志位和夫 日本共産党

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主な活動

2023年11月4日(土)

日本共産党の躍進こそ希望持てる日本つくる一番の力

千葉・横浜 志位委員長が訴え


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(写真)訴える志位和夫委員長。はたの君枝前衆院議員(左)、さいとう和子元衆院議員(右)=3日、横浜市中区

 日本共産党の志位和夫委員長は3日、千葉、横浜両市で街頭演説し、衆院選南関東ブロックでの日本共産党の躍進にむけ、さいとう和子、はたの君枝両比例予定候補、小選挙区予定候補とともに「共産党を伸ばし、暮らしでも平和でも希望を持てる日本にしよう」と支持を訴えました。千葉、桜木町両駅前とも大勢の市民がつめかけ、演説会がすすむにつれて聴衆の輪が広がり、熱気あふれる演説会になりました。

「即時停戦」 「ガザ攻撃の中止」 の一点で国際連帯のたたかいを

 志位氏は冒頭、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザの難民キャンプを連日のように空爆し、多数の子どもを含む千人もの犠牲者が出ていることについて、「明白な国際人道法違反、戦争犯罪であり、強く非難する」と述べ、「イスラエルによるガザへの空爆、封鎖、地上作戦をただちに中止せよ」と強く主張しました。

 また、パレスチナのイスラム組織ハマスへの非難はしてもイスラエルの蛮行を「国際法違反」と言わない日本政府の姿勢を批判し、岸田文雄首相が国会で「現地の状況を十分に把握できないので法的判断はできない」と述べたのは「驚くべき無責任な答弁だ」と断じました。

 日本政府は、休戦・停戦を求めることを一貫して回避し、双方の暴力行為を非難し「人道的休戦」を求め121カ国の賛成で採択された国連総会決議に棄権する態度をとりました。首相は「バランスを考えた」と弁明していますが、志位氏は「ハマスの非難はしてもイスラエル批判を回避する日本政府こそバランスを欠いている」「(イスラエルの後押しをする)米国の顔色をうかがい批判もできない政府でいいのか」と批判しました。

 その上で、日本政府に▽国際法違反のイスラエルの蛮行の中止を求める▽即時停戦を働きかける外交努力を行う―よう要求。「即時停戦」「ガザへの攻撃中止」「子どもたちを殺すな」の一点で世界の民衆と連携する国際連帯のたたかいをよびかけました。

 志位氏は、岸田首相が2日発表した所得税減税などを含む「経済政策」について、「苦し紛れに『減税』を言い出したが、どの世論調査でも『評価しない』が6割以上にのぼっている。1回限りでは焼け石に水。軍拡増税という恒久増税が待ち構えている」とばっさり。「減税というなら消費税減税を決断すべきだ」と主張しました。

 志位氏は、「物価高騰でなぜ暮らしがこうも苦しいのか」と疑問を投げかけ、実質賃金が1996年のピーク時から年64万円減るなど30年にわたる経済停滞―「失われた30年」の上に、物価高騰が襲ってきたからだとのべました。

 岸田首相が、30年にわたり「コストカット型の経済」を続けてきたことが経済停滞を招いたと主張していると指摘した上で、「日本経済を『コストカット型』の経済にしてしまったのは一体誰か」と問いかけ、▽賃金のコストカット―非正規雇用4割拡大▽企業の社会保険料のコストカット―医療・年金・介護の連続切り下げ▽企業の税金のコストカット―法人税を下げその穴埋めに消費税の連続増税―を列挙し、「財界の旗振りに従って自民党政治がやってきたことではないか。自覚も反省もない」と厳しく批判しました。

 その上で、「経済政策の根本的な切り替えが必要だ」として、日本共産党の「経済再生プラン」を紹介。(1)最低賃金の抜本的引き上げ(2)非正規ワーカーの待遇の抜本的改善(3)消費税減税(4)年金引き上げ(5)教育費負担の抜本的軽減―の内容を詳しく訴えました。志位氏は、「財界中心の政治のゆがみを大もとから変える党、企業・団体献金をもらっていない党を伸ばすことが、暮らしを良くする一番の力になる」と訴えました。

 志位氏は、来年度予算・概算要求の軍事費が米軍再編費を含めると8兆円にもなると告発。「わずか2年間で2・5兆円もの増加だ。このままでは『軍事が暮らしを押しつぶす』ことになる」と強く告発。「2・5兆円があれば、大学学費半減、高校完全無償化、学校給食無償化を全部やっておつりがくる。軍事費より子どもたちに大事な税金を使え」と主張しました。

 大軍拡の理由として政府は「日米同盟の抑止力の強化」を主張していますが、志位氏は「『抑止』とは『恐怖によって相手を思いとどまらせること』であり、恐怖対恐怖、軍事対軍事の悪循環におちいる」とズバリ。「『抑止力で平和を守る』というのは幻想だ」と指摘しました。

 志位氏は、「恐怖ではなく安心を与える憲法9条を生かした平和外交こそ必要だ」と説き、徹底した対話によって平和の地域共同体をつくっているASEAN(東南アジア諸国連合)の取り組みを紹介。日本、米国、中国も参加する「東アジアサミット」を強化し、東アジア全体をASEANのような平和の共同体にする、「ASEANインド太平洋構想」(AOIP)を推進する日本共産党の「外交ビジョン」を示し、「ここにこそ平和への希望があります」と力説しました。

 最後に、暮らしでも平和でも希望を持てる日本をどう実現するのかと述べ、野党共闘の再構築と日本共産党の躍進という「二つのカギ」があると指摘。市民と野党の共闘の再構築の必要性を説くとともに、「暮らしでも平和でも、米国言いなり・財界中心の政治のゆがみに根本から切り込み、希望ある道を指し示す日本共産党を伸ばすことが、新しい日本をつくる一番の力になります。この南関東から伸ばしに伸ばしてください」とよびかけました。

共産党に期待の声

 千葉駅頭で、美浜区の男性(89)は「妻と2人高齢で、この先動けなくなったらどうしよう、年金だけで暮らしていけるのかと不安だ」と語った上で、「共産党に大いに期待している。はたのさん、さいとうさんとも、なんとしても当選させて再び国会に送り出したい。志位さんの話は理路整然としていてわかりやすく、自分も力をつけて頑張りたい。地元に持ち帰って皆にも話して聞かせる」と力を込めました。

 桜木町駅頭では、平塚市の60代の女性が、たまたま通りかかり足を止めました。「志位さん、好きなんです。与党にもきちんと言うべきことを言ってくれる。頑張ってほしい」

 横浜市都筑区在住の女性(28)は「軍拡の問題に興味があり、恐怖対恐怖でなく外交でという話に共感した。そういう声を届ける議席が増えてほしい」と期待を語りました。