2024年10月16日(水)
国民の願い 共産党が伸びてこそ
総選挙公示 志位議長が第一声
![]() (写真)激励に応える(左から)高橋さとし8区候補、さいとう和子比例候補、志位和夫議長、とくますきよ子7区候補、柏崎すえと13区候補=15日、千葉・柏駅東口 ![]() (写真)志位和夫議長、はたの君枝、さいとう和子、横山せいごの衆院比例候補と小選挙区候補の訴えを聞く人たち=15日、横浜市の桜木町駅前 |
日本共産党の志位和夫議長は15日、千葉県柏市・柏駅前と横浜市・桜木町駅前で第一声をあげ、全国どこでも「比例は共産党」の声を広げに広げ、躍進をと熱く訴えました。「論戦をつうじて争点ははっきりしました」と述べ、浮き彫りになった党の値打ちを縦横に語りました。
第一の争点は「どの党が伸びれば、腐敗政治一掃の一番の力になるか」です。
志位氏は「裏金問題が大争点ですが、どの党が自民党をここまで追い詰めてきたかを見極めて、選んでください」と切り出し、「しんぶん赤旗」の一連のスクープが自民党を断崖絶壁まで追い詰めてきたこと、日本共産党が企業・団体献金の全面禁止を一貫して主張してきたことが政治を動かしていることを強調。「この党への1票こそ腐敗政治根絶の力です」と訴えました。
第二の争点は、「どの党が伸びれば、暮らしを良くする力になるか」です。
志位氏は、国民の6割が生活苦を訴えるような経済失政について、石破内閣が「引き継ぐ」と言っていることを強く批判し、「暮らし最優先の経済政策へのチェンジが必要です」と訴え。▽最低賃金を全国一律で1500円以上に引き上げる▽賃上げと一体に労働時間を短縮し、「自由な時間」を増やす▽暮らしを支え、格差をただす税財政の民主的改革―について訴えました。
この中で志位氏は、「高齢者の負担増は当たり前」という議論を強く批判。▽自公政権が、75歳以上の医療費の「3割負担の対象拡大」を閣議決定していること▽党首討論で、立民、維新、国民の各党が高齢者の負担増に賛成したこと▽維新は高齢者全体の3割負担を公約に掲げていること▽国民の党首は、社会保険料の引き下げの文脈のなかで「尊厳死の法制化」を主張したことをあげ、次のように述べました。
「若い世代と高齢者を対立させる議論は根本的に間違いです。これで喜ぶのは社会保険料軽減を求める財界です。公費負担を増やすことこそ解決策です。高齢者を大切にする政治でこそ、すべての国民を大切にする政治になります。高齢者の人権と尊厳を大切に――この願いは、日本共産党に託してください」
第三の争点は、「どの党を伸ばせば、平和な日本とアジア、『核兵器のない世界』をつくれるか」です。
志位氏は、「日米同盟」絶対の「戦争国家」づくりに強く反対してたたかう決意をのべるとともに、ASEANと協力して東アジアの平和構築を進める「東アジア平和提言」を紹介。国内外でその実現のために力をつくす決意を述べました。
その上で志位氏は、「核兵器問題が大争点に浮上してきました」と強調。日本政府は、日本被団協のノーベル平和賞受賞に少しでも敬意の気持ちを持つならば、被爆者が熱望する核兵器禁止条約への参加を決断すべきだと訴えました。
その上で「日本国民の悲願である『核兵器のない世界』の願いを託せる党はどの党か」と問いかけ。次のように訴えました。
「日本共産党は、『核兵器のない世界』への最大の障害となっている『核抑止力』論を根本から批判している党です。『核抑止』とは、いざという時には核を使用することを前提にした議論です。いざという時には広島・長崎のような非人道的惨禍を引き起こすこともためらわない議論です。こんな議論を唯一の戦争被爆国の首相が唱えることは恥ずべきことではないでしょうか」「日本共産党は、草の根でも、国際舞台でも、被爆国の政党として、核兵器禁止条約の実現と推進に知恵と力を尽くしてきた党です。核兵器禁止条約に道を開いた2010年のNPT再検討会議に参加して国際社会に働きかけ、2017年の核兵器禁止条約の国連会議では『条約の実現を』と国連で演説し、アジアでもヨーロッパでも、核兵器禁止条約を推進するための活動を一筋におこなってきました。日本共産党への1票こそ、『核兵器のない世界』をつくる一番の力になります」
最後に、志位氏は、「共産党はいいことを言うが名前はちょっと」という声に応えて、日本共産党がめざす未来社会が「人間の自由」があらゆる分野で豊かに花開く社会であること、とくに人間による人間の搾取がなくなる社会であることを強調。搾取によって奪われているものは、カネやモノだけでなく、「自由な時間」であること、「自由な時間」を取り戻し、拡大し、すべての人が十分な「自由な時間」をもち、その時間を存分に使って「自由で全面的な発展」が可能になる社会が日本共産党のめざす社会主義・共産主義であることを心を込めて訴え。「比例は共産党」の声を広げに広げ、躍進をかならず勝ち取らせてくださいと熱く訴えました。
志位氏は比例南関東ブロックの、はたの君枝、さいとう和子、横山せいご(神奈川3区重複)各候補らとともに「南関東ブロックで2議席絶対獲得、3議席を必ず奪還しましょう。南関東から日本の政治を変える素晴らしい勝利を」と呼び掛けました。