志位和夫 日本共産党

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主な活動

2023年8月27日(日)

「歴史に学び正義を貫く」党にあなたも

志位委員長の呼びかけに入党次つぎ

鹿児島「党を語る集い」


 日本共産党鹿児島県委員会は26日、「志位委員長と党を語る集いin鹿児島」を鹿児島市内で開きました。直面する政治課題や党綱領への疑問など全県から寄せられた多種多様な質問に、志位和夫委員長が一つひとつ丁寧に答え、入党をよびかける企画です。満杯となった会場では、何度も拍手や笑いが湧き起こり、「志位さんの話を聞いて感動した」と入党を決意した人が次々とうまれました。


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(写真)寄せられた質問にこたえる志位和夫委員長=26日、鹿児島市

 「本当に原発を無くすことはできるの?」―。県内では川内原発の20年の運転延長が狙われる中、その是非を問う県民投票の実施を求める署名の取り組みが広がり、法定署名数の2倍近い5万人以上の署名が集まりました。一方で、「原発が無くなれば、電気代が上がってしまうのでは」などの疑問にどう答えればいいかとの悩みも…。

 志位氏は、「原発こそ究極の高コストです」とズバリ回答。米国の投資銀行「ラザード」の定期調査によると、発電エネルギー技術の新設コストは原発が年々増加して一番高く、太陽光発電は原発の3分の1、風力発電は4分の1のコストまで下がっていると指摘し、「原発はバックエンド(後始末)にも、どれだけのコストがかかるか分からない。大事故が起きた場合には計算しようもないほど莫大(ばくだい)なコストがかかる。再生可能エネルギーへの転換こそ低コストへの大道です」と語りました。

 さらに、「原発で働いている人のことを考えているのか」との質問には、再生可能エネルギー、省エネルギー推進で年間254万人の新たな雇用を生み出すことができるという日本共産党の「気候危機を打開する2030戦略」を説明し、「地域循環型の再エネにこそ未来があります」と強調。九州では原発がフル稼働しているために再エネの推進が抑えられているとして、「原発ゼロに踏み切ってこそ、再エネの飛躍的普及が実現できます」と語りました。

 「どうしたら日本の平和は守れるの?」―。県内でのさまざまな日米の軍事強化の動きに不安が広がるなか、志位氏は、「こうした動きはどれも『日本を守る』ためのものではありません。『外国を攻める』ためのものです」と回答しました。

 西之表市の馬毛島(まげじま)で狙われている米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)や鹿屋市の米軍無人機配備、県内各地で目撃されている米軍機の低空飛行訓練は、いずれも他国への「殴り込み」のためのものだと指摘。奄美大島のミサイル部隊配備は、米国が地球的規模で同盟国を動員して構築している「統合防空ミサイル防衛」(IAMD)に参加するためだと告発しました。

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(写真)志位和夫委員長に質問をする「集い」参加者=26日、鹿児島市

 その上で、「ある程度の軍事力は必要では?」との疑問にも回答。抑止の本質は恐怖であり、それでは、「脅威対脅威」「軍事対軍事」の悪循環に陥る、「抑止力が平和を守る」は幻想だとして、「相手に『恐怖』を与えるのでなく、『安心』を与える外交によって平和をつくっていく。憲法9条という素晴らしい財産を生かした外交こそ必要です」と訴えると大きな拍手が湧き起こりました。

 「汚染水(アルプス処理水)の海洋放出が開始されたがどうなる?」―。志位氏は、政府が「関係者の理解なしには、いかなる処分も行わない」との約束を反故(ほご)にし、放出を強行したと指摘。関係者とは漁業者に限らず、日本国民や周辺国も含まれるとして、「今からでも放出を止めるべきです」と述べました。

 汚染水はアルプスで処理しても放射性物質のトリチウムは除去できず、「基準値以下」とはいえ、トリチウム以外の放射性物質も含まれていると指摘し、「政府はトリチウム以外の放射性物質の総量がどうなるかについて説明していない。これでは理解は得られないのは当然だ」と批判。中国との関係についても納得を得られるような外交努力を行っていないとして、「こうした説明抜き、理解抜きの強行をやめることが唯一の解決方法です」と訴えました。

 志位氏は、計17の質問に答えたうえで、最後に日本共産党への入党を熱く訴えました。

 著名な評論家から「日本共産党の百年」について、「歴史に深く学び、正義を貫く党の姿が示されている」との感想が寄せられていることを紹介し、開拓と奮闘の101年の党の歴史を、戦前、敗戦直後、61年綱領路線確定後の三つの時期にわけて振り返りながら、日本共産党が古い政治にしがみつく勢力から常に非難や攻撃にさらされてきたのは、ゆがんだ政治を「もとから変える」ことを大方針に掲げる「革命政党」であることの証しだと強調し、「どうかこの党の一員になっていただきたい」と呼びかけました。

 「集い」後の懇談会では、大学の名誉教授や若者、親子一緒になど、さまざまな人が入党。志位氏は一人ひとりに「歓迎します」と声をかけ、固く握手を交わしました。

 呼びかけに応えて入党した男性(27)は「農業関係の仕事をしています。農業で働く人たちの多くは、依然として収入が低く、大変な思いをしている。そうした方々が安心して農業を続けていける社会をつくっていきたい」と語りました。同じく、入党した男性(25)は「若者にもっと政治に関心を持ってもらいたい。そのために自分もできることを頑張りたい」と話していました。