困難はあるが、関係国が「朝鮮半島の非核化」を対話と交渉の目標として揺るがず堅持すること、同時に、朝鮮戦争の終結を含む地域の平和体制の構築を一体的に推進することが唯一の解決の道であることを強調しました。

 鄭氏は、2018年に開催された南北首脳会談と米朝首脳会談の経過と教訓、朝鮮半島問題の現状、今後の展望について、自身の体験を交えて詳述しました。

 志位氏は、日本共産党の「日中両国関係の前向きの打開のための提言」と、それに基づくこの間の外交活動について述べ、「いま障害をのりこえて、日中関係を前に動かすことは、日中両国だけでなく、朝鮮半島問題の解決をふくめて北東アジアの諸懸案を打開する上でも重要です」と語りました。鄭氏は、日中関係が前進することは、東アジア地域の平和と安定にとって大きな意義を持つと述べました。

 志位氏は、イスタンブール(22年)、プノンペン(24年)でのICAPP総会宣言で、“ブロック政治に反対し、対話と包摂で平和をつくる”という方向が確認されたことは大きな意義を持つと述べ、アジアでも世界でもブロック対立の危険が強まるもとでICAPPの果たしている役割は大きいと述べました。鄭氏がIACPPはアジアと世界のあるべき理想的な姿を掲げていると述べると、志位氏は「理想を掲げなければ現実は変えられません」と応じました。

 志位氏は、この間、党として取り組んできた欧米の左翼進歩勢力との交流や理論活動について紹介。鄭氏は、ICAPPとして、ヨーロッパ、アフリカ、ラテンアメリカの諸政党との交流を強めていく展望を語りました。