2025年7月6日(日)
誰もが安心して国産のコメを食べられる日本を
札幌 志位議長が訴え
![]() (写真)志位和夫議長の訴えを聞く人たち=5日、札幌市中央区 |
日本共産党の志位和夫議長は5日、札幌市内で街頭演説を行いました。参院選の最大争点である物価高騰から暮らしをどうやって守るかにかかわり、「誰もが安心して国産の米を食べられる日本をつくろう」と訴えました。
志位氏は、この間の米の価格高騰の根本には「米不足」があると指摘。「米不足」は自然現象ではなく、▽米農家に減反・減産を押しつけてきた▽米農家への支援を切り捨て、米づくりの基盤を壊してきた▽ミニマムアクセス米の輸入拡大で農家の心を折ってきた―歴代自民党農政の三大失策の結果だと厳しく批判し、「それぞれを根本から切り替えましょう」と訴えました。
「その要となるのは、米農家に安心して米作りに励めるだけの支払いを保障することです」と強調。この20年間で、米価は1俵(60キログラム)1万5千円を前後し、ひどいときは1万2千円にまでなっていると述べ、「米農家は『時給10円』とも言われ、『米作って飯食えねえ』という怨嗟(えんさ)の声が日本中で起きています。そういう中で、米農家は3分の1まで減少してしまいました」と告発しました。
「増産してもらうには、どんな状況のもとでも、1俵=2万数千円は国が保障する、こうした価格保障と所得補償が必要です。そうしてこそ消費者にお米を手頃な価格で安定供給できます」と主張。「そのためには、農林水産省予算を1兆円増やします。農水省予算は年々減り続け、いまや異常な突出を続ける軍事費の4分の1になっています。『日本を守る』、『命を守る』というなら、軍事費でなく農業予算こそ増やすべきです。日本の食と農を守れ―この願いを日本共産党の1票に託してください」と訴えました。