2023年4月4日(火)
共産党躍進で「平和の対案」を実現する力を大きく
千葉・市川 志位委員長が訴え
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9日の投票まで1週間を切った大激戦の統一地方選前半戦で日本共産党の勝利をめざし、志位和夫委員長は3日、千葉県市川市で街頭演説し、「大軍拡にキッパリ反対し、希望ある平和の対案を示し行動する日本共産党の躍進で、『平和の審判』を下しましょう。大激戦・大接戦を勝ち抜くために最後までご支持の輪を広げに広げてください」と呼びかけました。
県議選市川市区は定数6を8人で争う大激戦です。志位氏は、同区の浅野ふみ子候補(新)の勝利に向け「当落線上に猛追。あと一押し、二押しです。大激戦を必ず勝ち抜かせてください」と熱く訴え。聴衆が大きな拍手と声援で応えました。
岸田政権の大軍拡の是非は統一地方選の大争点となっています。志位氏は、岸田大軍拡の危険な実態を告発し、次のように語りかけました。
「いまやるべきは戦争の準備ではなく、平和の準備です。よく『戦争になったらどうする』という議論がありますが、戦争を絶対に起こさないための外交に知恵と力をつくすのが政治の責任ではないでしょうか。その努力をやらないでおいて、『戦争になったら』とあおって大軍拡を進めることは根本的に間違っています」
その上で、日本共産党は、9条を生かした外交で東アジアに平和をつくる「平和の対案」を示してきた党だとのべ、3月30日に提言「日中両国関係の前向きの打開のために」を発表し、日中両国政府に提起したことについて話しました。
志位氏は、日中両国政府には(1)日中首脳会談共同声明にある「互いに脅威とならない」(2)尖閣諸島等東シナ海の緊張状態を「対話と協議」を通じて解決する(3)「ASEANインド太平洋構想」(AOIP)への賛意―という三つの点で共通する平和と友好への土台があると指摘し、「それを生かして平和と友好を確かなものにしていく外交努力こそ必要だというのが共産党の提案です」と強調しました。
提言を受け取った岸田文雄首相が「よく読ませていただき、建設的で安定的な日中関係をつくるための外交に取り組みます」と応じ、内外の識者からも共感の声が次々に寄せられていると紹介。「軍事ではなく外交を」「憲法9条を持つ国として、外交の力で日本の平和を確保しアジアの平和をつくる先頭に立ちましょう」「共産党の躍進で『平和の対案』を実現する力を大きくしてください」と訴えると大きな拍手と歓声が湧き起こりました。
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千葉県政について志位委員長は、「オール与党」(自民、公明、立民、国民)議会の中で、共産党議員団がかけがえのない働きをしてきたと強調し、その奮闘と実績を語りました。
志位氏は、党県議団が▽深刻な教員不足の解消を求め、小学校教員採用募集人数を170人増やした▽県の制度として公立小中学校の第3子以降の給食無償化を実現―など県政を前に動かす働きをしてきたと紹介。共産党の躍進で「教員不足を解消し、少人数学級を」「県の制度として全ての児童・生徒の給食無償化を」いずれも実現しようと訴えました。
国の「国保の都道府県化」の号令に従い国保料値上げを進める県政に対し、党議員団が県民を守る働きをしてきたと強調。市川市では党市議団の頑張りと市民の運動で「5年間値上げゼロ」の成果をあげていると力説し、「共産党の勝利で、国保料を大幅に引き下げ、子どもの『均等割』はゼロにしましょう」と力を込めました。
県が熱中する五つの巨大道路計画に対し、党県議団が毎年、組み替え予算を提案していると紹介し、「巨大開発より暮らしと福祉を最優先にする県政にするためにも、日本共産党を伸ばしてください」と呼びかけ、県議選での2議席から5議席への躍進を訴えました。
浅野県議候補が訴え
浅野ふみ子県議候補は「物価高騰で苦しい時に年金引き下げ、医療費引き上げなど許さない」「県独自の給付型奨学金創設で若者が将来をあきらめなくてよい千葉県に。非正規雇用の県職員の賃金を引き上げて官製ワーキングプア解消を。県の豊かな財政力を生かせば実現できる」と強調しました。
さらに「岸田政権による戦争準備では県民の命を守れない。憲法9条と非核平和千葉県宣言にのっとった県政実現に全力をつくす」と強調し、県議会に押し上げてくださいと訴えました。
70代の女性が「やっぱり市川に共産党県議がいてくれなくちゃ。浅野さんを必ず当選させたい」と話しました。「平和と暮らしのために奮闘・勝利を」とメッセージ付きでカンパも寄せられました。