志位和夫 日本共産党

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談話・記者会見

2023年4月20日(木)

排除か包摂か――G7に問われている

志位委員長が会見


 日本共産党の志位和夫委員長は19日、国会内で記者会見し、長野県軽井沢町で開かれた主要7カ国(G7)外相会合の共同声明について問われ、「排除の論理を取るのか、包摂の論理を取るのか。G7は今後の進路が問われている」との考えを示しました。

 志位氏は、共同声明が「自由で開かれたインド太平洋構想(FOIP)」と東南アジア諸国連合が提唱する「ASEANインド太平洋構想(AOIP)」の双方を明記していると指摘。「共同声明のトーンはFOIPが前面に押し出されており、これは中国を排除・包囲していくというブロック的対応になる危険をはらんだ構想だ。中国包囲網となるとブロック対立を地域につくることになり軍事的な対抗の悪循環につながっていく」と述べました。

 志位氏はAOIPについて「どの国も排除せず、中国、米国も包摂し、日本も入っている枠組みだ。東アジアで、あれこれの国を排除するのでなく包摂的な平和の枠組みをつくっていくものだ。最も道理ある方向だと思う」と語りました。

 その上で、「FOIPの方向に行くのか、AOIPの方向に行くのか。排除の論理を取るのか、包摂の論理を取るのか。G7は問われている」と主張。「前者の場合、米国による中国との覇権争いに同盟国が動員され、ブロックで世界を分断するものになる。私たちは、あらゆる国を包摂した平和の枠組みを東アジアにつくり、発展させることが一番道理のある方向だと考える」と語りました。