2025年10月28日(火)
高市政権と対決 新たな共同を
全国革新懇が代表世話人会
![]() (写真)全国革新懇代表世話人会=27日、東京都内 |
全国革新懇は27日、東京都内で代表世話人会を開き、自維連立の高市政権の発足を受け、国民要求の実現と政治改革を迫る新たな共同を広げるために意見交換しました。日本共産党の志位和夫議長と田村智子委員長が出席しました。
参加者は、高市政権に対決する共同を広げる重要性を語る中で、(1)自民党と日本維新の会が狙う国会議員定数削減に反対する一点共闘(2)「反動ブロック」の危険に正面から対決する新しい国民的・民主的共同(3)憲法・平和・民主主義を断固として擁護する共同―の3点を強調。その実践として、日本共産党が国会内では社民党や「沖縄の風」と、国会外では革新懇に結集する団体との懇談に取り組んでいることがあげられました。
一方で、高市政権には「もろさと弱さ」があるとの指摘もあがりました。参加者は、自民党が支持を失いながらも政権を延命・維持してきたのは公明党と維新・国民民主党という「二つの安全装置」の存在があったためだが、「高市政権は自らそれを壊している」と語りました。公明党は「平和」「福祉」を掲げ自民党に一定の緊張関係を与えることで政治の「安定」を支えてきたが、連立破綻でその役割が喪失したと指摘。さらに「反自民」を掲げてきた維新や国民民主を政権側に取り込もうとすることで「『補完勢力』という資源を使い果たす」事態が起きていると強調しました。
また、志位氏とマルクス研究者の斎藤幸平氏のインターネットメディアでの対談に、政党支持の違いを超えて多くの歓迎のコメントが寄せられていることも話題に。「時には『アウェー』の場にも出ていくことも重要だ」との意見が出ました。
活動交流では「志位氏と斎藤氏の対談が好評なように、対話でも資本主義の矛盾は話題になる。この問題は独自の柱として押し出していく」(青年)、「地域医療を壊さないの一致点で大きく共同を広げたい」(医療)などの声があがりました。大軍拡を巡っては「戦争の危険をリアルに感じる機会が増えたが、保守の人とも危機感を共有できる場面も生まれている」との実感が語られました。


