志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

演説・あいさつ

2023年3月9日(木)

選択的夫婦別姓 実現を

「mネット」、各党に要望書


写真

(写真)選択的夫婦別姓を求める要望書を受け取る各党の代表?左側手前から2人目は志位和夫委員長=8日、衆院第2議員会館

 選択的夫婦別姓制度の導入を求めNPO法人「mネット・民法改正情報ネットワーク」は国際女性デーの8日、院内集会を開き各党の党首らに要望書を提出しました。統一地方選挙に向け声を上げていこうと意思統一しました。

 要望書は、30以上の団体が賛同。法制審議会が民法改正を答申してから27年が過ぎたにもかかわらず、通称使用の拡大のみが進められていると指摘し、早急に民法を改正するよう求めています。

 坂本洋子理事長は、「法制審議会で通称使用の法制化はしないと決定した。私たちは通称使用の法制化を全く求めていない」と強調しました。統一協会(世界平和統一家庭連合)などの選択的夫婦別姓反対派の意見が政治に反映されてきたとし、統一地方選挙で反対する議員を落選させようと呼びかけました。

 ノンフィクション作家の沖藤典子さんは、「私の姓を名乗ることでどれだけ世間のひんしゅくがあり、悲しみや怒りを背負ってきたかを知ってほしい」と訴えました。

 女性参政権を活かす会の富澤由子共同代表は、「法律婚だけを守る政策に変わってきている」とし、相続の問題で事実婚を選べないなど婚姻の自由が侵されていると述べました。

 与野党の議員が参加しあいさつ。日本共産党から志位和夫委員長、宮本徹衆院議員、仁比聡平参院議員が参加。志位氏は「政府は選択的夫婦別姓を拒むまともな理由を言えなくなっている。超党派で実現するために力を尽くしていきたい」とあいさつしました。

世論を広げに広げて実現の道を開きたい

志位委員長があいさつ

写真

(写真)あいさつする志位和夫委員長

 選択的夫婦別姓制度の導入を求める院内集会であいさつした日本共産党の志位和夫委員長の発言全文を紹介します。

 選択的夫婦別姓の実現のために頑張っておられるmネットのみなさん、全国の皆さんに、心からの連帯と一緒に頑張りぬく決意を申し上げたいと思います。

 国会の議論では、選択的夫婦別姓の問題でも、同性婚の法制化の問題でも、政府の側はそれを拒むまともな理由が言えなくなっている状況です。

 各党の質問に対して、選択的夫婦別姓を拒む理由として政府が唯一繰り返しているのは「国民の間にさまざまな意見がある」。これが唯一の理由となっている。

 しかし「さまざまな意見」があるというのなら、同姓、別姓を自由に選択できる選択的夫婦別姓を導入するのに何の不都合があるのでしょうか。

 「さまざまな意見」があると言いながら、同姓を強制する現行制度にしがみつくのに、どういう道理があるのですか。

 「さまざまな意見」と言いながら、実は文句を言っているのは政権党の一部の議員にすぎない。私は、国民に責任を転嫁するのは、もうそろそろやめていただきたいと強く言いたいと思います。

 同性婚の法制化についても、岸田文雄首相から「社会が変わってしまう」という答弁がありました。しかし、もう社会は変わっています。この間の各社の世論調査では5~7割が同性婚の法制化に賛成と答えているわけですから、「変わってしまう」と恐れているのは自民党の一部の議員だけになっているのではないか。

 先ほど立憲民主党の泉健太代表からもありましたが、野党も法案を出してきましたが、与党の方々とも最大限連帯をして、超党派で実現するために力を尽くしてまいりたい。なんといっても世論を広げに広げて、この一部の人たちを包囲して追いつめていく。そして実現の道を開きたいと決意しています。ともに頑張りましょう。