志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

主な活動

2024年7月10日(水)

ドゥアルテ元国連軍縮担当上級代表死去

志位議長が弔電


 日本共産党の志位和夫議長は9日、セルジオ・ドゥアルテ元国連軍縮担当上級代表の死去にあたって、弔電を送りました。全文は以下の通りです。

 セルジオ・ドゥアルテ元国連軍縮担当上級代表の訃報に接し、深い悲しみにうたれています。ご遺族に心からのお悔やみを申し上げるとともに、ブラジル政府、外務省のみなさまに謹んで哀悼の意を表します。

 ドゥアルテ氏は、外交官として長年にわたり、核兵器廃絶をはじめとする国際的な軍縮の課題に取り組んでこられました。広島・長崎の被爆者をはじめ市民社会との協力を強めながら、核軍縮へのリーダーシップを発揮され、上級代表を退任された後も、精力的に国際会議などに参加されていた姿は忘れられません。

 私は、2010年の核不拡散条約(NPT)再検討会議の際に、ニューヨークの国連本部で最初にお会いして以来、ドゥアルテ氏と何度も意見交換をする機会を得ましたが、「核兵器のない世界」への熱い情熱、国際政治への深い知見、ユーモアをたたえた温かいお人柄にいつも励まされてきました。17年7月の核兵器禁止条約の採択を、国連の場でともに迎えられたことはたいへんに幸せなことでした。このときに、ドゥアルテ氏のニューヨークでのアパートにうかがい、突っ込んだ意見交換を行ったおりに、ドゥアルテ氏が、核兵器をめぐる歴史的・大局的情勢について、「いまや核兵器廃絶勢力が歴史的攻勢にたっている」と語っておられたことが、忘れられません。

 ドゥアルテ氏の業績にあらためて敬意と感謝をおくるとともに、唯一の戦争被爆国の政党の代表として、「核兵器のない世界」の実現にむけて、いっそう力をつくす決意を表明し、お別れの言葉とするものです。

 日本共産党中央委員会議長 志位和夫