2025年7月18日(金)
参院選最終盤 共産党ならではの値打ち浮き彫りに
「比例は共産党」広げに広げて
川崎・横浜 志位議長訴え
日本共産党の志位和夫議長は17日、川崎、横浜両市で演説し、「いま現実に自公を少数に追い落とす可能性がうまれてきました」と述べ、「どの党が伸びれば自民党政治を本当に変えられるかをよく見極めて選んでください」と語りかけ、論戦を通じて日本共産党ならではの「五つの値打ち」が浮き彫りになったと強調しました。
![]() (写真)あさか由香選挙区候補、志位和夫議長の訴えを聞く人たち=17日、横浜市鶴見区 |
「日本共産党が伸びるかどうかに日本の未来はかかっています。残る3日間、『比例は共産党』の声を神奈川で55万、全国で650万まで広げに広げ、5人全員勝利をかちとらせてください」「比例躍進の波に、当落線上のグループの1人の大接戦となっている、あさか由香選挙区候補の魅力をのせて国会に押し上げてください」と訴えました。
第1の値打ちは、責任ある財源論とセットで消費税減税を訴えている党です。論戦を通じて、石破茂首相が大企業には今以上の税金の負担能力があることを認めたこと、赤字国債に頼らずに大企業と富裕層への応分の負担を求めるという日本共産党の財源提案を政府も否定できなくなったことを指摘。「論戦は決着がつきました。日本共産党の躍進で、消費税減税の扉を開きましょう」と力を込めました。
第2の値打ちは、政治の力で大幅賃上げを進める具体策を提案している党です。石破首相は「減税より賃上げ」「5年後に100万円の所得増」を掲げながら具体策がまったくありません。志位氏は、日本共産党が中小企業への賃上げ直接支援や、539兆円の内部留保の活用で中小企業とともに大企業で働く人の賃上げを進める方策を具体的に提案していると指摘。「日本共産党の躍進で、減税も賃上げも時短も実現しましょう」と呼び掛けました。
第3の値打ちは、医療と介護の崩壊を止め、社会保障にこそ予算を優先的にと訴えている党です。医療と介護が崩壊の危機にひんしているもとで、緊急の国費投入で危機打開、ケア労働者の待遇改善をはかる党の立場を訴え。自民、公明、維新、国民民主の4党が「現役世代の社会保険料を減らすため」と世代間に「分断」を持ち込んで医療費削減を進めようとしていることを強く批判し、「政治がやるべきは生存権を保障した憲法25条に基づき社会保障にこそ優先的に税金を使うことです」と強調。「日本共産党を伸ばして、日本の医療と介護を守りましょう。命を守る1票をどうか日本共産党におよせください」と訴えました。
第4の値打ちは、外国人を差別し、憎悪をあおる排外主義に断固反対を貫く党です。志位氏は、「排外主義の刃(やいば)は、日本国民にも向けられます。女性の価値を“産む産まない”で決めるおぞましい蔑視発言、『終末期医療の全額自己負担』の『公約』などはその危険を示しました。女性の価値や人間の価値を政治が勝手に決めるな」と強く批判。「歴史をふりかえっても、関東大震災のさいに多数の朝鮮人・中国人が虐殺され、やがて戦争に反対する国民を『非国民』と迫害し、国を破滅へと導いた。排外主義は戦争への道でもあることは歴史の教訓です」と指摘。日本共産党は103年間、反戦平和を貫き、植民地支配からの解放、諸国民の友好と連帯を訴えた唯一の党だとして、「『時流に流されず正論を貫く』党がいまこそ日本に必要です」と訴えました。
第5の値打ちは、大軍拡にきっぱり反対し、外交の力で平和を築く党です。志位氏は、トランプ米大統領の大軍拡要求にどこまでもつき従うならば、暮らしの予算はおしつぶされ、軍事対軍事の悪循環を招くと批判。「これは日本の大問題ですが、多くの党は語ろうとしません。平和も暮らしも壊す大軍拡はキッパリ中止せよと訴えているのは日本共産党です」と強調しました。日本共産党が、東アジアに平和をつくる外交提言を行い、自ら実践していることを語り、「アメリカいいなりはやめ、自主自立の平和外交で、世界の平和に貢献する日本をつくりましょう。平和の願いは日本共産党に」と心を込めて訴えました。
あさか候補は「神奈川は多文化共生で、誰も排除されない社会でこそ多様性が花開く。みなさんの声を必ず届ける」と訴えました。