志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

談話・記者会見

2023年11月23日(木)

ガザ4日間戦闘中断

戦闘中断にとどまらず即時停戦を

志位委員長が談話


写真

 一、パレスチナのガザ地区での事態をめぐり22日、ハマスが女性と子どもの人質50人を解放する、イスラエルは収監中のパレスチナの女性と子ども150人を釈放する、そのために4日間の戦闘中断を行うとの発表があった。双方が、合意事項を確実に実行するとともに、戦闘中断の間にできる限りの人道支援が行われることを望む。

 一、いま求められているのは戦闘中断にとどまらず、イスラエルによるガザへの大規模攻撃を中止させ、即時停戦を実現することである。

 イスラエルのネタニヤフ政権は、戦闘中断期間の終了後には、大規模作戦を再開すると公言している。すでにイスラエルは、ガザ北部の住民に南部への移動を強制しながら、その南部にまで攻撃を拡大しており、住民は逃げ場のない状況の中、ジェノサイド(集団殺害)の重大な危機に直面している。

 ガザの深刻な人道的危機を打開するためには、イスラエルがガザへの大規模攻撃をただちにやめること、双方が即時停戦に向けた交渉のテーブルにつくことが急務である。国際社会に、そのためのさらなる働きかけを行うよう呼びかける。

 一、中東和平のためには、国連の一連の決議でも確認されているように、(1)イスラエルの占領地からの撤退、(2)パレスチナ独立国家樹立を含む民族自決権の実現、(3)両者の生存権の相互承認という三つの原則を踏まえたとりくみが必要である。こうした国際的合意に基づく和平への道を開くためにも、現在のガザでの重大な人道的危機を一刻も早く終わらせるよう、強く訴える。