2023年4月2日(日)
「オール与党」+維新VS.共産
対決の構図鮮明 志位委員長が訴え
神奈川3カ所
日本共産党の志位和夫委員長は1日、大激戦となっている神奈川県の横浜市港北区、川崎市中原区・高津区の街頭3カ所を駆け巡り、県議選と横浜、川崎両市議選で前進を勝ち取り、知事選でも勝利をと訴えました。
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志位氏は、川崎市での演説で、統一地方選では、多くの選挙区で、“「オール与党」+維新VS日本共産党”の政党対決の構図が鮮明になっていると強調。「神奈川県政でも川崎市政でも、私たちが対決する相手は、知事や市長の提案に何でも賛成の『オール与党』(自民、公明、旧民主系)に加えて、自民党以上にひどい住民いじめ・大軍拡の突撃隊である維新の会となっています。負けられません。日本共産党の勝利で暮らしでも平和でも希望の持てる新しい政治をつくりましょう」と熱く呼びかけました。
各所で多くの道行く人が足を止め、大きな拍手と声援が。地方から遊びにきた男性(33)は「少数政党でも政治を動かせる力があると感じた。市民のために議論する議員を増やしてほしい」と期待を寄せました。
志位氏は、共産党議員団が県政でも川崎市政でも「オール与党」の妨害をはねのけ、素晴らしい働きをしてきたと強調し、その奮闘と成果を語りました。
子ども医療費助成の前進――「オール与党」の妨害はねのけて
神奈川県は昨年11月に子どもの医療費助成を「就学前」から「小学校6年生」まで一気に引き上げる方針を決めました。志位氏は、党議員団が半世紀にわたって制度拡充を求める奮闘を続け、ついに「重い扉を開いた」と強調。一方で、9万5千人分の署名とともに「子どもの医療費制度の拡充を求める請願」が県議会に提出され、共産党が唯一の紹介議員になる中で、「オール与党」は「国がやるべきもの」と採択に反対し、不採択にしたと批判し、「今回の前進は、『オール与党』の妨害をはねのけての市民の運動と共産党県議団の共同の成果です」と語りました。
また、川崎市では党市議団が、115回に及ぶ議会質問、条例案や予算組み替え案の提出などで奮闘する中で、ここでも「オール与党」の妨害をはねのけ、通院医療費助成の中学校3年生までの拡充や所得制限の撤廃を実現したと力説。横浜市では中学校3年生までの拡充・所得制限と一部自己負担が廃止される前進が生まれたと紹介し、「共産党を伸ばして18歳まで医療費は完全無料にしましょう」と呼びかけました。
国保値上げ――推進する「オール与党」、先駆けて進める維新
神奈川県と「オール与党」は「国保の都道府県化」という国の号令に従い国保料の値上げを進めてきました。志位氏は、県内の67%の自治体で値上げが進められる中で、唯一断固反対を貫いてきたのが共産党だと強調しました。
また、「国保の都道府県化」の流れを国にさきがけて進めているのが大阪の維新政治だと指摘。大阪では、府内の84%の自治体で国保値上げが強行されたと告発し、「『身を切る改革』というが、その正体は『住民の命と暮らしを切る』ことです。こんな政治の神奈川への持ち込みはお断りの審判を下しましょう」と力を込めました。同時に、「共産党の躍進で、子どもの『均等割』をゼロにして国保料の大幅引き下げを」と訴えました。
大軍拡推進の岸田自公政権、突撃隊の維新――共産党躍進で平和の審判を
統一地方選では、岸田自公政権の大軍拡を許していいかが大争点となっています。
志位氏は、敵基地攻撃能力は憲法違反だという根本問題を追及した共産党の国会論戦にメディアの注目も広がり、「『敵基地攻撃能力=憲法違反』が大きな世論になりつつあります」と強調。敵基地攻撃能力とは何か」「なぜ持つのか」「その結果どうなるのか」などの問題を丁寧に説明し、自衛隊と米軍が「融合」するように一体化し、相手国を攻撃する岸田自公政権の大軍拡の危険性を告発しました。
その上で、「いまやるべきは戦争の準備ではなく、平和の準備です」と強調し、日本共産党が掲げる「平和の対案」――東アジアに平和をつくる「外交ビジョン」を力説。日本共産党の提言「日中両国関係の前向きの打開のために」の中身を詳しく紹介し、日中両国政府の間にある三つの「平和と友好に向けた共通の土台」を生かした外交努力こそ必要ですと訴えると、聴衆から熱のある拍手が起こりました。
志位氏は、ここで日本維新の会が大軍拡の突撃隊となっていることに言及。維新が政府の「安保3文書」は「まだまだ生ぬるい」と言い、「専守防衛」の「必要最小限度」の見直しや「核共有」の議論をと主張し、「核の使用にもメリットはある」などと言っていることを厳しく批判し、「被爆国の政党として恥を知れと言いたい。このような平和を壊す勢力に負けるわけにはいきません」と力を込めました。
最後に志位氏が、「大軍拡にキッパリ反対し、希望ある平和の対案を示し行動する日本共産党の躍進で、『平和の審判』をくだしましょう。大激戦・大接戦を勝ち抜くために最後までご支持の輪を広げに広げてください」と熱く呼びかけると、大きな拍手と歓声が湧き起こりました。
大山・君嶋・佐藤・のずえ県議候補ら訴え
横浜市港北区の新横浜駅前では、大山奈々子県議候補が「県民に冷たいオール与党の県議会で、最も多く県民の声を届けてきた共産党の議席を失うわけにはいかない」と訴え。白井まさ子市議候補も訴えました。
川崎市中原区の、こすぎコアパークでは、君嶋ちか子県議候補が「激戦を絶対に勝ち抜き、介護や先生などの仕事がないがしろにされている社会を変える」と訴え。市古次郎、おおば裕子両市議候補と、いずれも幸区から立候補した佐藤まさ子県議候補、渡辺学市議候補も訴えました。
川崎市高津区の溝の口駅前では、石田和子県議の議席引き継ぎをめざす、のずえ明美県議候補が「子ども医療費の18歳までの無料化、給食費の無料化を実現する。子育て世代の声を直接議会へと伝えるために、なんとしても議席を引き継がせてください」と訴え。むねた裕之、小堀しょうこ両市議候補と、岸牧子神奈川県知事候補も訴えました。