2023年3月6日(月)
「京都府内で第1党」
日本一分厚い議員団の前進を
京都市 志位委員長訴え
統一地方選が目前にせまった5日、日本共産党の幹部と国会議員は全国各地で、地方議員・予定候補らとともに、統一地方選で勝利・躍進しようと訴えました。京都では、志位和夫委員長を迎えた演説会を開催。志位氏は、京都の共産党地方議員は108人で「京都府内で第1党」だとして、「日本一分厚い力を持つ議員団をさらに大きくしていただきたい」と呼びかけ。府議選、京都市議選、後半戦での躍進・勝利を熱く訴えました。
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会場の京都市の円山公園音楽堂は熱気と歓声にあふれ、参加者で満杯に。総勢71人の地方選予定候補者が紹介され、西脇いく子、おおみ容子両府議予定候補、ひぐち英明京都市議予定候補、とくなが未来宇治市議予定候補が決意を表明しました。
志位氏は、京都では、府議会でも市議会でも自民、公明、維新、旧民主系の事実上の「オール与党」の状況のなかで、府議会では4年間で寄せられた請願のすべてで共産党議員団が紹介議員となり、「オール与党」は紹介ゼロだと指摘。日本共産党の地方議員団が「京都府内で第1党」の力を生かし、府民の運動と結んで二人三脚で抜群の働きをしてきたと強調し、三つの値打ちを語りました。
第1は、住民の暮らしに前向きの変化をつくる働きです。
子どもの医療費をめぐり京都府では、今年の秋から通院の助成対象が「2歳まで」から「小学校6年生まで」に一気に引き上げとなります。志位氏は、党府議団が1972年から子どもの医療費助成を繰り返し求めて前進を勝ち取ってきたと紹介。「オール与党」による妨害とのたたかいの中で、ついに「重い扉」を開いたと語りました。
学校給食の問題でも「重い扉」が開かれつつあります。党京都市議団が「選択制」から「全員制」の温かい中学校給食実施へと議会で繰り返し要求。「オール与党」の妨害をはねのけて、2023年度予算で全員制の実施に向けた調査費が計上され、2月28日には全員制実施を求める請願が全会一致で採択される前進を勝ち取ったと語りました。
第2は、国の悪い政治の押し付けから府民を守る「防波堤」の働きです。
国の「国保の都道府県化」の号令のもと国保料の値上げが進められる中で、京都府では6割以上の自治体で国保料の据え置き・値下げを実現していることを、維新政治のもとで8割以上の自治体で値上げが強行された大阪との対比で強調。「ここには『京都府内で第1党』の力の発揮があります」と述べました。志位氏は、京都市では党市議団が市独自の支援を増やせと求め、11年間にわたって据え置き・値下げを実現してきたと紹介。「子どもの『均等割』をなくし、大幅に引き下げよう」と訴えました。
第3は、無駄な巨大開発を止め、京都の環境を守る働きです。
志位氏は、統一地方選の争点の一つが北陸新幹線の延伸計画だと指摘。事業費総額2兆1千億円以上で、約60キロの用地買収が不要な大深度地下トンネル工事が進められると告発し、「共産党の躍進で浪費と環境破壊の巨大プロジェクトは中止し、大切な税金は暮らし・福祉・教育に使う自治体にしましょう」と訴えました。
志位氏は、「岸田政権の大軍拡を許していいかは、統一地方選の大争点です」と述べ、大軍拡に正面から対決する日本共産党が果たしている役割について語りました。
志位氏は、「敵基地攻撃能力の正体とは何か」「何のために持つのか」「その結果はどうなるか」を明らかにし、自衛隊と米軍が「融合」するように一体化して相手国への攻撃を行う岸田政権の大軍拡の危険性を告発しました。
その中で、全国約300の自衛隊施設を核攻撃にも耐えられるように「地下化」する計画が狙われていると指摘。京都府内の自衛隊施設はどこも市街地が近接しているとして、「仮に自衛隊が生き残っても住民は大被害を受けます」と批判しました。
志位氏は、「平和の対案」を語るとともに、いま大軍拡に正面から対決する日本共産党の役割は戦前の弾圧のもとでの反戦・平和の不屈のたたかいに匹敵する歴史的意義を持つと強調。「だからこそ攻撃が激しい」と続けました。
志位氏は、一部大手メディアによる新たな反共キャンペーンに反論。「1950年4月3日、初めて京都府知事選で候補者に立った蜷川虎三さんが、この円山音楽堂で演説し、『反共は内容のない声である。それは戦争前夜の声である』と喝破しました。反共の次に戦争がやってくるのは歴史の教訓です」と述べました。さらに、3月5日は治安維持法改悪に反対を貫き、反戦・平和を掲げた山本宣治代議士が暗殺されてからちょうど94周年だと紹介し、「山本宣治を暗殺し、小林多喜二を拷問で殺害する。この反共の次にやってきたのが太平洋戦争です。日本を再び『戦争前夜』にしてはなりません。平和と民主主義を守るためにも、反共キャンペーンに対して共産党躍進という回答を示しましょう」と熱く訴えると、万雷の拍手が湧き起こりました。
最後に志位氏は、「130%の党」づくりに向け京都では、党員1561人、日刊紙読者1145人、日曜版読者3668人の前進が必要だとして「強く大きな党をつくろう」と呼びかけました。
演説会では、京都総評の梶川憲議長が「かけがえのない議席。共産党がんばれ」と、大学生が「学生の要求をつかみ、議会でとりあげてくれるのは共産党だけ」とそれぞれ期待を寄せました。
71予定候補を紹介
71人の統一地方選予定候補者が紹介され、代表して、西脇いく子府議、ひぐち英明京都市議、おおみ容子府議予定候補(宮津市・与謝郡)、とくなが未来宇治市議が決意表明しました。
定数2の府議選下京区で6期目をめざす西脇氏は「平和の危機、物価高騰に真正面からモノ言えるのは共産党だけ」と自民、維新候補との激戦を勝ち抜く決意を表明。定数8の京都市議選左京区で3議席絶対確保に奮闘する、ひぐち氏は「全員制の中学校給食(へ扉を開く)など住民の声が政治を動かしている」とのべ、市議会第一党めざし、市民の声が生きる政治にと訴えました。
演説会後の懇談会に志位委員長も参加し、6人が入党しました。