2025年6月12日(木)
配備撤回求め署名提出
横浜ノースドック 米軍揚陸艇部隊
![]() (写真)横浜ノースドックへの揚陸艇部隊配備撤回を求める請願署名を受け取る日本共産党の志位和夫議長(右から2人目)。左隣は社民党の福島瑞穂党首=11日、国会内 |
「横浜ノースドック(ND、横浜市神奈川区)への米軍揚陸艇部隊配備反対連絡会」は11日、衆院第2議員会館で集会を開き、部隊配備撤回と同基地の早期全面返還を求める約9000人分の国会請願署名を、衆参両院の紹介議員に提出しました。県内各地で基地闘争を進める25団体が初めて合流した取り組みです。
日本共産党の志位和夫議長のほか、社民党、立民の国会議員が連帯あいさつし、署名を受け取りました。
連絡会の後藤仁敏共同代表が主催者あいさつで、配備されたのは「戦車5台と兵隊、武器も積んで敵地に揚陸する、まさに敵基地攻撃の部隊」だと指摘。「真っ先に沖縄とともにNDが戦場になってしまう」との危機感から署名活動を始めたと語りました。
在日米軍の動向を監視する市民団体「リムピース」の星野潔さん、神奈川県平和委員会の菅沼幹夫事務局次長が、県内の日米の基地機能強化と一体化の現状を報告。連絡会は、NDの危険性を市民に伝えながら、署名をさらに広げていくことを呼びかけました。
共産党の木佐木忠晶県議もあいさつ。畑野君枝元衆院議員、赤石ひろ子参院比例予定候補も参加しました。
志位議長あいさつ
連帯あいさつにたった志位和夫議長は、「揚陸艇部隊の任務は、沖縄の海兵隊を乗せて、対中国軍事作戦に投入しようというものだ」と指摘。同時に、自衛隊が今年3月、広島県の海自呉基地に「海上輸送群」を創設し、“自衛隊版海兵隊”と呼ばれる「水陸機動団」を乗せて沖縄に輸送する計画であることにふれ、「米軍の揚陸艇部隊と一体になって南西諸島に展開し、対中国作戦を行う危険な動きになっている」と告発しました。
志位氏は、ヘグセス米国防長官が3月の日米防衛相会談で「平和を欲する者は戦争の準備をしなければならない」「日本が西太平洋で直面するあらゆる緊急事態で最前線に立つ」と発言したことをあげ、この動きが万が一現実になれば、「日本全土の戦場化につながる」と指摘。実際、昨年10月の日米共同演習「キーン・ソード」では全国の基地で「戦場化」を想定した警護訓練が実施され、横浜ノースドックも含まれていることを告発し、「断じて許されない」と訴えました。
志位氏は、「平和を欲するのであれば平和の準備を」と強調。「互いに脅威とならない」とした日中共同声明を踏まえ、憲法9条に基づく外交を主張するとともに、ノースドックの即時撤去、基地のない平和な神奈川・日本の実現を訴えました。