志位和夫 日本共産党

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演説・あいさつ

2023年5月2日(火)

第94回中央メーデー

志位委員長のあいさつ


 日本共産党の志位和夫委員長が1日の第94回中央メーデー集会で行ったあいさつは次の通りです。


写真

(写真)来賓あいさつをする志位和夫委員長=1日、東京都渋谷区

 みなさん、おはようございます(「おはようございます」の声)。私は、日本共産党を代表して、熱い連帯のあいさつを送ります。(拍手)

物価高騰を大きく上回る賃上げを――資本から独立したたたかう労働運動の出番

 物価高騰からどうやって暮らしを守るか。岸田首相は、4月29日の連合メーデーで、「30年ぶりの賃上げ水準」だと自画自賛しました。しかし、大企業の賃上げは物価高騰で相殺され、多くの中小企業は、賃上げをしたくてもできない苦境に追い込まれているのが実態ではありませんか。

 大企業がため込んだ500兆円もの内部留保を、賃上げに還元することが必要です。私は、そのためには二つの力が大切だと考えます。

 第一は、たたかう労働組合の結束した力です。

 全労連のみなさんは、「ストライキを構え、物価高騰を上回る大幅賃上げを」と呼びかけ、医療労働者や非正規雇用労働者をはじめ、昨年を大きく上回る労働組合がストライキを決行したと聞きました。勇気あるたたかいに、熱い連帯のメッセージを送ります。(拍手)

 全労連をはじめ、資本から独立したたたかう労働運動の出番です。世界では、ベルギー、フランス、イギリス、ドイツ、米国、韓国などで、大幅賃上げを求めるストライキの大波が起こっています。みなさん。世界の労働者と連帯して、物価高騰を大きく上回る賃上げをかちとろうではありませんか。(拍手)

政治の責任で賃上げを推進する――消費税減税・インボイス中止を

 第二は、政治の責任で賃上げを推進することです。

 岸田政権がやっていることは何ですか。財界に対して「賃上げ」を「お願い」することだけ。中小企業に対しては賃上げ支援の具体策は何一つない。反対に中小企業予算を減らしているではありませんか。

 私たち日本共産党は、アベノミクスで膨れ上がった大企業の内部留保に、時限的課税を行い、10兆円の税収を中小企業の賃上げ支援にあて、最低賃金を時給1500円に引き上げる提案を行っています。力を合わせて実行を迫ろうではありませんか。(拍手)

 消費税を5%に減税し、インボイスはきっぱり中止に追い込もうではありませんか。(拍手)

岸田政権と「悪政4党連合」の暴走を、国民のたたかいで包囲しよう

 みなさん。いま国会は、かつて経験したことのない重大事態となっています。

 この間、60年を超える老朽原発の稼働など「原発推進等5法案」、健康保険証を廃止してマイナカードを強要する「マイナンバー法改定案」、難民の命を危険にさらす「入管法改悪案」、軍需産業に血税をつぎ込む「軍需産業支援法案」が、衆議院(本会議、委員会)で強行されました。

 5年間で43兆円の大軍拡の財源を捻出する「軍拡財源法案」の連休明けの採決が狙われています。

 これらのどれもが、国の進路を大きく左右する重大法案であるにもかかわらず、わずか1カ月程度の審議期間で、公聴会も開かず、次から次へと強行する。国会と国民を愚弄(ぐろう)する暴挙です。

 採決を強行した自民党、公明党、維新の会、国民民主党の「悪政4党連合」の暴挙に強く抗議するとともに、必ず廃案に追い込む決意を固めあおうではありませんか。(拍手)

 希望は国民のたたかいにあります。たたかいによって日本学術会議法改定案の今国会強行は断念させたではありませんか。

 平和、暮らし、民主主義を破壊する岸田政権と「悪政4党連合」の暴走を、国民・労働者のたたかいで包囲し、新しい日本をつくるために力を合わせて頑張りぬこうではありませんか。

 第94回メーデー万歳。ともにがんばりましょう。(大きな拍手)