志位和夫 日本共産党

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談話・記者会見

2025年10月31日(金)

平和への努力に逆行

トランプ米大統領による核実験再開表明に強く抗議し、中止を求める

志位議長が談話


 日本共産党の志位和夫議長は30日、「トランプ米大統領による核実験再開表明に強く抗議し、中止を求める」との談話を発表しました。全文は以下の通りです。


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(写真)志位和夫議長

 一、トランプ米大統領は30日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、米国の核兵器実験再開を「戦争省」(国防総省)に指示したとする投稿を行った。

 いま世界では、一方で、核兵器使用の現実的な危険が生まれるとともに、他方では、核兵器禁止条約が発効し、この条約を広げる国際的な努力がすすめられている。こうしたもとで、米国が33年間停止してきた核実験を再開するならば、世界平和への深刻な脅威となり、被爆者を先頭に国際社会が懸命にとりくんでいる「核兵器のない世界」への努力に対するきわめて重大な逆行となる。核実験の再開表明は、核不拡散条約(NPT)第6条が定める核保有国の核軍縮義務に真っ向から反するものである。

 日本共産党は、このような愚行を断じて容認できない。強く抗議し、核実験再開の中止を強く求める。

 一、高市政権は、トランプ氏の表明に対し、「コメントを控える」と述べているが、この姿勢は、唯一の戦争被爆国の政府として、あまりに情けない卑屈なものである。日本政府は、トランプ米大統領に対し、核実験再開方針の撤回を強く求めるべきである。