志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

主な活動

2023年11月21日(火)

党史から未来社会まで

志位さん、大いに語る

千葉 青年の集いで5人入党


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(写真)Cゼミ番外編で質問に答える志位和夫委員長=19日、千葉県船橋市

 日本共産党の志位和夫委員長を講師に政治や社会問題について青年・学生と学ぶ「船橋社会科学ゼミナール」(通称Cゼミ)が19日、千葉県船橋市で開かれました。今回はCゼミ番外編として「そもそも日本共産党はどんな政党か」と題し、さまざまな質問に志位氏が丁寧に答えました。入党懇談会も行われ、会場で5人が入党を申し込みました。

 冒頭、イスラエルの大規模攻撃によるパレスチナ・ガザ危機の解決のために何が必要かと問われた志位氏は「『ジェノサイドを許すな』『即時停戦』の一点で全世界が団結することが大事です」と強調。イスラエルによる難民キャンプや病院への攻撃はどんなことがあっても許されない戦争犯罪であり、条約で禁じられているジェノサイド(大量殺害)だと厳しく非難し、「ストップ・ジェノサイド・イン・ガザ。この声を日本から大きく上げていきましょう」と呼びかけました。

 志位氏は、会談したパレスチナ大使が、中東を植民地にしたことがない日本は平和な国と見られてきたが、そのイメージを日本政府は壊しつつあると懸念していたと述べ、イスラエルの暴挙を国際法違反と言わず停戦も求めないアメリカ言いなりの情けない態度をとっている日本政府の姿勢を変えさせなければならないと強調。「いま、世界中の声と連帯することが大事です」と訴えました。

 創立101年を迎えた日本共産党が頑張ってきたことは何かと問われた志位氏は、「歴史が決着をつけ、今に生きるたたかい」として(1)戦前の国民主権、反戦平和を求めたたたかい(2)ソ連と中国の干渉をはね返した覇権主義とのたたかい(3)「共産党を除く」の壁を崩したたたかい―の3点を挙げました。

 とりわけ戦前、天皇絶対の専制政治のもとで迫害されながらも国民主権の国を求め、侵略戦争に命がけで反対を貫いた日本共産党の主張が、戦後、日本国憲法の国民主権、恒久平和主義に結実したと強調。韓国を訪問し全政党の党首と会談した際、どの党からも「日本共産党が植民地支配に反対を貫いた唯一の党であり、その点では友人の党だ」と言われ、気持ちが通じたとのエピソードを語り「戦前のたたかいは、アジア外交をやる上でも大きな力になっています」と実感を込めました。

 志位氏は「今はなかなか難しいと思うことでも長いスパンで見ると歴史はちゃんと審判していくものです。あきらめず不屈にたたかっていけば必ず先は開けてくるというのが101年の歴史の教訓です」と力を込めました。

 日本共産党のジェンダー平等に向けた取り組みについての質問も。志位氏は、日本共産党が創立翌年の1923年につくった綱領草案に18歳以上の男女普通選挙権、女性解放の旗をしっかりと刻んだことを紹介し「100年前から男女同権と女性差別撤廃のために頑張りぬいてきた党です」と語りました。

 その上で戦前、男女同権を求めた女性たちのたたかい、とりわけ千葉県にゆかりのある2人の女性共産党員―飯島喜美、高島満兎の生涯にふれ、「彼女たちが掲げた女性差別をなくすという旗が、現在、大きな世界史的な流れになっていることを胸に刻み、ジェンダー平等の日本をつくるために力を合わせましょう」と呼びかけました。

 社会主義・共産主義とは何かと問われた志位氏は、「人間の自由が豊かに全面的に花開く社会です」と回答。日本共産党第29回大会決議案で「人間の自由」について(1)「利潤第一主義」からの自由(2)人間の自由で全面的な発展(3)発達した資本主義国の巨大な可能性―の三つの角度から特徴づけたと述べ、それぞれ詳しく解説し、「21世紀の日本共産党の『自由宣言』です。大きく広げてほしい」と話しました。

 会場からの質問を募ると、若者から「自己責任論の押し付けにどう反論したらいいでしょうか」との質問が。志位氏は、一つひとつ問題を具体的に見る必要があると切り出し、日本の低賃金の構造について、労働法制の規制緩和によって非正規雇用が拡大した事例を挙げ、「こういう社会にしてしまったのは誰か。国民の責任ではない。財界が旗を振って、それに従い自民党政治がやったことです」と解説。その上で「自己責任論は一見もっともらしい議論ですが、本当にそうだろうかと考えてほしい。おかしいと思うことは、なぜこうなっているのかと問うてみんなで話し合ってほしい。そこから社会は変わります」と力を込めました。

 最後に志位氏は、自身の入党のきっかけや共産党員だった父親のエピソードも交えつつ、「共産党は世の中を良くしたい、困った人を助けたいと私利私欲なく活動し、他人を幸せにすることを自分の幸せと感じる人たちの集まりです。そんな共産党が大好きです。どうかこの機会に党に入ってほしい」と呼びかけました。

 入党懇談会でも志位氏は、会場を回り、入党を迷っている人の質問に一つひとつ丁寧に答えて入党を呼びかけました。