志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

主な活動

2025年6月2日(月)

2025参院選 比例5議席へ

消費税減税・コメ不足解決・社会保障充実

物価高から暮らし守る願いを共産党に

大阪・京都 志位議長が訴え


 日本共産党の志位和夫議長は1日、大阪、京都両府で街頭演説を行い、7月の参院選での山下よしき、井上さとし両参院議員ら比例5予定候補全員の勝利とともに、大阪選挙区の清水ただし予定候補、京都選挙区の倉林明子参院議員の必勝を呼び掛けました。志位氏は、物価高騰に関わって三つの問題で打開の道筋を示し、平和・外交でも展望を語りました。


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(写真)志位和夫議長の訴えに拍手を送る人たち=1日、大阪市阿倍野区

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(写真)訴える志位和夫議長(右から3人目)と(右へ)倉林明子、井上さとし両参院議員=1日、京都市下京区

 大阪・天王寺駅前は街宣車を聴衆がぐるりと囲み、2階デッキまでぎっしりと埋まる大盛況。京都駅前も鈴なりとなった聴衆が拍手と声援を送りました。演説を聞き入党する人もいました。

 志位氏はまず「物価高騰からどうやって暮らしを守るか」について、「三つの問題にしぼって訴えたい」と切り出しました。

 第一は、消費税の減税です。志位氏は「消費税は廃止を目指して緊急に5%への減税を行い、インボイス制度は廃止します。その財源は赤字国債に頼らず、大もうけをあげている大企業と富裕層に応分の負担を求めることで賄います」と党の立場を表明しました。

 一律5%への減税を求めていること、責任ある財源提案を行っていることの2点を強調。赤字国債に頼る議論の問題点を明らかにし、「大企業と富裕層に応分の負担を求める税制改革を行うかどうかは、消費税減税に本気か口先だけかの試金石です」と訴えました。

 第二は、コメ問題の解決です。志位氏は「異常な米価高騰の根本には『コメ不足』があります」と指摘。一方、政府は「全体として供給量はある」(小泉進次郎農林水産相)などと認めず、「そのために備蓄米の放出も後手後手に回っている。その場しのぎの小手先細工では解決できません」と批判しました。

 志位氏は、コメ不足の背景には自民党農政の三つの失政―(1)コメの消費が毎年減ることを前提に、農家に減反・減産を押し付けてきた(2)コメの生産基盤そのものを弱体化させてきた(3)農家に減反・減産を押し付けながら、毎年ミニマムアクセス米を77万トン輸入してきた―があると指摘。その上で、▽減反・減産の押し付けをやめ、大幅増産に切り替える▽所得補償と価格保障で安心してコメがつくれる農業にする▽ミニマムアクセス米の輸入を中止する―などの打開策を示し、緊急に農業予算を1兆円増やすよう求めました。

 第三は、年金・医療・介護の充実です。志位氏は、自民・公明・立民などの賛成により「年金制度改定法案・修正案」が衆院を通過したことに触れ、「最大の問題は『マクロ経済スライド』という、年金を物価や賃金の伸びよりも低く抑えて目減りさせる仕掛けが温存されていることです」と批判。「マクロ経済スライド」は中止し、巨額の年金積立金の活用や高額所得者の年金保険料の「頭打ち」を見直すことで、「物価や賃金に応じて増える年金」にしようと提案しました。

 志位氏は医療危機の深刻な現状に触れ、緊急に国費を5000億円投入し、現場の状況を改善することが必要だと訴えました。また、自民・公明・維新の3党が「4兆円の医療費削減」を目指し、その第一歩として11万の病床削減に合意したことについて、「余剰ベッド削減」というがコロナの教訓を忘れたのかと強く批判。医療危機に追い打ちをかける自公維に厳しい審判をと訴えました。

 介護について「崩壊がすでに深刻です」と警鐘を鳴らしました。介護保険の国費の負担割合を10%増やし、1・3兆円を投じて介護崩壊を食い止め、介護従事者の賃上げを行うべきだと訴えました。

 最後に志位氏は、平和と外交の問題に話を移しました。米トランプ政権が日本に大軍拡を求めている中で、「憲法9条を生かした平和外交こそが今こそ必要です」と強調。4月末の中国訪問についても報告し、「言うべきことはしっかり言いながら、日中関係を前に動かす努力をしているのが日本共産党です」と力強く訴えました。

 大阪では清水氏を押し上げ。志位氏は「清水さんは『困っている人に笑顔を届ける政治家』です」と紹介。大阪・関西万博を巡り、2016年に「万博誘致の真の狙いはカジノにあり」と国会で初めて告発したのが清水氏だと熱弁し、「参院大阪選挙区選出議員は全員カジノ推進です。カジノストップの願いは清水さんに」と呼び掛けました。

 京都では倉林氏の応援を行い、「どこまでもぶれない、人のために働く人。国会には倉林明子さんが必要です」と力説。北陸新幹線の京都延伸問題では、京都の宗教者らから「千年の愚行」、「有史以来の蛮行」と批判の声が次々にあがる中、「3度にわたり延伸を阻止してきたのが市民運動と結んでの倉林さんの論戦です。必ず勝利を」と訴えました。

4参院予定候補が訴え

山下(比例)・清水(大阪選挙区)・井上(比例)・倉林(京都選挙区)

 大阪・天王寺駅前では、山下よしき参院議員・比例代表予定候補が「参院で自民党の裏金議員27人に質問したが反省がない。企業・団体献金を1円も受け取らない日本共産党の躍進で厳しい審判をくだそう」と訴え。清水ただし大阪選挙区予定候補は「改選4議席の自民、公明、維新はみんなカジノ賛成。カジノより暮らし応援の願いは共産党と私に」と呼び掛けました。

 京都駅前では、井上さとし参院議員・比例代表予定候補が「石破政権は核兵器禁止条約に背を向け、核抑止の強化まで米国と合意した。日本共産党の躍進で核兵器廃絶の先頭に立つ政治をつくろう」と強調。倉林明子参院議員・京都選挙区予定候補は「自民・公明・維新による病床削減を許さずいのちを守る。京都を壊す北陸新幹線の延伸、軍事基地強化やめよの願いは共産党と私に」と力をこめました。

 応援スピーチで同志社大学教授の岡野八代さんが「日本共産党を伸ばして軍事優先でなく国民生活に寄り添う豊かな政治に転換させよう」と述べました。