志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

演説・あいさつ

2025年7月15日(火)

沖縄県民の平和・暮らしの願いを一つにあつめ、タカラ候補の勝利を

那覇 志位議長の訴え


写真

(写真)訴える志位和夫議長=14日、那覇市

 日本共産党の志位和夫議長が14日、那覇市内で開かれた、タカラさちか応援政党演説会で行った訴えを紹介します。

 沖縄のみなさん、こんにちは。日本共産党の志位和夫です(拍手)。「オール沖縄」のタカラさちかさんを、大激戦・大接戦を勝ち抜き、必ず押し上げていただきたいと、ご支援のお願いに駆けつけました。(拍手)

少女暴行事件から30年――こんな現状はもう変えよう

 みなさん。この選挙でまず、問わなければならないのは平和の問題だと思います。タカラさんは、高校生のときの1995年に起きた少女暴行事件に衝撃を受け、憲法の研究の道に進み、研究者から実践者に進もうという決意で、この選挙をたたかっているとうかがいました。

 あの事件から30年。いまだに基地のフェンスの中には日本国憲法は適用されません。オスプレイは日本の航空法を無視して、沖縄の空を傍若無人に飛び回っています。事件や事故が起こっても日本の警察はまともな捜査もできません。米兵による性犯罪が繰り返され、隠蔽(いんぺい)が繰り返されています。

 みなさん。こんな現状はもう変えようではありませんか。(拍手)

 タカラさんの勝利で、沖縄県民の悲願である日米地位協定の抜本改定を実現しようではありませんか。(拍手)

 超軟弱地盤で計画がすっかり破綻している辺野古新基地建設を止め、普天間基地をただちに閉鎖・撤去しようではありませんか。(拍手)

 南西諸島で、対中国軍事作戦を想定して、ミサイル基地化が進められ、いざという時には住民約12万人を九州各県と山口県に避難させる計画が進められ、大きな不安が広がっています。

 いまやるべきは、沖縄を戦場にすることを想定した戦争の準備ではありません。憲法9条を生かした外交によって、日本と東アジアの平和をつくることこそ、政治の責任ではないでしょうか(拍手)。その仕事を、たたかう憲法学者・タカラさちかさんにやってもらおうではありませんか。(拍手)

消費税減税、インボイス撤廃、沖縄振興予算増額の願いを、タカラ候補に

 みなさん。物価高から暮らしをどう守るかも、大争点です。その最大の決め手は、やはり何といっても消費税減税ではないでしょうか(拍手)。多くの小規模事業者やフリーランスの方々を苦しめているインボイスをキッパリと撤廃することを求めていこうではありませんか。(拍手)

 石破首相は「消費税を傷つけることは絶対にあってはならない」と繰り返しています。自民党の森山幹事長は「消費税を何としても守り抜く」と連呼しています。これらは国民の世論によって追い詰められていることの表れではないでしょうか(拍手)。しかし「守り抜く」というなら、消費税でなく、国民の暮らしを「守り抜く」ことこそ、政治の責任ではないでしょうか。

 沖縄は、本土に比べても生活がたいへんに苦しい。私は、その根本には二つの大問題があると思います。

 一つは、80年の長きにわたる米軍基地の重圧が、沖縄の経済発展の最大の阻害要因になっているということです。

 もう一つは、自公政権が、基地とリンクさせて沖縄振興予算を連続削減するなど、沖縄県民いじめの政策をとってきたことです。

 みなさん。こんな政治はもう変えようではありませんか。(拍手)

 消費税減税、インボイス撤廃、沖縄振興予算増額の願いを、どうかタカラさちかさんへの1票に託してください。よろしくお願いします。(拍手)

市民と野党の共闘にこそ、政治を変える希望がある

 みなさん。政治を変える希望はどこにあるでしょうか。私は、市民と野党が立場の違いを超えて、連携し、協力し、共闘することにこそ、希望があると思います。(拍手)

 今度の選挙では「参議院でも自公を少数に追い込む」ことを互いに確認して、野党が協力して選挙をたたかっています。全国32の1人区のうち、沖縄をはじめ17の選挙区で、野党の一本化が実現し、自民党を追い詰めています(拍手)。日本共産党は、17の選挙区のすべてで自民党候補を落とし、野党候補の勝利を勝ち取るために、全力をあげて頑張り抜く決意であります。(拍手)

 昨年の総選挙で自民・公明を衆議院で少数に追い込んだことは、国会の風景を大きく変えました。高額療養費の上限引き上げを凍結に追い込みました(拍手)。選択的夫婦別姓の法案の審議が28年ぶりに始まりました。企業・団体献金禁止の法案の本格審議が始まりました。どちらも継続審議となっていますから、この選挙で審判を下し、次の国会で成立させようではありませんか。(拍手)

 そして、次は参議院でも自公を少数に追い込もうではありませんか。衆参両院で自公を少数に追い込むことができれば、日本の政治を変える大きな展望が開けてきます。沖縄県民の願いを実現する大きな道が開けてきます。

 みなさん。沖縄県民の平和を願うたぎるような思い―「沖縄の心」をタカラさちかさんに託しましょう。平和と暮らしの願いを一つに集め、タカラさちかさんの勝利を必ず勝ち取りましょう(拍手)。日本共産党もみなさんと力をあわせて、全力をあげる決意を表明して、訴えといたします。(拍手)