2025年8月7日(木)
志位議長、シルデワン欧州議会議員と会談
理論・実践両面で意見交換
![]() (写真)握手するマルティン・シルデワン氏(左)と志位和夫議長=5日、広島市中区 |
日本共産党の志位和夫議長は5日、広島市内で、原水爆禁止世界大会に参加しているマルティン・シルデワン欧州議会左翼会派共同議長と会談しました。両氏は、シルデワン氏がドイツ左翼党共同議長だった昨年9月にベルリンで会談しており、会談は2度目となります。国際問題の対応、選挙と日常活動、党建設などの課題について理論・実践両面で活発な意見交換となりました。
志位氏は、今年2月のドイツ連邦議会選挙で左翼党が躍進(改選前の28議席から64議席、得票率8・8%)したことに触れ、反軍拡、反ファシズムの立場を鮮明にしたたたかいに注目したと述べました。シルデワン氏は、保守野党が移民難民制限で極右政党と協力し、政治的な反動攻勢をかけるなか、社民党を中心とした政権与党側が明確な対抗軸を示せない状況で、これまでの反軍拡の立場とともに、反ファシズムを掲げて、この2点を鮮明にする政党は左翼党以外にないことを有権者に示したことが大事な点だったとふりかえりました。
志位氏は、参院選にむけ、日本共産党として500万対話を目標に要求対話・要求アンケートの活動を行い、今回は選挙結果として実らせることにはいたらなかったものの、多くの有権者との新しいつながりを得たことは大きな財産となったと経験を述べました。シルデワン氏は、草の根で戸別訪問を行い、対話することの重要性を指摘しました。そうした活動を通じて、志位氏と会談した昨年9月以来、左翼党が獲得した新入党者数は8万人近くにのぼると紹介。新しい党員が多彩に活動することを重視しているとして、党に接近する人たちの裾野も広がっている点を説明しました。
このほか、左翼・進歩勢力の国際的な連帯や、発達した資本主義国における左翼勢力の役割などについても、意見交換しました。
会談には、日本共産党の緒方靖夫副委員長、田川実国際委員会事務局長が同席しました。