志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

主な活動

2023年5月28日(日)

熱く楽しく

政治変える展望や未来社会論

千葉・船橋 志位委員長と語り合う集会


写真

(写真)質問に答える志位和夫委員長=27日、千葉県船橋市

 「なぜ自民党政権はアメリカいいなりなのでしょうか?」「共産党は自衛隊問題で『ご都合主義』?」―。日本共産党の千葉県西部地区委員会は27日、船橋市内で、「志位和夫委員長と語り合う対話集会」を開きました。質問の一つひとつに、志位さんが熱く、楽しく答えました。志位さんの「ぜひご一緒に」の訴えに応え、集会後の懇談会で入党を申し込む人もいました。

 会場で出された質問や、事前に市議団に届いた質問を、金沢和子船橋市議が紹介する形で進みました。質問は、政治を変える展望から日本共産党の未来社会論、志位さんの入党のきっかけや休日の過ごし方まで、多種多様。志位さんの語る答えを熱心にメモし、繰り返し拍手を送っていた女性は「アットホームな雰囲気で、志位さんの答えがとてもわかりやすかった」と笑顔で語りました。

 この集会は、解散・総選挙含みの情勢のもと、統一地方選挙で協力いただいた「赤旗」読者や支持者、後援会員に「日本共産党のことをもっと知ってほしい」「日本共産党を大きくしたい」との思いから企画されたものです。支部のお誘いに応えて、青年や子育て世代から高齢者まで約60人が参加しました。

「抑止力」「政権の米言いなりなぜ」…

わかりやすく回答

 「対話集会」では、志位さんが寄せられた質問にわかりやすく答えました。

 「抑止力をどう考えますか?」

 志位さんは、「抑止」という日本語の語感は「抑えて止める」と防衛的な感じもするが、そんな生易しいものではないと強調。「抑止の本質は恐怖」だとのべ、それでは「脅威対脅威」「軍事対軍事」の悪循環に陥る、「抑止力が平和を守る」は幻想だと語りました。相手に「恐怖」を与えるのではなく、「安心」を提供する外交こそ平和をつくる道だとのべ、「9条という地域と世界に『安心』を提供する素晴らしい宝を生かした外交こそ必要です」と訴えました。

 「なぜ自民党政権はアメリカいいなりなのでしょうか?」

 志位さんは「歴史的に考えてみると三つの要因があります」とのべ、(1)アメリカ占領下でアメリカ絶対の“遺伝子”が組み込まれた、(2)安保条約は占領軍がもっていた無制限の特権を引き継ぐ占領の延長の体制としてつくられた、(3)自民党が「世代交代」して2代目、3代目になり、異常な従属を従属と自覚しなくなってしまっていると解明。「世界の大勢は軍事同盟のない世界の方向にあります。国民多数の合意で日米安保条約をなくして日米友好条約へ。この道をすすんでいきたい」と力を込めました。

憲法と自衛隊

 「自衛隊は憲法違反だと思いますが、『万が一』の時は自衛隊を活用して守ると言う共産党に『ご都合主義』と非難する党がありますが?」

 「憲法と自衛隊、これは矛盾しているのは明らかです」と志位さん。矛盾を解決する道は、9条を変えて自衛隊の現実に合わせるか、9条という理想に向かって自衛隊の現実を変えるか。「どっちをとりますか」と参加者に投げかけると最前列の女性から「あとの方」との声が。「そうですよね。私たちはあとの方をとりたい」と志位さん。「9条のおかげで、戦後1人の外国人も殺していない。1人の戦死者も出していない。自衛隊員の命も守ってきたのが9条であり、国民の皆さんの世論と運動だと言いたい」と語りました。

 そのうえで志位さんは、「9条という理想に向かっての前進は一挙にはできません。一歩一歩、国民合意で進む。その過程で『万が一』のことが起こったら自衛隊を活用するのは当たり前です。日本共産党の方針は、9条を守り生かすことと、国民の命を守ることの両方に責任をもつ態度だと確信します」と語りました。「『ご都合主義』というなら、集団的自衛権行使容認、敵基地攻撃能力保有といった、自らも『憲法違反』と言ってきたことを、まともに説明もなく進めることの方がよほど『ご都合主義』です」とのべると、拍手が起こりました。

政党助成金

 「政党助成金を受け取って何かいい使い方をしたら?」

 志位さんは受け取らない理由の第一に憲法違反をあげたうえで、「政党助成金は政党を堕落させてしまいます」。もし共産党がいま政党助成金を受け取ったら11億円ほどになりますが、党への個人献金は80億円だと紹介すると、「すごい」と驚きの声が。「共産党に個人献金する方の多くは、苦しい生活の中でも少しはと、献金していただいている。もし、税金をもらったら、この個人献金、もらえるでしょうか。草の根で支えられた財政が大事だと思う」。さらに「いずれ廃止のときがきます。廃止を訴え続ける党があってこそ、この制度を廃止できる」とのべました。

バッシングなぜ

 「大手マスコミは『共産党は異論を認めない党だ』と取り上げています。議席の少ない日本共産党をなぜこうもバッシングするのか?」

 志位さんは、「異論を認めない党というのは事実と違います」とのべ、異論があったら党の会議で自由に意見をのべることができること、党大会を開くさいには2カ月前から議案を全党で討論しているなど、党の民主的運営を見てほしいと語りました。

 そのうえで、志位さんは、「なぜバッシングがされるのか」と問いかけ、日本共産党が日本社会を根底から変革する志をもつ革命政党だからだとのべ、1883年、マルクスの葬儀のさいにエンゲルスがのべた次の言葉を紹介しました。

 「マルクスは何よりも革命家だった。マルクスが当時もっとも憎まれ、もっとも誹謗(ひぼう)された人だったのはこのためだった。政府は、…きそって彼に中傷の虚言をあびせました。彼は、このすべてをクモの巣のようにはらいのけ、それをものともせず、万やむをえないときにしか答えませんでした」(全集(19)、332~3ページ)

 志位さんは、「日本共産党に対するバッシングは、日本共産党が、日本社会を根本から変える志を持っている革命政党であることの証しであり、堂々と打ち破っていきたい」と力を込めました。

 最後に志位さんは、マルクスが16歳の時に書いた、人間にとっての幸福とは何かについて書いた論文から、「最大多数の人を幸福にした人が最も幸せな人」という言葉を引用し、「そういう集団が日本共産党です。この機会にぜひこの党の一員になってください」とよびかけました。