志位和夫 日本共産党

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2024年9月3日(火)

欧州訪問 8/29~9/10

核兵器廃絶をはじめ交流と連帯強化で合意

志位議長、コービン英労働党前党首と会談


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(写真)固い握手を交わす志位議長とコービン氏=8月31日、ベルリン市内

 日本共産党の志位和夫議長は8月31日、ベルリン市内での国際会議に参加したジェレミー・コービン英労働党前党首と会談しました。前回下院選以来、コービン氏らが英国議会で構成している無所属会派や、コービン氏が創設した「ピース・アンド・ジャスティス・プロジェクト」と日本共産党が関係を確立し、「核兵器のない世界」の実現をはじめ平和の課題を中心に、交流と連帯を進めていくことで合意しました。

 志位氏は、7月の下院選で多数のボランティアに支えられて、無所属で激戦を勝ち抜いたコービン下院議員の再選に祝意を表明しました。コービン氏は、現在、反戦・核軍縮・格差是正を焦点とした全国運動に取り組む一方、下院内では無所属議員で会派を組んで活動していることを説明しました。

 志位氏は、コービン氏が国際会議での発言でウクライナ戦争の終結と同時に、ガザ危機の解決を強く訴えたことで、和平への障害となる二重基準(ダブルスタンダード)の克服という大事なテーマが浮き彫りになり、会議の成功に貢献したと述べました。コービン氏は、国連憲章と国際法、国連総会決議にもとづく公正な和平の実現をめざし、包摂的な平和枠組みの重要性を訴えた志位氏の発言に対して、「すばらしい発言だった。会議の成功に貢献したものだ」と述べました。

 両氏は、軍事同盟強化反対、核兵器廃絶の実現、ガザ危機の打開などでの、双方の立場の共通性について話し合いました。志位氏は、2017年に国連本部で開催された核兵器禁止条約交渉会議の際に、コービン党首のもとで英労働党「影の内閣」軍縮担当を務めたファビアン・ハミルトン氏と会談したことを回想し、コービン氏が首相になれば、英国は核兵器禁止条約に参加すると期待していたと述べました。コービン氏は「当然、そのつもりだった」とにこやかに応じました。

 コービン氏によると、同氏の「プロジェクト」は、全英各地で平和や経済格差に取り組む運動を展開しています。同氏は9月半ばにロンドンはじめ各地で大規模な一斉行動を行うと紹介。「政党というにはまだ遠いかもしれないが、ぜひ、お互いに情報交換し、交流を続けていきたい」と述べました。

 志位氏は、「英国にも、平和な世界をつくるうえでの力強い友人を得てうれしい思いだ」と語りました。

 ジェレミー・コービン英労働党前党首 コービン氏は、英核軍縮団体・核軍縮キャンペーン(CND)での運動をはじめ、反戦、パレスチナ連帯、格差是正や社会的不正義の克服に取り組む運動や社会主義グループとの協力などを展開し、2015年の労働党党首選で圧勝。若年層での支持の拡大などによって、2017年総選挙では与党・保守党を過半数割れに追い込みました。しかし、党首退任後に、反ユダヤ主義などの批判を受け、コービン氏側は否定したものの、労働党は党員資格を停止していました。