志位和夫 日本共産党

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党の会議での報告

2023年1月7日(土)

第7回中央委員会総会

志位委員長の結語


 日本共産党の志位和夫委員長が5日の第7回中央委員会総会で行った討論の結語は次のとおりです。


写真

(写真)結語を述べる志位和夫委員長=5日、党本部

 みなさん、おつかれさまでした。幹部会を代表して討論の結語を行います。

 この総会では、27人の同志が発言をしました。幹部会の提起を正面から受け止め、深める、真剣な討論が行われました。

 全国でのリアルタイムの視聴は、3万7621人であります。ユーチューブ(YouTube)の録画再生回数は、現時点で2万8千回となっています。全国から716人の感想が寄せられました。全体として幹部会報告が、きわめて強烈に受け止められ、多くの同志の心を揺さぶっている、そういう感想がたくさん寄せられています。

 この総会は、たいへん重要な、歴史的総会になったと思います。

 結語では3点、のべたいと思います。

幹部会報告の「組み立て」を正面からつかもう

「三つの大仕事」は並列ではない――「最大の任務」は「130%の党」をつくること

 第1点は、幹部会報告の「組み立て」を正面からつかもうということです。

 討論では多くの同志が、今回の提起の「組み立て」の全体をつかむことの重要性を語りました。たいへん大事な討論になったと思います。

 幹部会報告では、今年の三つの大仕事を提起しました。一つは、「130%の党」の実現と若い世代・真ん中世代の党勢倍加を実現することです。二つは、統一地方選挙勝利・前進をかちとることです。三つは、岸田内閣の大軍拡を許さないたたかいをはじめ、国民運動の発展をはかることです。

 三つの大仕事を提起したわけですが、この三つは並列ではありません。幹部会報告ではこうのべました。

 「2023年のわが党の最大の任務を、『130%の党』をつくることにおき、今年を、党勢を大きな前進・躍進の軌道にのせる歴史的な年とするよう、あらゆる知恵と力を総結集して奮闘しよう」

 今年の私たちの「最大の任務」は「130%の党」をつくることにあるのです。この立場を揺るがずにつらぬくことの重要性が、討論で多くの同志から語られましたが、結語でもそのことを再度、確認しておきたいと思います。

統一地方選挙のたたかいを、「130%の党」をつくる大きな流れの中に位置づける

 統一地方選挙との関係についてのべますと、選挙勝利のための独自の諸課題をやりぬくことはもとより絶対に必要なことです。幹部会報告では、期限を決めての提起も行っています。たとえば「折り入って作戦」は、2月末までにすべての後援会員・読者、支持者に1回目の訴えをやりぬき、選挙本番で2回、3回と訴える運動に発展させようと提起しています。支持拡大では、知事選告示(3月23日)までに支持拡大目標を突破しようと提起をしています。そういう期限を決めての仕事も含めて、勝利のために必要な独自の仕事は、当然、やりぬかなければ選挙の勝利はありません。

 同時に、“統一地方選挙の勝利をめざすたたかいを「130%の党」をつくる大きな流れの中にしっかり位置づける”――この立場を揺るがずつらぬくことが、きわめて重要であります。大きな流れの中に位置づけるとはどういうことか。

 この点で、とくに、幹部会報告の次の二つの箇所をあらためて引用させていただきたい。ぜひ注目して読んでいただきたいと思うのです。

 1カ所目は、統一地方選挙の方針の結びの部分でありますが、こうあります。

 「強く大きな党をつくりながら、統一地方選挙で必ず勝利・前進をかちとり、その力でさらに強く大きな党をつくる――全党の力を総結集して、党建設と選挙戦の好循環をつくりだすという新しい挑戦をやりぬこうではありませんか」

 「党建設と選挙戦の好循環」という「新しい挑戦」を呼びかけています。

 2カ所目は、統一地方選挙の「勝利への活路」はどこにあるかをのべた部分です。現時点での統一地方選挙の情勢判断は、報告でのべたように、率直に言って厳しいものです。しかし、「勝利への活路」はある。それを報告では三つの角度からのべたわけですが、その3番目で、こうのべました。

 「『130%の党』づくりを最後まで握って離さず、3月末までの『130%の党』をめざす中間目標を必ずやりぬいて、強く大きな党をつくりながら選挙戦をたたかいぬくことにこそ、勝利への最大の活路がある」

 これらをお互いに肝に銘じて奮闘したいと思うのです。

 かりに、「130%の党」の実現と、統一地方選挙の勝利・前進を、並列に位置づけることになりますと、結局、選挙が近づけば近づくほど、「130%の党」づくりが横に置かれてしまう危険があります。それでは選挙に勝てない。党の未来も開けない。

 「130%の党」の実現を「最大の任務」にしよう。これが幹部会の呼びかけです。これを揺るがずにつらぬくことこそが、選挙に勝ち、党の未来を開く道なのだということを、統一地方選挙との関係でも揺れずに、ぶれずに、最後までつらぬいて頑張ることを心から呼びかけたいと思います。

わき目もふらず「130%の党」に挑戦を――すべての課題をこの流れのなかに

 国民運動を発展させるという仕事との関係でも同じことが言えます。

 これから私たちは、岸田政権の大軍拡との大闘争をやっていくことになります。物価高騰から暮らしと経済を立て直すうえでも大切なたたかいに直面しています。原発問題と気候危機、ジェンダー平等でも、重要な課題を幹部会報告ではのべています。それぞれが、それ自体として、党の存在意義にかかわる重要なたたかいになります。

 同時に、それぞれのたたかいのすべてを、「130%の党」をつくる大きな流れのなかにしっかりと位置づけることが重要です。大軍拡を打ち破るうえでも強い党が必要です。たたかいと一体に、強い党を必ずつくっていく必要があります。

 みなさん。「130%の党」の実現と、若い世代・真ん中世代での党勢倍加を、来年1月の第29回党大会までにやりぬく。わき目もふらずこれに挑戦しようではありませんか。もちろん、選挙も、国民運動も、すべての課題をやりぬきながら、そのすべてを「130%の党」をめざす流れのなかに位置づけて、わき目もふらず、「130%の党」に挑戦し、必ずやりぬく年にしようではありませんか。

「特別期間」の到達点・教訓を踏まえた合理的な発展・飛躍の方針

 第2点は、今回の幹部会報告は、6中総以降の5カ月間、全党のみなさんが大きな苦労をしながら、頑張りぬいてつくってきた「特別期間」の到達点・教訓を踏まえた、合理的な発展の方針となっているということです。もっと言えば飛躍的な発展をやろうと提起したものであります。

 「特別期間」の教訓をすべて生かして飛躍をかちとろう、ということを結語で訴えたいと思います。

党員拡大は“佳境”に入りつつある時――絶対に中断させず、飛躍させる

 そのことは討論でも深められたと思います。

 討論では、7中総の招集が伝えられた時に、「党員拡大はいよいよこれからが“佳境”に入っているというところだ。どういう方針になるのだろうかと注目してきた」という発言が出されました。たしかに、まさに党勢拡大・党員拡大はいよいよこれからというところです。「5カ月間の頑張りで党づくりの核心をつかみつつある」という発言もありました。まさに“佳境”に入りつつある時なのです。

 そういう時に、これまでの党勢拡大の流れを、ここで絶対に中断させずに、飛躍させるということが、今回の方針であります。これまでの奮闘で切り開いてきた到達点との関係でも納得がいく方針だということが討論で語られました。

「特別期間」の生きた豊かな教訓を、すべて発展させ、飛躍させよう

 多くの同志が、発言のなかで、「特別期間」のとりくみの教訓を生かすことが大切だと語りました。

 幹部会報告では、「特別期間」の総括と教訓として、悔しい後退から新しい前進への変化をつくったこと、党員拡大で困難を打開する決意が広がりつつあること、そして、いかにして全支部・全党員の運動にするかが今後の大きな課題であること――これらの諸点をのべました。

 討論を聞いて、今年に生かすべき無数の生きた豊かな教訓が、「特別期間」のなかにはあると確信しました。それらを、すべて生かして発展させる。飛躍させる。この構えでのぞみたいと思います。

 とくに討論を聞いて重要だと感じたのは、昨年12月の常任幹部会の「手紙」を支部に届け、グループに届け、これを討議・具体化、実践した経験は、たいへんに重要な教訓を生みだしているということです。

 「手紙」を98%の支部に届け討議した地区委員会、100%の支部に届け討議した地区委員会、そういうことをやりきった場合にどういう変化が起こるか。深いところから党の力が引き出され、たった1カ月でも大きな変化が始まったということが語られたことは、たいへんに重要だと思います。

 みなさん。この流れを、7中総の幹部会報告、7中総の「手紙」を生かして、大きく発展させて、文字通り、すべての支部と党員の運動にしていくために、あらゆる知恵と力をそそいで頑張ろうではありませんか。

「130%の党」をやりぬく条件――情勢の大きな変化に働きかけよう

 第3点は、「130%の党」を、やりぬく条件はどうかということです。情勢の大きな変化が討論で語られたことは、たいへん重要だと思って聞きました。

岸田政権の大軍拡への批判、日本共産党への期待が大きく広がっている

 とくに岸田政権の大軍拡への批判、日本共産党への期待が大きく広がっていることが、こもごも語られました。

 討論では、「昨年2月、ロシアのウクライナ侵略が開始されたときには、街頭で訴えていても罵声が浴びせられたこともあった。最近では『応援している』、『頑張って』など、声援が多数寄せられるようになった」、こういう情勢の変化が語られました。

 こうした変化というのは、大軍拡路線の矛盾が客観的に広がっている結果ですが、同時に、日本共産党がこの大逆流に不屈に立ち向かって、つくってきた変化でもあります。このような変化に確信をもってのぞみたいと思います。

 討論では、「(自治体の)12月議会の最終日に、保守系の議長が『国民の声も聞かずに岸田政権は軍拡をすすめようとしている。これは問題だ』と発言して反響をよんだ。ある自治体では、保守系の元議長が『軍拡はだめだ、意見書を出そう』と日本共産党の議員に相談にきて一緒に陳情を出した。陳情は採択されなかったが、大きな変化が生まれている」、こういう報告もされました。

 いま深いところで、「こんな道をすすんでいいのか」という憂慮の声、懸念の声、批判の声が起こっています。

 そしてこうした状況のなかで、敵基地攻撃能力保有と大軍拡は、そもそも憲法違反であって、断固反対だということをキッパリと主張し、日本と地域の平和をつくる「平和の対案」を堂々と示している党は、日本共産党しかないわけです。いま平和の問題で大きな激動的な状況が生まれているもとで、日本共産党の支持を広げる、強く大きな党をつくる条件が広がっていることは間違いありません。

ジェンダー平等と平和を一体的に追求する――探求と実践を発展させていきたい

 討論では、女性のなかで、大軍拡への強い危機感が広がり、日本共産党への期待の新たな広がりが生まれていることが報告されました。民主的な女性団体に加入してくる方も、「私はこういう行動をやりたい」と加入してくる。政治を変える行動へのエネルギーが高まっているとの報告がありました。

 ジェンダー平等と平和は一体だということも討論で深められました。討論では、戦後一貫して女性差別撤廃のために奮闘してきた女性団体の結成の原点の一つは、共通して「平和」だったことが強調され、「今回の提起は、女性解放のために不屈にたたかってきた人々の心の琴線に触れるのではないか」との発言もありました。

 ジェンダー平等と平和を一体的に追求する。これは私たちにとっての新しい大きなテーマであります。これも今回の総会の大事な内容として確認し、探求と実践を発展させていきたいと思います。

 みなさん。平和、暮らし、環境、ジェンダー、あらゆる問題で、日本共産党の存在意義が問われる情勢であり、わが党の役割と責任がこんなに大きなときはありません。この可能性をくみつくして、前進をかちとろうではありませんか。

7中総の「手紙案」の修正について――討論と意見を踏まえて

 ここで、7中総の「手紙案」の修正について提案をいたします。

 討論を踏まえて、以下の点を修正したいと提案をします。

 修正の1カ所目は、7中総が「130%の党」の実現をめざすことを決めたというパラグラフの最後に、「直面する統一地方選挙勝利・前進、岸田内閣の大軍拡を許さないたたかいなど国民運動の発展のための方針も決めました」と加えたいと思います。「手紙」の中心的主題は、表題にもあるように「130%の党」への呼びかけにありますが、7中総そのものは「三つの大仕事」を提起したわけですから、そのことは「手紙」でも端的に明記しておきたいと思います。

 修正の2カ所目は、これも討論を踏まえての修正ですが、発言のなかで、困難に直面している支部が、その支部を存続させること自体が尊い意義をもつというような内容が盛り込めないものかという提案がありました。これは大事な提案だと思います。そこで、「手紙」のなかに、「困難に直面している支部も、存在すること自体が草の根で市民・国民にとってかけがえのない役割を果たしており、その灯を消してはなりません」という一文を入れたいと思います。

 最後に、もう1カ所の修正を提案します。これは、全国から寄せられた感想のなかにあった意見なのですが、“中央委員会への「返事」を書くさいに、「それぞれの自覚的目標と計画」を寄せてほしいとあるのですけれども、そうではなくて、支部のおかれた実情や一人ひとりの党員のみなさんの気持ち、これを書くような「返事」を寄せてもらったらどうか”という意見がありました。この意見はしっかり受け止めなければならない大事な意見だと考えました。ただ同時に、「自覚的目標と計画」は大切な中心ですから、それを外してしまうわけにはいきません。そこで、「返事」で寄せてほしい中身について、「『返事』では、支部のおかれた実情や、一人ひとりの党員のみなさんの気持ちも、私たちにぜひともお寄せください」という一文を付け加えたいと思います。これは、「返事」の中身をどのようなものにしてほしいかにかかわる大事な問題ですので、後でものべたいと思います。

 以上が「手紙案」の修正についての提案であります。

討論、文書発言などで出された意見について

 討論のなかで、統一地方選挙の政策はいつ出るのかという質問がありました。早く、適切なタイミングで出したいと考え、いま作業を行っているところであります。ただ、統一地方選挙をたたかう政治方針、政策論の骨格はすでに出ています。昨年11月の全国地方議員・候補者会議の報告で、基本点は出ております。今度の7中総の幹部会報告の全体が、政治的・政策的なたたかいの基本を打ち出しています。ですから、政策まちにならず、どんどんそれらを生かし、現場では論戦をすすめてほしいと思います。政策が出たら、それを生かして活用していただくということで、お願いしたいと思います。

 それから、文書発言、文書での質問が、いくつか出されております。これは多岐にわたりますので、常任幹部会の責任で最大限前向きに対応するということで、ご了解いただければというように思います。

 以上が、出された意見に対する幹部会としての回答であります。

どうやって具体化・実践をやりぬくか――二つの点について

険しい未踏の山をよじ登るような困難の連続――登り切るならば素晴らしい展望

 結びに入りますが、今回の決定は日本共産党の歴史にとっても、文字通りの歴史的な決定になります。

 同時に、その実践が簡単なものではないことは、もとより明らかであります。この道はたんたんとした道ではありません。険しい未踏の山をよじ登るような困難の連続になるでしょう。そのことはお互いに覚悟してのぞみたい。同時に、やりぬく条件が間違いなく存在しているということを幹部会報告でものべましたし、それは討論でも明らかになったと思います。そしてこの山はたしかに険しい山だけれども、登り切るならば、素晴らしい展望が開かれることも間違いないと思います。

 そこで、最後に具体化・実践にあたって2点ほどのべておきたいと思います。

支部でも、党機関でも、率直な声を出し合って徹底的な議論をしよう

 第1点は、支部でも、党機関でも、率直な声を出し合って徹底的な議論をやろうということです。

 今日の討論でも、「『130%の党』に本気で立ち向かおうとすれば、『本当にできるのか』という意見が出てくるだろう。しっかり議論していきたい」という発言が何人かからありましたけれども、その通りだと思います。

 全国からの感想でもこういう声が寄せられました。

 「『130%の党』をつくろうという提起に、支部では『うーん』とか、『えー』という声が上がりましたが、それだけ自分事として捉え、実現の可能性が探求されているのだと思います」

 これは真剣な、そして事の本質をついた感想だと思います。支部から「うーん」とか、「えー」という声があがった。それはこの提起を「自分事」として捉え、「実現の可能性の探求」のあらわれなんだという感想です。

 「本当にできるのか」という声が出てくるのは、私は、当然だと思います。そのくらい大きな課題だと思います。しかしそれは、この問題に「真剣に向き合おう」というところから出てくる声だと思うんですね。この問題は「どうでもいい」というところからは、そういう声は出てきません。そして、真剣に探求していこうというところから、そういう声が出てくるわけです。ですから、そういう声を大切にして、徹底的に議論しようということを呼びかけたいのです。

 これは実は、報告でものべたように中央自身もそうだったわけです。私たちは、8月の6中総のさいには、党大会で決めた「130%の党」の目標をどうするかについての提起をしませんでした。その根底には、私たち自身のなかに「できるのか」という逡巡(しゅんじゅん)がありました。党大会の決定を横に置くという弱点がありました。しかし中央としても、それでいいのかと議論を重ね、昨年11月の都道府県委員長会議の幹部会報告で「『130%の党』を次期党大会までに」という方針を打ち出し、今回の総会では中央委員会総会の決定にすることを提案しているのであります。中央自身もそういうプロセスを経て、幹部会報告の提起に到達しているわけです。支部のみなさんの中からさまざまな声が起こってくるのは当然のことです。そういう声を大切にして、とことん議論しよう、機関でも支部でもとことん議論しようということを呼びかけたいと思います。

実践に踏み出しながらさらに議論し、実践のなかで確信をつかんでいこう

 ただ、そのさいに、実践に踏み出しながらさらに議論する――この立場でいきたいと思います。そしてさらに実践を発展させる。実践と議論の相乗的なダイナミックな発展によって、開拓的なとりくみをやっていきたい。

 「すべて分かってから実践」だとしないで、やはり方向はどう考えてもこれしかない、でも、できるかできないかはやってみる中で考えていこうと、多くの場合、最初は、そこから出発することになるのではないかと思うんです。とことん議論し、同時に実践に踏み出す。実践のなかで「やれる」という確信をつかんでいく。そういう姿勢でのぞみたいと思います。

決定の徹底・具体化、「手紙」への「返事」について

 第2点は、決定の徹底・具体化と、「手紙」への「返事」についてであります。

 幹部会報告と結語、7中総の「手紙案」は、採択されれば両方が中央委員会の決定になります。ですから、すべての党員が二つの文献を一刻も早く読了し、支部でも党機関でも討議するようにしたいと思います。

1月末までにすべての支部で「手紙」を討議し、実践に踏み出そう

 それを前提にしてのことですが、支部では、「手紙」を最優先で議論し、実践に踏み出すようにすることを呼びかけます。「手紙」には、幹部会報告の一番のエッセンスがぎゅっと詰まってのべられています。1回の支部会議で、十分に読み合わせができる分量です。そこで、支部では、「手紙」を最優先で議論する。具体的には、1月末までに、「手紙」を文字通りすべての支部・グループで討議し、実践に踏み出すようにしたい。これが結語の提案であります。「1月末」という期限を設定して、文字通りすべての支部――困難な支部も含めて、一つ残らず、すべての支部・グループで討議し、実践に踏み出すようにしたい。

2月末までに全支部・グループから「返事」を――“プロセスの返事”でも歓迎です

 そして遅くとも2月末までに、中央委員会に「返事」を寄せていただきたい。このことを重ねてお願いしたいと思います。

 この「返事」については、“立派な完成品”でなくてもよいということも強調しておきたいと思います。手紙には五つの具体化の項目があります。この具体化の項目についても、そのすべてについて具体化できていなくてもいい。目標と計画がまだ立てられないならばその状態をそのまま書いていただければいい。ぶつかっている問題、悩みをどうか率直に書いてください。その場合は、中央委員会として、また都道府県・地区委員会として、一緒に困難を打開していくようにしたいと思います。

 「手紙案」については、先ほど修正についての提案をしましたが、「自覚的目標と計画」を書いて寄せていただくということが基本ですけれども、そこまでいかない場合は、いまのべたような、“プロセスの返事”でも、大いに私たちは歓迎して受け取り、一緒になって困難を打開し、前途を開いていきたいと思います。

 そういうことも含めて、どんなに遅くとも2月末までに、この期限は本当にやりぬいて、100%の支部・グループに「返事」を中央に寄せていただく。そして双方向のとりくみを発展させていきたいと思います。

2月末までに「折り入って作戦」の総当たりを――党建設と統一的に推進しよう

 それから選挙独自の課題では、重ねて強調しておきたいのは、2月末までに「折り入って作戦」の1回目の訴えをやりぬくという方針を実践することは、組織活動の面での大きなカナメであります。すべての後援会員・読者、支持者に1回目の訴えを2月末を期限にしてやりぬく。そして2度、3度と働きかけを広げていく。これも必ずやりぬきたいと思います。

 これは選挙独自の課題でありますが、同時に、党づくりのとりくみにもなります。「折り入って作戦」をやりぬくなかで、読者を増やし、党員を増やす。選挙と党建設を統一的に推進する方針としても位置づけて、やりぬいていきたいと思います。

3月末までに「中間目標」をやりぬく――これに挑戦することなしに選挙の勝利なし

 そして、3月末までの「130%の党」をめざす「中間目標」を必ずやりぬく。「中間目標」というのは、党員でも、読者でも、4年前の3月末の水準を、回復・突破することであります。統一地方選挙が直接ある党組織も、選挙のない党組織も、「4年前の水準の回復・突破」を必ず達成する。

 これは「130%の党」に向けて、最初に、私たちがよじ登るべき峰になってきますけれども、これをやりぬくならば、選挙勝利に不可欠の土台がつくられると思います。そして「130%の党」への展望が見えてくると思います。最初の峰ですが、そこまでよじ登れば、頂上が見えてくる、というのが「中間目標」であります。ぜひこれを何としても3月末までにやりぬくための、最初の大奮闘をやりぬきたいと思います。

 私たちが初動の構えとして、まずは3月末までの「中間目標」を何が何でもやりぬく。このことをあらゆる党活動の“中軸”にすえて推進し、それと一体に、選挙勝利のあらゆる課題を実践していく。これこそが“選挙必勝の方程式”であります。

 「中間目標」を達成する勢いをつくりだすことができるならば、党に新鮮な活力が吹き込まれ、間違いなく選挙勝利の道が開かれてくる。これ自体が容易でない大仕事になりますが、これに正面から向き合い、挑戦することなしに、選挙の勝利なし。この決意を固めてとりくもうではありませんか。

最初の3カ月は、7中総の方針をやれるかどうかの成否を左右する最初の正念場

 このように考えますと、1月、2月、3月、最初の3カ月が、7中総の方針をやれるかどうかの成否を左右する最初の正念場になります。

 7中総が打ち出した「130%の党」という目標は、「来年1月の党大会まで」と期限が決まった運動です。ですから一日一日が勝負になってきます。毎月、毎月、たしかな結果を出し、月ごとに広げていく必要があります。

 そのことをお互いに胸に刻んで頑張りぬきたい。このことを最後に訴えまして結語といたします。ともに頑張りましょう。