志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

主な活動

2023年9月25日(月)

いろんな疑問 クリアに分かった

志位さんと語る 島根でつどい

入党決意次々


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(写真)つどいで質問に答える志位和夫委員長=24日、松江市

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(写真)志位和夫委員長に質問するつどい参加者(右)=24日、松江市

 「経済停滞どうする?」「ジェンダー平等実現できる?」―。日本共産党島根県委員会は24日、志位和夫委員長を迎え、「志位さんと語るつどい」を開催しました。志位氏が市民から寄せられた多種多様な質問に答え、入党を呼びかける企画です。質問は、直面する政治課題や党活動に参加することへの疑問や悩み、党の綱領路線、苦闘と開拓の歴史についてなど盛りだくさん。「世の中のこと、党のこと、いろんなことがクリアに分かった」と感想を寄せ入党を決意する人が次々と生まれました。

 最初は、「賃金は低すぎるし、年金は増えない。物価も高く大変。暮らしを良くするためにはどうしたらいいか」という質問です。志位氏は「30年間に及ぶ経済停滞と暮らしの困難を大本から打開する方策が必要です」と回答。その上で、日本共産党の「経済再生プラン」として三つの改革を提案しました。

 第一は「政治の責任で働く人の賃金をあげる働き方改革」です。志位氏は「まずやるべきは、最低賃金を全国一律1500円に引き上げることです」と強調。そのための方策として、大企業の内部留保の増加分に10兆円の時限的な課税を行い、中小企業を支援し、賃上げを促進する党の提案を力説しました。

 第二は「暮らしを支え格差をただす税・財政改革」です。志位氏は「社会保障は、国民の権利であるとともに経済です。この見地で改革を実現していきたい」と強調。社会保障拡充の改革として、▽物価上昇に応じて「増える年金」▽75歳以上の医療費の窓口負担2割の中止▽健康保険料引き下げのために1兆円の国費投入―を提案しました。

 さらに、教育負担の軽減として、▽学費は無償をめざし半額▽入学金廃止▽給付奨学金の大幅拡充▽学校給食無償化―の実現が必要だと強調。消費税5%への緊急減税、インボイスの中止を訴えました。

 第三は「食料とエネルギーを自給できる国にする改革」です。志位氏は「現在の日本の食料自給率は38%、エネルギー自給率は10%しかありません」と指摘し、計画的に自給率を上げていく改革を進めたいと述べました。

 三つの改革を紹介した上で、「これらを実現するためには、財界のもうけ最優先の政治に切り込まないといけない。財界献金をもらっていない日本共産党ならではの提案です」と強調しました。

 再稼働が狙われる島根原発。「島根原発の再稼働について知事は『原発は当面やむを得ない』と認めているが、どう考えるか?」との疑問があがりました。

 志位氏は、「そもそもこの場所に原発をつくったこと自体が間違いです」と厳しく批判。島根原発は日本で唯一県庁所在地に立地する原発であり、松江市内中心部からも10キロ圏内だと指摘し、「事故が起きたら住民はどこに逃げるのでしょうか。美しい宍道湖の自然が大本から失われてしまうことになりかねません」と述べました。また、島根原発は、事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ「沸騰水型」だと指摘。「福島第1原発の事故以降、沸騰水型で動かしている原発は全国で一つもありません。この島根が最初の再稼働になりかねない。本当に無謀です」と批判しました。

 さらに踏み込んで、(1)原発事故は現在も続いている(2)核のゴミは処分する方法も捨てる場所もない(3)原発は究極の高コスト(4)原発は再生可能エネルギー普及の最大の障害(5)再エネ推進で原発をはるかに上回る雇用が生まれる―など五つの問題を語り、「島根原発の再稼働には断固反対し、みんなの力で止めましょう」と訴えました。

 「入党を夫に相談したけど反対されている。どうしたらいい?」との切実な悩みも…。

 志位氏は、「あなたの人生を決めるのはあなた自身です」と語りました。「もちろんいろんな話し合いをして、協力していくことは大事です。しかし、夫婦であっても人格は別です。お互いの独立した人格を尊重してこそ夫婦の本当の愛情もつくられるのではないでしょうか。相談はあっていいと思いますが、『許可』はいらないのではないでしょうか。最後に決定する権利はあなた自身が持っているのではないですか」と答えました。

 その上で、「どうして夫が反対すると行動できないのか。そこにはジェンダーのしがらみがあるのではないか」と指摘。戦前の家父長制のもとでは女性が無権利状態だったこと、現在の日本にも大きな男女賃金格差が存在することなどを語り、「あなたが、あなたの人生を自分で決める一歩を踏み出すことが、ジェンダー平等の日本をつくることにもつながるのではないでしょうか」と語りました。

 全17問の質問に答えた志位氏は、最後に入党を呼びかけ。党の歴史を振りかえりながら、「いま日本は新しい変革を強く求めています。共産党が大きくなることができれば、必ず日本は変えられます。どうか、日本共産党とともに歩んでいただきたい。あなたの入党を心から呼びかけます」と訴えました。

 「つどい」後の懇談会では、入党を決意する人が次々とうまれ、「おめでとう」の拍手が湧き起こりました。同級生の女性2人が一緒に入党。女性(43)は「自分の子どもの問題を真剣に聞いてくれたのは共産党だけ。志位さんの話でも人権を大切にする党だと実感した」と語りました。