2025年7月11日(金)
共産躍進・共闘勝利で希望ある日本を
高知・愛媛 志位議長が訴え
![]() (写真)白川よう子比例候補と志位和夫議長の訴えを聞く人たち=10日、松山市 |
日本共産党の志位和夫議長は10日、高知、松山両市で街頭演説し、衆院に続き参院でも自公を少数に追い込もうと訴え、「自民党政治に正面から対決し、希望ある対案を示し、市民と野党の共闘の前進に誠実に力を尽くす日本共産党が伸びてこそ、希望ある日本にできます」と強調しました。一本化した野党候補の広田一徳島・高知選挙区候補と永江孝子愛媛選挙区候補(いずれも無所属)の勝利を訴えました。白川よう子、大岸まゆみ両比例候補が決意表明しました。
志位氏は、比例は各党が総力をあげる大激戦だとし、「『今度は共産党』という温かい支持の広がりを感じますが、目標の5議席にはかなりの距離があります。あと10日間の頑張りで何としても勝ちをつかみたい。『比例は共産党』の声を高知で6・6万、愛媛で5万に広げ、5人全員勝利のために力をお貸しください」と呼び掛けました。高知では「3年前の参院選で共産党の得票率が全国トップの県です。どうかこの高知が躍進の先頭に立っていただきたい」と語りました。
物価高騰からどう暮らしを守るかについて、(1)消費税減税(2)物価高騰を上回る賃上げを政治の責任で(3)誰もが安心して国産の米を食べられる日本を(4)医療と介護の崩壊を食い止め、ケア労働者の賃上げを―の4点を訴えました。トランプ米大統領の関税問題、軍事費問題での無法なふるまいを厳しく批判し、自主自立の平和外交への切り替えを語りました。
四国4県は、どの県も農業と米が重要な産業です。志位氏は、米の価格高騰の根本にある「米不足」は自然現象ではなく、▽減反・減産の押しつけ▽米農家への支援の切り捨て▽ミニマムアクセス米の輸入拡大で農家の心を折ってきた―自民党農政の三大失策の結果だと批判。日本共産党はこれを根本から切り替える提案をしているとして「要となるのは米農家が安心して米作りに励める支払いの保障」だと強調。「そうしてこそ消費者にお米を手ごろな価格で安定的に供給できます。そのために農林水産省予算を1兆円増やすのは当たり前です」と訴えると拍手が湧き起こりました。
医療の問題では、愛媛県立の4病院が経営不振で34億円の赤字となり、高知県内の病院の7割が赤字だと指摘。「緊急に国費を5000億円投入し医療崩壊を止めましょう」と訴えました。介護では、2024年度の訪問介護の基本報酬引き下げで全国のヘルパーに「見捨てられた」という失望を広げていると指摘。「愛媛のケアマネ」というXのアカウントが「事業所の閉鎖が止まらない。こうやって田舎が衰退していくのが実感。これでは孤独死や高齢者虐待が増えないか心配だ。ケアマネが悪いと言われるが…こんな状況にしたのは国です」などと四国の介護が置かれている厳しい実態を投稿したのを紹介。国費の負担割合を10%増やし、1・3兆円を投入して介護崩壊を止め、ヘルパーの給与の大幅引き上げを求める党の政策を訴えました。
白川候補は自公、維新が狙う医療削減を批判し、「人の命を粗末にする政治は許さない。命の声を国会に届けさせてほしい」と訴えました。永江候補からメッセージが届き、「大きなご支援ありがとうございます。白川さんの命や暮らしを守る政治への転換を訴える活動に頭が下がります。消費税減税に向け、ともに頑張ろう」と述べました。