志位和夫 日本共産党

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談話・記者会見

2025年5月13日(火)

『資本論』学び社会変革

学生オンラインゼミ 志位議長が会見


 日本共産党の志位和夫議長は10日、民青同盟が主催し、多くの若者が参加して開かれた5・10学生オンラインゼミ「いま『資本論』がおもしろい」での講演後に記者団の質問に答え、「社会には法則が働いている、社会を変える道はちゃんとある。ただ自然には変わらない。複雑な社会のしくみをしっかりとらえ、国民、若者がたたかってこそ変えることができる」と『資本論』学習の重要性を強調しました。

 『資本論』の新たな英訳が刊行された米国では、バーニー・サンダース米上院議員を支えるグループで『資本論』の読書会が広がり、昨年、志位氏らが歴訪した欧州でも労働組合の人たちが『資本論』の学習会を開いていると指摘。「明治維新の前年(1867年)に出版された『資本論』が、今も世界で力を発揮し、新しい読者を獲得している」と強調しました。

 「日本共産党の理論的な基礎は科学的社会主義で、その一番の根幹をなしているのは『資本論』だ。学習運動を日本でも起こし、若者を党に迎え入れることを進めていきたい」と力を込めました。

 講演について若者から「面白かった」との声が上がり、『資本論』学習をすすめると拍手が湧き起こったことを報告。「いま、たたかう人にとって『資本論』は必読の書になっている。大いに学習運動を広げよう」と呼び掛けました。

 「ワンフレーズ、短いフレーズでわかりやすい訴えをすることも大事だが、世の中はワンフレーズでは変わらない。マルクスは『商品と貨幣』についてだけでもあれだけの論理的な分析をした。世の中は単純なワンフレーズではわからない複雑さと、豊かさを持っている。その全体を学んでこそ、本当に社会を変える展望をつかめる」と指摘。「複雑な社会の現象を科学の力で読み解いたのがマルクスだ。その財産を21世紀に生かしていきたい」と強調しました。