志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

主な活動

2025年7月9日(水)

政治変えたい 願い共産党へ

兵庫から躍進の流れを

神戸で志位議長訴え


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(写真)金田峰生選挙区候補と志位和夫議長の訴えを聞く人たち=8日、神戸市中央区

 日本共産党の志位和夫議長は8日、神戸市内での街頭演説で、昨年の総選挙で自公を少数に追い込み国会の景色が一変したと振り返り、「今度は、参院でも自公を少数に追い込みましょう」と訴えました。同時に、自公が少数になっても肝心な時に「助け舟」を出す党や、外国人への差別を売り物にする党が伸びても政治は良くならないと述べ、「どんな問題でも自民党政治に正面から対決し、国民の立場で対案を示し、市民と野党の共闘に力を尽くす日本共産党の躍進こそ日本の政治を変える一番の力です」と強調しました。

 夕立のあがった神戸市元町・大丸前には、放射状に広がった道路の歩道に多くの聴衆が集まり、盛んな声援と拍手を送りました。

 志位氏は、比例代表は各党が総力をあげての大激戦となる中で、「今度は共産党」という温かい支持の広がりを感じると述べ、「ただ、目標の5議席にはまだかなりの距離があります。『比例は共産党』の声を広げに広げ、兵庫県で30万票、全国で650万票を獲得し、山下よしきさん(比例候補)はじめ5人全員の勝利を」と呼び掛けました。

 兵庫選挙区の金田峰生候補について、「『命と尊厳を大切にする社会に変えたい』と徹底した現場主義で県民の苦しみ、願いにとことん寄り添ってきた政治家です。比例躍進の流れに金田さんの魅力を乗せて、どうか押し上げてください」と訴えました。

 志位氏は、物価高騰から暮らしを守るために、(1)消費税減税(2)物価高騰を上回る賃上げを政治の責任で(3)医療と介護の崩壊を食い止め、ケア労働者の賃上げを―の3点を訴えました。

 志位氏は、消費税減税について、あれこれの「できない理由」をならべる石破茂首相を痛烈に批判。その一つ、「消費税減税は時間がかかる」について、「まったくのうそです。消費税導入のさいに、国会での強行採決(1988年12月24日)から導入実施(89年4月1日)までわずか3カ月でした。税率を下げることははるかに簡単なはず。ないのはやる気です」と批判しました。

 さらに、志位氏は、多くの党が消費税減税を主張する状況が生まれているが、責任ある財源提案を語っているのは日本共産党だけだと力説。「本気で消費税減税を実現するためには、大企業と富裕層に応分の負担を求める税制改革がどうしても必要です」と力を込めました。

 演説の中で志位氏は、ヘイトスピーチと排外主義の動きを強く批判。「ホロコーストはガス室から始まったのではなく、はるか以前にヘイトスピーチから始まったのです」との国連で働いた人権専門家の言葉を引き、「重い言葉です。人間の言葉は憎悪のためでなく、相互理解のために、共存のために、そして平和のために使われなければなりません」と訴えると、大きな拍手が湧き起こりました。

 外交の問題では、トランプ米大統領が7日、日本に対して25%の関税を課すと通知したことに触れ、「貿易ルールを無視したまったく一方的で理不尽なやり方です。日本政府は国際社会と協力して撤回を求めるべきです」と訴えました。また、トランプ政権が日本に求めているのは不当な関税だけではなく、国内総生産(GDP)比3・5%以上の大軍拡の号令をかけていると批判し、「平和も暮らしも押しつぶす大軍拡には断固反対です」と表明。「今必要なのは『戦争の準備』ではなく、東アジアに平和をつくる憲法9条を生かした外交こそ必要です」と訴えました。

 金田候補は「消費税を5%に減税し暮らしを支えたい。大企業や富裕層への減税などを見直せばできる。それは社会保障を立て直すことにもつながる」と訴えました。

 山下候補の「どんなに壁が厚くとも、スクラム組めば政治は動かせる」とのメッセージが紹介されました。