2023年3月26日(日)
道府県議・政令市議選31日告示
共産党躍進で子ども 国保税 医療費 給食費 ゼロに
埼玉2カ所 志位委員長訴え
「日本共産党を伸ばして大軍拡すすめる岸田政権に“平和の審判”を」「国言いなりの冷たい県政・市政を変えよう」―国政選挙並みの激烈な政党対決となっている41道府県議選、17政令市議選の告示(31日、4月9日投票)前最後の週末となった25日、日本共産党予定候補者、支部・後援会が街頭宣伝や有権者との対話で支持を呼びかけました。志位和夫委員長は埼玉県、小池晃書記局長は静岡県、田村智子、山下芳生、市田忠義各副委員長はそれぞれ山形、和歌山、愛知各県の激戦区で党予定候補者とともに訴えました。大軍拡反対の「赤旗」春号外の配布宣伝で、「5年で43兆円の軍事費拡大なんてどうかしている」「戦争をしないと誓った憲法9条を守って」などの声(広島市)や、青年や子育て世代など真ん中世代の宣伝で子ども医療費無料化や校則見直しで対話が弾む(青森市)など、打ってでれば変化をつくりだせる情勢です。きょう26日には6政令市長選が告示されます。
(静岡・小池書記局長、山形・田村副委員長、和歌山・山下副委員長、愛知・市田副委員長、鳥取・井上氏)
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志位委員長は25日、埼玉県内2カ所で街頭演説を行いました。県議選では現有6議席を絶対に確保し、8議席以上への躍進を勝ち取り、後半戦でも全員勝利をと訴え。子どもの国保税・医療費・給食費を無料にする「子育て支援三つのゼロ」の実現を訴えました。
川口駅前では雨が降る中、道行く人が次々に足を止め演説に聞き入り、所沢駅前ではデッキに広がった聴衆が「軍拡反対」と書かれたカードを掲げ熱い声援を送りました。
志位氏は、日本共産党埼玉県議団のすばらしい働きとして、三つの値打ちを語りました。
第1は、県民の運動と結んでの頑張りで、県政を前に動かす働きです。
埼玉県では、2021~24年の4年間で二つの特別支援学校と七つの分校が新設、3校での増設も進むなど、計992人分の特別支援学校建設が決まり、次々に開校しています。志位氏は、党県議団が22年前から深刻な教室不足の実態を告発し、「計画的な建設」を求め続けてきたことを紹介し、奮闘が実ったと強調。一方で、共産党以外の全ての会派(自民、公明、民主フォーラム)は3万人分を超える署名とともに寄せられた「計画的な建設」を求める請願に反対したと批判し、「今回の前進は、妨害をはねのけての市民の運動と共産党議員団の共同の成果です」と語りました。
つづけて志位氏は、党県議団が医学生奨学金制度の創設を繰り返し議会で求め、実現させた実績を紹介。党県議団が制度の拡充を求める中で、奨学金の枠は制度創設時の「年間5人」から48人になり、10倍近くに拡大したと強調しました。
第2は、大野県政の暮らしを良くする政策には賛成するが、間違った政策にはきっぱり反対し、間違いをただす働きです。
志位氏は、「国保の都道府県化」という国の号令に従い国保税の値上げを進める県政を批判。県内の75%の市町村で値上げがされるなか、堂々と反対の論陣を張っているのは共産党だけだと強調しました。
一方で、全国の運動と共産党の国会論戦で、昨年4月から就学前の子どもの「均等割」は半額になったと紹介し、「共産党の躍進で、子どもの『均等割』はゼロにしましょう」と訴えました。
第3は、自民党県議団が持ち込む逆流を押し返す働きです。
埼玉県議会は定数93のうち自民党が50議席を占めています。志位氏は、埼玉県の自民党の「特別のひどさ」として、再エネを妨害し原発推進をあおる姿勢を批判しました。
自民党が住宅の太陽光発電補助の廃止や「原子力発電所の再稼働を求める意見書」を数を頼んで強行し、「効率の悪い太陽光発電を町中にあふれさせるのは…意義があるとは思わない」などと攻撃して再エネを敵視してきたと告発。聴衆からは「ふざけるな」と怒りの声があがりました。
それに対し、正面から対決してきたのが共産党県議団だと強調。他県の事例なども参考にしながら太陽光発電のさまざまな取り組みを提案し奮闘してきたと語り、「こうした提案が実り、来年度予算では、自民党によって廃止された住宅の太陽光発電補助が復活しました」と語りました。
志位氏は県議選の8議席への躍進で、(1)子どもの国保税(均等割)ゼロ(2)小中学校の給食費無償化(3)18歳までの医療費の完全無料―「子育て支援三つのゼロ」を実現しようと訴え。聴衆から大きな拍手が湧き起こりました。
岸田政権の大軍拡を許していいのかは、統一地方選の大争点―。志位氏は「戦争か、平和か」が問われる歴史の岐路のもとで日本共産党が果たしている役割を語りました。
志位氏は、岸田政権の大軍拡の危険な実態を告発しました。その上で、日本共産党が掲げる「平和の対案」を語るとともに、「日本の政治を救う」共産党の歴史的役割を強調。「党をつくって101年、どんなに苦しい時代でも反戦・平和を命がけで貫いてきた日本共産党の躍進で、『平和の審判』を下しましょう」と呼びかけました。
さらに、一部大手メディアなどによる新たな反共キャンペーンに反論し、「『反共は戦争前夜の声』、これは歴史の教訓です。共産党勝利という回答を示しましょう」と訴えると、大きな拍手が湧き起こりました。
山﨑・城下・いのまた氏訴え
埼玉県議選の山﨑すなお予定候補(南2区、川口市、定数7)は家計への負担が重い教育費や教員の長時間・過密労働を指摘し「安心して学べる、安心して働ける民主的な学校を埼玉から」と呼びかけました。
城下のり子予定候補(西1区、所沢市、定数4)は所沢保健所の復活や、汚染土の実証事業など住民合意のない計画の撤回など「市民の願いがまっすぐ届く県政の実現を」と訴えました。
いのまた嘉直予定候補(西4区、狭山市、定数2)は空自入間基地(狭山市、入間市)の強靱(きょうじん)化や火薬庫の新設など住民を置き去りにして軍拡が行われようとしていると話し「戦争ノー、軍拡ノー、岸田政権ノーの声を地方政治から」と語りました。
川口駅前では川口市議予定候補も訴え。所沢駅前では所沢、狭山、日高の各市議予定候補が紹介されました。