2023年2月21日(火)
東北の学生党支部と志位委員長懇談
週1の支部会議がみんな楽しみ
学び交流 元気に活動
志位和夫委員長は、昨年8月に結成されたばかりの東北の日本共産党学生支部を訪ねました。ホワイトボードに「ようこそ志位さん」と大きく書かれた部屋でテーブルを囲み、さっそく4人の学生党員と志位さんの自己紹介から始まりました。
(学生はいずれも仮名)
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この学生支部は、第7回中央委員会総会(1月5日)が全党の支部に送った、「『130%の党』をつくるための全党の支部・グループへの手紙」の返事を書きました。
学生に続き、自己紹介の順番が回ってきた志位さん。「今日こちらの学生支部に伺ったのは、みなさんの『志位さん、中央委員会のみなさん』という手紙に胸がいっぱいになりまして、お会いしたいなあと思ったからです」とあいさつしました。
どんな学生生活をしているのか――学生たちが語るリアルな現状に志位さんも驚きました。
週5バイト
昨年11月に入党した井上らんさん(18)は今、夜間のアルバイトで週5日、1日6、7時間働いています。朝6時までのシフトもあります。英語、韓国語、数学が好きと話す、らんさんは、今後の留学費用にもしたいといいます。コロナ禍で共産党を発見した3年生の中山佳織さん(21)は、毎週末の2日、1日4時間、支部長の小林りささん(23)は、週3日、1日6時間のアルバイトです。
「バイト代は最賃ギリギリです。東京の時給1000円以上がうらやましい。物価は高騰して、地方は車社会でガソリン代もすごい」。人手が足らずパワハラも。
真剣に聞いた志位さんは、「最賃を上げて、バイトに頼らなくても安心して学べるように、学費を無償にし、奨学金を十分保障しなくちゃいけない。ましてやパワハラ、ブラックバイトとかダメです。社会全体の構造を変えないといけないですね」。
何でも話す
学生たちは、党の支部会議と民青の班会で週2回集まります。
入党間もない、らんさんは、支部会議の魅力について「私は3分間スピーチが一番楽しい。話したいことを何でも話します」といいます。佳織さんも「毎回お互いの近況を知れるし、困っていることにもアドバイスしやすい」。支部長の、りささんは「みんな仲がいい。月1回の会議ではそういう関係にはなれない」と話します。「またみんなに会えるぞ」と思うぐらい、みんな支部会議を楽しみにしています。「月1じゃなく週1の方が楽しくなる。すてきな言葉ですね」と志位さん。
近況交流・ジェンダー平等 魅力的な会議の秘訣
いろんな学習に取り組んでいることや、学費の無償化、最賃引き上げ、ブラックバイトをなくすなど、いろんな要求が支部の返事につづられていることを印象深く読んだと志位さん。
「支部会議と民青の班会議を、毎週楽しくやっている秘訣(ひけつ)は何ですか」と聞きました。
「使命感です」と支部長の、りささん。昨年、民青同盟員や党員の新しい仲間が増え、“社会を学ぶために民青に入った思いにこたえなきゃ”と、まず“使命感”で始めたといいます。ところがすぐに支部会議と班会がなくてはならない大切な場になっていきました。
かむほど味
支部会議では「赤旗」、民青の班会では「民青新聞」の気になる記事を読んで交流。党の綱領と規約を繰り返し学んでいます。昨年の参院選で入党した坂田和馬さん(23)は「綱領は、かめばかむほど味がでる」と、その魅力を語りました。支部は、合宿やクリスマスパーティーなど、みんなのやりたいことを大事に活動しています。
学生支部の返事には「ジェンダー平等について勉強したい」と書きました。和馬さんは「女性が声をあげるだけじゃなくて、自分も弱点や、学べていないところがあると思って。学ぶだけじゃなくて、実践したい」と。
「本当にそうなんです」と志位さん。「3年前の党大会でジェンダー平等を綱領に入れました。その中で私も勉強して、フラワーデモに参加して話を聞き、人生を振り返りました。ジェンダー平等の問題は一人ひとりの生き方に関わってくる問題です」と応じ、エンゲルスの『家族・私有財産、国家の起源』を紹介しました。「これを19世紀の人が書いたかと思うぐらい、びっくりするほど先進的なんです」と聞くと、「読みます」と、りささん。
志位さんは語りました。「格差の問題も資本主義の枠内でも格差を縮めることはできますが、なくせません。環境破壊もそうです。資本主義の枠内でも最大限の改革をやりますが、できない部分は次の社会に解決が求められます。ジェンダー平等が進んでいる北欧でも性暴力があります。“ジェンダーの根”を考えると資本主義の仕組みにぶつかります。科学的社会主義の立場でジェンダー平等を進めるのは新しい理論的実践的な問題です。支部の返事で『ジェンダー平等を深めていきます』と書いていますが、互いにやっていきたいと思って読みました」
古典をぜひ
「ぜひ若いみなさんに古典を勉強してほしい」。志位さんは不破哲三社会科学研究所長の『古典教室』を手引にマルクス、エンゲルスの著作に挑戦することをよびかけました。「若いうちにものの見方と考え方とか、物事を広く柔軟に捉える力をつくっておくと、後々うんと豊かになってきます」
学生支部は今月、新しい仲間を迎えました。「本当によかったですね」と志位さん。「本当にうれしい」「歓迎会しないと」と喜ぶ声に、志位さんは「党員倍加を今年の目標にしてはどうですか」と提案しました。
「きっとできると思います。活動の主体となる人が増えたので」と支部長の、りささんが力強くこたえました。「勢いのある支部なので早く目標を決めて増やしたい」「今年は民青の前身の共青創立100年なので、民青の仲間も増やします」
後半は学生らが作った鍋を食べながら楽しい懇談になりました。