2025年8月25日(月)
韓国李大統領が日韓議連と会談
志位議長が発言
来日中の韓国・李在明(イ・ジェミョン)大統領は24日午前、都内で日韓議員連盟(菅義偉会長)と会談しました。日本共産党から志位和夫議長(同議連顧問)が参加・発言しました。
冒頭、菅会長が、大統領に対して歓迎の意と、日韓両国関係の発展への希望をのべたあと、李大統領が発言。「菅会長、各党代表のみなさんとお会いできてうれしい思いです。韓日両国はたいへんに重要な関係にあり、未来志向で関係の発展を願っています。難しい問題もあるが、相手の立場を理解し、配慮していくことが、協力関係を確かなものにしていくことになると確信しています」と語りました。
李大統領の発言を受けて、各党代表が発言。志位氏は、大統領の訪日への心からの歓迎を表明したうえで、「大統領のさきほどのご発言で、『相手の立場を理解し、配慮していく』ことの重要性が強調されましたが、まったく同感です。それこそが日韓両国の友好関係を発展させる一番のカギだと思います」とのべ、次のように続けました。
「戦後80年にあたって、日韓両国の友好関係をさらに発展させていくためには、1990年代の三つの重要文書--村山談話(95年)、河野談話(93年)、および日韓パートナーシップ宣言(98年)の核心的内容を今日に引き継ぐことが大切だと考えます。日韓両国間の二つの懸案については、被害者の名誉と尊厳の回復が何よりも大切であり、そのために日本政府は誠意ある対応を行うことが重要です」
さらに志位氏は、「東アジアの平和については、ASEAN(東南アジア諸国連合)と協力し、日本と韓国がともに参加している東アジアサミット(EAS)を発展させ、すべての関係国を包摂した平和の枠組みを構築していく外交に力をそそぐことが重要だと考えます」と強調。2006年に日本共産党の党首として初めての訪韓を行って以降、頻繁な交流を続けてきたこと、日韓議連の一員としても日韓両国関係の発展のために力をつくすことを表明しました。
志位氏の発言を受けて、李大統領は、歴史問題に対する認識を語るとともに、この問題が前向きに解決されていくことは、韓日両国民にとっても、アジアの平和にとっても良いことだと強調。「(韓国と日本は)本当の友人、本当の兄弟になりたいと願っています」と語りました。