志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

談話・記者会見

2023年2月3日(金)

首相、平気でうそをつき 不誠実な答弁

衆院予算委 志位委員長が批判


 日本共産党の志位和夫委員長は2日、国会内で記者会見し、岸田文雄首相の衆院予算委員会での答弁姿勢について問われ、1月31日の自身の質問に触れ、「全体として聞いていることに答えず、長々と時間をつぶし、うそを平気で言う。不誠実な答弁の繰り返しだった」と批判しました。

 志位氏は、1959年に伊能繁次郎防衛庁長官が敵基地攻撃能力の保有は「憲法の趣旨とするところではない」と明瞭に述べていることを示し、これまでの政府答弁と「安保3文書」は矛盾しているとただしたのに対し、首相は質問にまともに答えず、「安全保障環境が変化した」としか答えられなかったと指摘。憲法と「安保3文書」の整合性について「まともな説明がいっさいできなかった」と厳しく批判しました。

 さらに志位氏は、平気でうそを言う最たるものとして、「『統合防空ミサイル防衛』(IAMD)はアメリカと日本は全く別物であり、自衛隊は独立の指揮系統で動く」と述べたことをあげました。志位氏は「日米共同声明で『協力を強化する』と合意し、米空軍が機関誌で『シームレス―切れ目のない融合』を求めている。米軍は公然と先制攻撃戦略を掲げており、首相の答弁は全くのうそだ」と厳しく批判しました。

 志位氏は「首相の答弁全体を通して、背筋の凍るようなことを実行に移そうとしながら、その恐ろしさを自覚していない。ここに一番の恐ろしさがある」と指摘し、「反戦平和の党としての日本共産党の存在意義をかけて危険な道を告発し、平和を準備する外交こそ必要だという対案を掲げて大いにがんばりたい」と表明しました。