志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

主な活動

2024年6月9日(日)

裏金から未来社会まで

前橋で懇談会 志位議長、縦横に語る


5人入党

写真

(写真)寄せられた質問に答える志位和夫議長=8日、前橋市

 日本共産党群馬県委員会は8日、前橋市内で「懇談会」を開催しました。志位和夫議長が、裏金、くらし、平和の問題から、資本主義、社会主義・共産主義―など12の質問にユーモアもまじえながら丁寧に答えるとともに日本共産党への入党を訴えました。参加者は志位氏の話に熱心に聞き入り、笑いと拍手であふれる懇談会になりました。後半、志位議長は会場内をくまなくまわり、社会変革のため「一緒に進みましょう」と入党をよびかけ、この日、5人が入党を決意しました。

 「裏金問題は群馬県選出の衆院議員(井野俊郎・元防衛副大臣)の問題を『しんぶん赤旗』日曜版がスクープ。いよいよ平和や暮らしなど自民党政治の全体が末期的状況です。政治を変える展望は?」

 志位氏は、「展望はずばり日本共産党の躍進にあります」と回答。①自民党を断崖絶壁にまで追い詰めてきた②戦争国家づくりの悪法に対決を貫く③自民党政治に代わる希望ある政治の展望を示す―党の三つの“抜群の役割”を語りました。

 その中で志位氏は、自民党を断崖絶壁に追い詰めた力は、市民と野党の共闘とともに、「しんぶん赤旗」日曜版のスクープと共産党の追及だと強調しました。また、自民党が公明、維新両党と衆院で強行した政治資金規正法改定案は、企業・団体献金の禁止もなく政策活動費を合法化するものだと厳しく批判。その上で「共産党を伸ばしていただいて、今の政治の大掃除をしようではないですか」とよびかけ大きな拍手が起こりました。

暮らし・経済

 「物価高なのに給料も上がらず暮らしが大変。群馬の農業も後継者不足で危機的です。日本の経済をどう改革しようと考えていますか?」

 志位氏は、戦後最悪といわれる暮らしの状況は、長期にわたる実質賃金減少のうえに物価高騰が襲ってきた結果として、▽大企業の人件費コストカット応援▽法人税コストカットと消費税大増税推進▽異次元の金融緩和による異常円安と物価高騰―「3悪政治」の結果だと強調。その一方で、アベノミクス以降の11年で、大企業の内部留保が333兆円から511兆円に膨れ上がり、大富豪40人の資産が7・7兆円から26兆円になったことを告発しました。ユニクロ・柳井ファミリーの資産は11年間で5兆円増え、1日12億円、1時間で5000万円になる事実を提示。「こんなことでいいのか。これを変えようというのが日本共産党の提案です」と語り、大企業の内部留保の時限的課税と最低賃金引き上げ、富裕層と大企業に応分の負担を求め消費税5%への引き下げ、大軍拡を中止して社会保障と教育充実―などの党の「経済再生プラン」の内容を丁寧に紹介。さらに農家の価格保障・所得補償拡充と食料自給率を引き上げる同プランの政策を紹介しました。

平和・外交

 「群馬の上空は横田基地に配備されているオスプレイの訓練空域に。山本一太知事は核シェルターをつくろうとしています。4月の日米首脳会談ではいったい何を取り決めてきたのでしょうか?」

 志位氏は、「群馬上空を飛行しているオスプレイ(CV22)は米空軍所属で、防衛省資料でも事故率が他の3倍、特殊部隊を積む一番危険な殴り込み兵器です」と述べ、「飛行は絶対に許してはならない」と強調。また、核シェルター計画については「核シェルターをつくるより核兵器廃絶を追求するのが被爆国日本がすることではないでしょうか」と主張しました。

 日米首脳会談については、バイデン米大統領が「日米同盟が始まって以来、最も重要なアップグレード」と指摘したが、「米軍と自衛隊の指揮統制を一体にするものです」と指摘。米軍の公式文書では同盟国と「シームレス(切れ目ない)な統合」、同盟国の「主権の一部を切り離させる」と明記されている危険性をあげ、「絶対に許してはならない。『異常なアメリカいいなり』に切り込む、本当に独立した日本をつくるため真っ向から立ち向かう日本共産党を伸ばしてほしい」と訴えました。

 会場でのトークでは、「とても分かりやすい話でした」との意見とともに「マイナンバーカードつくれとの求めにどう対処すれば」「資本主義のもとで議会制民主主義が発展した理由は」「科学的社会主義とは」「志位さんがすすめるマルクスの本は」「ウクライナやガザでの戦争をどうやって解決するのか」などの質問が寄せられ、志位氏は一つひとつに丁寧に答えました。