志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

演説・あいさつ

2025年7月5日(土)

日本の政治を変える大志をもって参院選をたたかい抜こう

埼玉決起集会 志位議長が訴え


 日本共産党の志位和夫議長は3日、さいたま市のJR浦和駅前で参院選第一声の街頭演説を行った直後、同市内で開かれた決起集会に駆けつけました。「埼玉で第一声を行うのは初めてです。比例でも、選挙区でも、埼玉の勝敗は全国の勝敗に直結します。素晴らしい結果を出すために力いっぱい頑張りましょう」と述べ、激励の訴えを行いました。


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(写真)訴える志位和夫議長=3日、さいたま市浦和区

 志位氏は「日本の政治を変える大志をもってこの選挙をたたかいぬこう」と呼び掛けたうえで、参院選の歴史的意義とたたかいの構えについて、第5回中央委員会総会で確認された内容に基づき、三つの角度から訴えました。

「自公を参院でも少数に」の目標を攻勢的につかむ

 第一は、政治的な「目標」として「自公を参院でも少数に追い込む」と掲げた積極的意義を攻勢的につかむことです。

 志位氏は、この「目標」を提起したのは、この間では今回が初めてのことで、1月の第4回中央委員会総会の時点では「目標」として掲げるだけの条件がなかったと説明。今回この「目標」を掲げることができるようになった理由は、自民党があらゆる面で末期的な状況に陥り、自公を少数に追い込むことが国民的課題となっているという「客観的情勢の進展」があると強調しました。また、日本共産党が国民運動と力を合わせて「消費税減税」と「大軍拡の是非」を国政の大争点に押し上げたこと、東京都議選の善戦・健闘、野党間の連携が確認されたことなど、全党の奮闘によって「目標」を掲げる条件が生まれたと語りました。

 さらに、この「目標」は国民多数の声=マジョリティーの声になっており、世論調査でも「自公過半数割れ」を求める声が約半数に上っていると指摘。宣伝でも、対話でも「参院でも自公を少数に」と訴えることで、「自分の党の前進だけでなく、日本の政治全体を良くするために頑張っている党」「国民的大義をもってたたかう党」であるというメッセージを伝えることになると強調しました。

 また、「新しい政治プロセス」を国民とともに推進する選挙にしていくことを提起。昨年の総選挙から7カ月間、衆院で自公が少数となるもとで、高額療養費の上限引き上げの凍結や、選択的夫婦別姓、企業・団体献金禁止の法案が国会で審議されるなど、国民の願いを実現するための前向きの変化が生まれてきたとして、「国民の1票で政治は変えられるということが示されたのが、この7カ月間です」「ならば参院でも自公を少数に追い込んで、もっと大きく変えよう。自民党政治を終わらせ、日本の政治を変える扉を開いていこう。『あなたの1票で政治は変えられる』と大いに訴え、展望と希望を語る選挙にしていきましょう」と呼び掛けました。

「自公と補完勢力」「排外主義」とのたたかいについて

 第二は、党の「政治姿勢」―「自公と補完勢力に厳しい審判を訴えてたたかう」「排外主義・極右的潮流に対して断固たたかう」という姿勢についてです。

 党の「政治姿勢」を政治的な「目標」と区別して提起した理由について志位氏は、「それは、日本維新の会や国民民主党が与党の『補完勢力』だという認識がまだ国民共通のものになっているとは言えないからです」と説明。国民民主は企業・団体献金の禁止に反対するなど肝心なところで自民党の延命に手を貸し、「補完勢力」ぶりをいかんなく発揮してきたが、なお多くの人々には「よりましの党」という見方があると指摘しました。

 排外主義に関しても、「暮らしの困難」につけ込んで外国人への差別を滑り込ませるという巧妙な手口を使っており、その危険が十分に知られていないと警鐘を鳴らし、「『補完勢力』、排外主義の流れについて、国民に丁寧に事実を伝え、正面からたたかう仕事を、党自身の任務として自覚してたたかいましょう」と呼び掛けました。

 「補完勢力」への批判は具体的に行う必要があると述べ、その焦点となるのは医療問題だと指摘。「4兆円医療費削減」「11万病床削減」「OTC類似薬の保険外し」を主張する自民、公明、維新の3党、これに「賛成」を表明している国民民主―の「医療破壊4党連合」の実態を伝え、厳しい審判を下そうと訴えました。

 また、排外主義の潮流については「国民の生活が苦しいのは、外国人が優遇されているからだ」などという主張は全くのデマであり、国民の生活苦につけ込んで、人々に「分断」を持ち込み、悪い政治を免罪することでは「補完勢力」と同じ特徴を持っていると指摘。「こうした邪悪な潮流と勇気を持ってたたかえるのは、103年の歴史を通じて、どんな差別に対してもたたかいつづけてきた日本共産党をおいてほかにない。ここにも誇りを持って力を尽くしましょう」と訴えました。

日本を変える力――共産党躍進と野党共闘の勝利

 第三は、日本の政治を変える力はどこにあるかです。

 志位氏は「その力は日本共産党の躍進にあります」と述べ、自民党政治への最も断固たる対決者であり、国民の立場で抜本的対案を示している日本共産党が伸びることが、自公にとって一番の政治的な痛打になると指摘。同時に、日本共産党の得票と議席を伸ばして、議席の面でも自公を少数に追い込むために貢献しようと述べ、比例で5議席、埼玉選挙区で伊藤岳候補の勝利を勝ち取ることが、日本の政治を変える一番確かな力になると力説しました。

 もう一つの力の「市民と野党の共闘」については、共闘に対して誠実に力を尽くす政治姿勢が党への信頼を広げることになると強調。「2015年に野党共闘の取り組みを開始してから10年、日本の政治を変える道は共闘しかないという信念にいささかも変わりはない」と語りました。

 その上で、「補完勢力」や排外主義の潮流は「どうせ政治は変わらない」という政治不信―政治への「諦め」を“土壌”にしていると指摘。その時に、自民党政治に代わる力として日本共産党と野党共闘の力強い姿が見えてくることが、「政治は変えられる」という希望となり、これらの潮流の台頭を許さない一番の力になると訴えました。

 最後に志位氏は、党躍進の流れをつくり出していくためには対話と支持拡大、「担い手づくり」「担い手広げ」を徹底し、「要求対話」もふさわしく発展させるという基本を貫いて奮闘することを強調。とくに「担い手広げ」に徹底して力を注ぐことは、東京都議選の2人区、3人区での勝利の重要な教訓だとして、参院選にも生かすことを強く呼び掛けました。

 志位氏が、「選挙は期限が決まったたたかいです。一日一日が勝負です。『埼玉燃ゆ』―すべての支部・グループ、党員、後援会員の総決起で、やるべきことをやり抜いて、勝利をつかみましょう」と呼び掛けると、参加者から強い拍手が起こりました。

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