志位和夫 日本共産党

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2025年10月2日(木)

労働者階級の自覚と誇り つちかう学習運動ともに

志位議長、全労連役員と懇談


 日本共産党の志位和夫議長は1日、東京都内の全労連会館を訪ねて秋山正臣議長ら全労連役員と懇談し、「労働者階級の自覚と誇りをつちかう学習運動をともにすすめましょう」と呼びかけました。


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(写真)懇談する秋山正臣議長(右から2人目)ら全労連役員と志位和夫議長(左から2人目)ら=1日、東京都文京区

 志位氏は、『Q&A いま「資本論」がおもしろい』(赤本)の理論的背景を語った国会内での学習会「労働者階級の成長・発展を主軸にして、社会変革をとらえる」の内容を紹介。マルクスが当初の「恐慌が起これば革命が起こる」との考えから、「労働者階級の成長・発展こそが資本主義を『必然的没落』に導き、新しい社会をつくる原動力となる」という考えに発展したこと、この立場が『資本論』に貫かれていること、「そのために日常不断に労働者階級の成長・発展を促し、その多数を結集していく粘り強い活動が必要になることを、マルクスは明らかにしていきました」と述べました。

 志位氏は、労働者が「搾取の仕組み」を理解する重要性を強調。賃上げや時短を要求する場合でも「生活が苦しいからなんとかしてほしい」という願いにとどまるのでなく、「搾取の仕組み」を理解するならば、「不当に奪われているものを取り返す」という意識を持つことで闘いの質が大きく発展するのではと指摘しました。

 労働時間の短縮の闘いについて、マルクスが「労働者階級の解放のための先決条件」だと強調していると紹介。この闘いを前進させることは、闘いの質が、職場単位の「経済運動」から、労働時間規制を国の法律に書き込ませる「政治運動」へ発展し、労働者が「階級的自覚」をもつ運動へと発展していくことになると強調しました。

 そのうえで、志位氏は、労働運動における階級的教育活動の重要性について、日本共産党の1968年の第10回党大会6中総の決定を引用し、「労働組合としても、労働者階級の解放闘争の目標である資本主義的搾取の廃止――社会主義の一般的な内容について一定の宣伝、教育活動を行うことは積極的意義がある」という立場を紹介。志位氏は、「これは、わが党の半世紀以上にわたる一貫した立場です。資本による搾取と闘うことは労働組合の根本的な役割であり、それは搾取制度の廃止という革命的なスローガンにつながってきます。労働者階級の利益を守る日常の闘いに取り組むとともに、その解放のための旗印を高く掲げることがいま大切になってきているのではないでしょうか」と述べました。

 秋山氏は、全労連が「対話と学び合い」を掲げて運動していると紹介。「闘いの源泉となる労働者の怒りを引き出すことが大事です。目先の問題だけに終わらせず、社会的な運動にしていくためにも学習を重視したい」と語りました。

 全労連の役員から、「職場には自分を労働者だと自覚していない人もいて大変です」と苦労も語られました。志位氏は、党の街頭宣伝で「日本に搾取はあると思いますか?」と聞くと4人に3人は「ある」と答えたことを紹介し、「貧富の格差の空前の拡大を目にして、いま多くの人が搾取はこの日本で存在するという『感覚』をもっています。そこから出発すれば対話になり、その仕掛けを学び、搾取の廃止の展望を明らかにしていくことは、日本の労働運動の階級的・民主的強化にとって、大きな力になるのではないでしょうか」と語りました。

 懇談には日本共産党の山下芳生副委員長、堤文俊労働局長らが同席しました。