志位和夫 日本共産党

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談話・記者会見

2023年12月8日(金)

ガザへのジェノサイド許すな

国連事務総長書簡うけ 即時停戦へ緊急行動を

志位委員長が表明


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(写真)記者会見する志位和夫委員長=7日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は7日、国会内で記者会見し、イスラエルがガザの住民に安全な南部に避難するよう指示しながら、南部を攻撃していることをあげ、「何重にも国際法を蹂躙(じゅうりん)する暴挙だ」と批判しました。

 志位氏は「ガザを占領しているイスラエルは占領地をしっかり保護する責任があるにもかかわらず、逆に攻撃している」と指摘。しかも、「イスラエルが実際にやろうとしていることはガザの住民を(エジプトの)シナイ半島に追い出す動きにほかならない」と批判しました。

 その上で、国連のグテレス事務総長が6日に国連憲章99条にもとづいて、安全保障理事会に書簡を送り、ガザでの破滅的事態を回避するための緊急行動を求めていることをあげ、「非常に重要な動きだ」「99条にもとづく要請は、50年ぶりの異例中の異例と言われている要請だ」と指摘しました。

 さらに、書簡では「ガザ地域にある家屋の半数以上が破壊され、220万人の住民の80%が家を追われ、国連施設に110万人が避難を求め、ガザ地区の医療システムが崩壊しつつあり、36の医療施設のうち部分的にも機能しているのは14にすぎない」と述べていると紹介。ガザ地区で殺害した戦闘員と民間人の比率が1対2になっていると認めたイスラエル軍のコリンクス報道官が「この比率は大変良く、おそらく唯一無二のもの」だと述べたことをあげ、「戦闘員の2倍を超える民間人の犠牲を肯定した許しがたい発言だ。民間人の犠牲はあってはならない。まさに今行われたことはジェノサイド(集団殺害)そのものと言わなくてはならない」と批判しました。

 さらに志位氏は、事務総長の書簡が安保理に人道的停戦を宣言するよう求めているとして、「国連安保理がこの立場で直ちに行動する必要がある。日本政府が安保理のメンバーとして、イスラエルによる国際法を蹂躙した大規模攻撃の中止、すみやかな停戦のために行動することを強く求める」と表明しました。