志位和夫 日本共産党

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談話・記者会見

2023年3月10日(金)

敵基地攻撃の「必要最小限度」

“歯止め”なし「憲法違反が明らかに」

志位委員長が指摘


 日本共産党の志位和夫委員長は9日、国会内で記者会見し、山添拓議員が6日の参院予算委員会で、集団的自衛権行使のもとでの「必要最小限度」の武力行使の定義とはどのようにされるのかとただしたことについて「いま進められている敵基地攻撃能力保有の本質をつく重要な質問になった」と述べました。

 志位氏は、個別的自衛権のもとでの「必要最小限度」の武力行使について「わが国の領土、領海、領空に対する攻撃を排除するというものだ。ある意味で明瞭な形で定義されている」と述べました。他方で、集団的自衛権のもとでの「必要最小限度」の武力行使の定義について、岸田文雄首相は山添氏に対し「個別具体的な状況に即して客観的、合理的に判断する」としか答弁できなかったと指摘。「集団的自衛権の行使のもとでの『必要最小限度』は定義がないということだ。これでは武力行使は無制限になる」と強調しました。

 志位氏は、日本が集団的自衛権を行使した場合、「海外でのアメリカの戦争に自衛隊が参戦することになる。武力行使はアメリカが戦争に勝つまで一緒にたたかうことになり、『必要最小限度』の歯止めはなくなる。これが集団的自衛権のもとでの敵基地攻撃だと明瞭になった」と主張。「憲法違反であることがいよいよ明らかになった」として、国会でさらに厳しく追及していくと語りました。