志位和夫 日本共産党

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談話・記者会見

2023年3月1日(水)

根幹部分でまともな説明なし

大軍拡予算案強行に抗議

志位委員長が会見


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(写真)記者会見する志位和夫委員長=28日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は28日、国会内で記者会見し、2023年度予算案が衆院本会議で可決されたことについて問われ「(岸田政権は)ことごとく根幹部分でまともな説明をできないまま、大軍拡予算を強行した」「まともな説明をやること抜きに数の力で採決を強行したことに強く抗議する」と述べました。

 志位氏は、「今度の予算案は敵基地攻撃能力の保有と空前の大軍拡という、かつてない危険な道を具体化しようという戦後最悪の予算案だ」と指摘。日本共産党としてはその危険性に切り込み、平和の対案を示しておおいに論戦したが、岸田政権はまともな説明が一切できなかったと述べました。

 敵基地攻撃能力保有と憲法との関係や「専守防衛」との関係、自衛隊と米軍が「融合」する形で先制攻撃を行う危険性などを追及してきたが、答えがなかったと述べ、「根幹部分でまともな説明がないまま大軍拡予算を強行した」と強く抗議しました。

 さらに、「軍拡の圧力によって、社会保障関係費は自然増1500億円が圧縮され、文教費は実質マイナス、中小企業費、農林水産費はマイナスだ」と強調。「暮らしの予算をすべて踏みつぶし、軍事だけは突出している」と批判し、引き続き参院予算委員会の質疑で問題点をただしていくと述べました。

 また、岸田文雄首相が掲げた「子ども予算倍増」について「何を倍にするのかという基本のところがあいまいになり、スローガンだけに終わっている」と批判。一番求められている教育費負担軽減の提起には全く答えがなかったとして「『異次元の子育て支援』というが、羊頭狗肉(ようとうくにく)の最たるものだ」と述べました。