2025年7月13日(日)
比例の大波をつくり 党派超え倉林候補勝利を
京都で志位議長
![]() (写真)倉林明子選挙区候補(左)、井上さとし比例候補(右)とともに訴える志位和夫議長=12日、京都市下京区 |
日本共産党の志位和夫議長は12日、京都市で演説し、当落線上の大接戦となっている京都府で比例代表の党躍進と、倉林明子選挙区候補を押し上げ、自公を参院でも少数に追い込もうと訴えました。
「比例は各党がしのぎを削る大激戦です。目標の5議席にはまだかなりの距離がありますが、訴えれば訴えるほど支持が広がる手ごたえを感じています。『比例は共産党』の声を京都で25万、全国で650万に広げに広げ、5人全員勝利を勝ち取らせてください」と熱く語りました。
倉林候補について「議事録を読んでみました。医療や介護、障害者など現場の声を、現場の実態を政府に突きつけて一歩も引かない姿が記録されています」と紹介。滞納した消費税を一括納入しなければ差し押さえられ営業中止に追い込まれる問題を追及し、麻生太郎財務相(当時)に「こちらの落ち度、対応させてもらう」と分割納付の徹底を認めさせた実績にも触れ、「国民の命を守る文字通りの『命綱の議席』です。どんなことがあっても失うわけにはいきません」と訴え。京都の宗教者らが「千年の愚行」「有史以来の蛮行」と批判する北陸新幹線の京都延伸計画について、市民運動と倉林候補の論戦で着工を3回延期させ、京都市議会でも反対決議が採択されたと紹介しました。
倉林勝利の方程式は、(1)比例25万の大波をつくり、その上に倉林さんの魅力をのせる(2)自民党や無党派の方にかつてなく広がっている党派を超えた支持を広げる―ことだと強調。「倉林さんを京都の市民の共同候補として押し上げ、何としても宝の議席を守り抜いてください」と力を込めると、聴衆から大きな拍手が湧き起こりました。
志位氏は、故・野中広務元自民党幹事長(京都出身)が、1997年に沖縄の土地を米軍用地として強制的に取り上げる「特措法」が強行採決された際、衆院本会議の委員長報告で「この法律が沖縄を軍靴で踏みにじる結果にならぬよう、再び国会の審議が大政翼賛会的にならないようにお願いしたい」と沖縄への強い思いを語ったことを紹介。「野中さんとは政治的立場は対立し、厳しい論戦をやったことを思い出しますが、保守の政治家の見識を感じ、強い感銘を覚えたことを思い出します。野中さんが、(沖縄戦の歴史をゆがめる)今の京都の自民党候補の振る舞いを見たら怒りの声を上げるのではないか。保守の方々も、いまの自民党は許せないという声を倉林さんに託してください」と力を込めました。
志位氏は、物価高騰から暮らしをどう守るかについて、(1)消費税減税(2)物価高騰を上回る賃上げを政治の責任で(3)医療と介護の崩壊を止め、ケア労働者の賃上げを―の3点を訴えました。平和の問題では、無法な関税や大軍拡を押しつけるアメリカいいなり政治はやめ、自主自立の平和外交で世界とアジアの平和に貢献しようと呼び掛けました。
医療の問題では、診療報酬のマイナス改定で、京都市立病院や京都市立京北病院が過去最大の赤字になったとし、「緊急に国費を投入し、医療崩壊を止めましょう」と訴えました。自公と維新が「4兆円の医療費削減」で合意し、国民民主党も賛同しているとして、「政治がやるべきは社会保障に優先的に税金を投入することです」と批判。「自公維国の『医療破壊4党連合』に厳しい審判を下しましょう」と訴えました。
倉林候補は「横一線の当落線上まで、押し上げていただいた。勝ち抜かせてください」と力強く訴えました。井上さとし比例候補は「能登の被災地へ行ってきたが、自民党参院予算委員長の『運の良いことに』発言への怒りが渦巻いていた」と糾弾しました。京都民医連の中川洋寿会長、佐々木真由美宇治市議(無所属)が応援演説しました。