志位和夫 日本共産党

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談話・記者会見

2023年9月29日(金)

「失われた30年」を打開し暮らしに希望を

日本共産党の経済再生プラン

志位委員長が発表


 日本共産党の志位和夫委員長は28日、党本部で記者会見し、30年におよぶ経済停滞・暮らしの困難を打開するための「日本共産党の経済再生プラン」を発表しました。同プランは三つの改革からなるもの。志位氏は「三つの改革は、当面の緊急の打開策とともに、『失われた30年』を打開する抜本的な方策です」と強調しました。会見には田村智子政策委員長が同席しました。「日本共産党の経済再生プラン」全文


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(写真)日本共産党の経済再生プランについて記者会見する志位和夫委員長=28日、党本部

 志位氏は、今回の物価高騰がとりわけ国民生活にとって苦しく深刻な打撃となっている理由について、「自民党政治のもとで30年という長期にわたって経済の停滞と衰退――いわば『失われた30年』で暮らしの困難が続いているところに、物価高騰が襲いかかっているからです」と指摘。その根本には財界の目先の利益優先の政治のゆがみがあると述べ、「これを正す三つの改革を提唱するのが『経済再生プラン』です」と強調しました。

 「経済再生プラン」の三つの改革は(1)「政治の責任で賃上げと待遇改善をすすめる――人間を大切にする働き方への改革」、(2)「消費税減税、社会保障充実、教育費負担軽減――暮らしを支え格差をただす税・財政改革」、(3)「気候危機の打開、エネルギーと食料の自給率向上――持続可能な経済社会への改革」です。

 志位氏は一つひとつの改革を丁寧に説明する中で、「非正規ワーカー待遇改善法」(仮称)をつくることを提起。(1)非正規ワーカーの待遇改善の国際基準のルールの確立(2)雇用形態・賃金格差公示制度をつくる(3)国と自治体が率先して非正規雇用の待遇改善をすすめる(4)ネット経由で単発の仕事を請け負うギグワーカーや、フリーランス、シフト制労働者の権利保護のルールをつくる――の4点で法案を作成中だと述べました。

 さらに、日本共産党の責任ある財源提案を紹介。「経済再生プラン」は、恒久的な施策に22兆円、緊急策に18兆円、合計40兆円規模の積極予算を進めるという提案であり、「その財源は、財政の民主的改革と応能負担の税制改革、そして国債の適正な活用でまかないます」と説明しました。

 最後に志位氏は、「『失われた30年』からどう脱却していくか。国民的な討論のたたき台として、『経済再生プラン』を提示し、多くの方々と国民的な合意をつくる努力をしたい。また『プラン』で提案した内容はどれも国民の切実な願いとなっており、その実現のための国民運動に大いに取り組みたい」と述べました。

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