志位和夫 日本共産党

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主な活動

2023年4月3日(月)

当落線上の大接戦 必ず押し上げを

志位委員長 大阪・滋賀で訴え

軍事でなく外交で日本とアジアの平和を


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(写真)右から石川たえ府議候補、大椿ゆう子社民党副党首と志位和夫委員長=2日、大阪府吹田市

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(写真)うち海公仁府議候補(右)の必勝を訴える志位和夫委員長=2日、大阪・東大阪市

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(写真)(左から)きのせ明子、ふしきみちよの両県議候補の再選を訴える志位和夫委員長=2日、大津市

 統一地方選前半戦(県府道議選、政令市議選)告示後、最初の日曜日となった2日、日本共産党の志位和夫委員長は、大阪府、滋賀県を駆けまわり、共産党候補の勝利にむけ多くの府民・県民に支持を訴えました。志位氏は「あと1週間、当落線上の大激戦・大接戦です。勝負はこれからです。日本共産党の候補へのご支持を最後の最後まで広げ抜き、大激戦を勝ち抜かせて下さい」と呼びかけました。

 志位氏は大阪府吹田市で石川たえ府議候補、同東大阪市でうち海公仁府議候補(ともに現職)の応援にかけつけ「共産党締め出しをねらった定数削減の中、候補を先頭にした奮闘で当落線上の争いになっています。これからの猛奮闘で必ず勝利を勝ち取ろう」と力を込めて訴え。滋賀県県都の大津市では、ふしきみちよ、きのせ明子両県議候補(ともに現職)の勝利にむけてマイクを握り、「大津選挙区はかつてない大激戦です。宝の2議席を何としても押し上げてください」と熱く語りました。どの街頭演説も、多くの聴衆がつめかけ熱気に包まれました。

 志位氏は、維新が多数の大阪府議会でも、住民運動と結んで府政を動かしてきた党府議団の「2大実績」について言及。

 一つ目は、「子どもたちへの検査キット無料配布」「高齢者施設での定期検査」「飲食店以外の業種での休業要請外支援金」など新型コロナ対策の充実=「コロナから命を守る」です。

 二つ目は小中学校での給食費無償化です。2020年度では大阪市で無償化が実現、今回の選挙で維新が法定ビラで「大阪府も無償」と言い出してきたことを指摘。吉村知事が「無償化は共産党の主張。ちょっとひどい。財源論無視」と述べていたことをあげ、「給食費無償化を妨害してきたのが維新。妨害をはねのけ実現させてきたのは市民の運動と共産党の頑張りです」と強調しました。

 志位氏は、大阪府政・市政をめぐり選挙で問われている3大争点―(1)カジノを許していいのか(2)医療の切り捨てを続けていいのか(3)国保の値上げを続けていいのか―をあげました。

 志位氏はカジノについて、共産党が一貫して告発してきた問題点がテレビ論戦などを通じ府民に広がり、「一番確かなギャンブル依存症対策はカジノを止めること」が府民の合言葉になったとして、共産党の勝利でカジノを終わらせようとよびかけました。

 公立病院の統廃合を進め、「地域医療構想」の名のもと、20年―22年度に642床、23年度も479床、病床を削減する維新府政を批判し、22年度の「病床削減」事業費が27億円と、47都道府県で断トツのトップであることを告発しました。

 国保料の値上げについても、「国保の都道府県化」を国に先駆けで行い、5年間で府内84%の自治体が値上げ(全国平均で53%)となったと批判。「共産党の勝利で、保健所を増やし、大阪の医療を再生し、国保料を大幅に値下げさせよう」と訴えました。

 滋賀県政について語った志位氏は、党滋賀県議団が3議席から4議席となり▽不採算部門切り捨てにつながる3県立病院の独立行政法人化を断念に追い込んだ▽県の基金から国保会計にお金を入れさせ国保料の値上げを抑えた―「二つの成果」を紹介。滋賀県では国保料を上げた自治体は10%で、19自治体中17が値上げをしていないと述べ、「国による国保料値上げ圧力をはね返すためにもっと大きな県議団にしよう」と5議席以上確保を訴えました。

 また、「大軍拡推進の意見書」「原発再稼働・新増設の意見書」「憲法改定を求める意見書」を強行可決し、県議の質問時間を削減し、コロナ第8波最中や大雪警報発令時に「大宴会」を行った「オール与党」勢力を批判し、「こういう勢力におきゅうをすえよう。共産党躍進で審判を下そう」と力説しました。

 志位氏は、「岸田政権の大軍拡の是非が統一地方選の大争点になりつつある」と強調し、3月末に、「朝日」「東京」が、志位氏の国会質問を引用し、「敵基地攻撃 違憲の指摘」などと批判する記事を掲載したことを紹介しました。

 「敵基地攻撃能力の正体は何か」―政府が導入予定の長射程ミサイルは中国ほぼ全土を射程内におさめることになるとして、「『専守防衛』をかなぐり捨て他国の領土を米国と一緒に攻撃する。『戦争国家』をつくる。これが正体だ」と強く批判しました。

 「いまやるべきは戦争の準備ではなく平和の準備です」―こう語った志位氏は、3月30日に日中関係の前向きの打開のための提言を発表したことについて話しました。

 志位氏は、「日中間の文書を精査してみると、両国政府には三つの点で共通する平和と友好への土台があることが浮かびあがった。それを生かして平和と友好を確かなものにしていく外交努力が必要だ」と強調。(1)2008年の日中首脳会談共同声明にある「双方は、互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない」(2)14年の尖閣諸島等東シナ海の緊張状態を「対話と協議」を通じて解決する(3)日中両国が加わる「東アジアサミット」を発展させて戦争の心配のない東アジアをつくる「ASEANインド太平洋構想」(AOIP)への賛意―という三つの共通の立場を土台に、両国の平和と友好をつくろうという提言の内容を説明し、「軍事ではなく外交を。憲法9条を持つ国として、日本とアジアの平和をつくる先頭に立とう。どうか平和を願う一票を日本共産党に」と訴えると、大きな拍手が湧き起こりました。

大津 きのせ・ふしき県議候補 

 大津市で、きのせ明子県議候補は、コロナPCR無料検査の150カ所設置や三つの県立病院の直営存続を実現させたと述べ、「共産党県議団と住民が力を合わせれば政治を動かせる。小中学校の給食費無償化など実現したい。この議席を大きく伸ばしてください」と訴えました。

 ふしきみちよ県議候補は、コロナ病床補助金の削減に反対し484床の補助金を確保させたと報告し、「県民のいのちを守る議席を守り、病床削減をストップさせ、医療体制の強化を進める」と表明。看護師出身議員として「再び白衣を戦場の血で汚させない。平和を守る共産党を伸ばしてください」と力をこめました。

大阪・吹田 石川府議候補

 大阪府吹田市で石川たえ府議候補は、「コロナと物価高騰で大変なときにカジノ誘致ではない。人の不幸の上に大阪の成長などない」と指摘。子どもの医療費無料化、高齢者の医療費助成、コロナの無料検査拡充などを訴え、「いのちと暮らし、子育て、営業をしっかり支えて元気が出る大阪をつくる。岩をこじあけてでも勝ちぬかせてください」と述べました。

 社民党の大椿ゆう子副党首は「市民と野党の共闘で吹田では石川さんの議席を」と述べ、「バクチか暮らしかが問われる。カジノを止めたい人はこぞって石川さんに」と呼びかけました。

大阪・東大阪 うち海府議候補

 大阪府東大阪市で、うち海公仁府議候補は、「府民の多様な声を府政に届ける役割を引き続き果たさせてください。定数削減の大激戦を何としても競り勝たせてください」と訴え。カジノ計画をやめさせ、少人数学級など安心して学べる学校づくり、中小業者・商店街支援に全力をあげると述べ、「府民のみなさんの声が届く政治は必ずつくれます。その願いを私に託してください」と呼びかけました。

 医師の橘田亜由美さんは「維新府政による医療切り捨てとたたかう共産党の議席は府民のいのちのとりでです」と訴え。村上史好前立憲民主党衆院議員は「維新の暴走政治にストップをかける共産党の議席を必ず守りぬき、壊された公共を立て直そう」と述べました。