志位和夫 日本共産党

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2022年11月28日(月)

統一地方選 県政・国政・外交――日本共産党の値打ち輝く現有絶対確保・2議席へ躍進を

津・四日市 志位委員長訴え


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(写真)声援に応える志位和夫委員長(右)、山本りか県議=27日、三重県四日市市

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(写真)参加者とともに「あやか」コールをする志位和夫委員長(中央右)、吉田あやか県議予定候補(その左)、岡野恵美前県議(右端)、中野裕子市議=27日、津市

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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=27日、三重県四日市市

 来年4月の統一地方選での勝利・前進に向け、日本共産党の志位和夫委員長は27日、三重県津市、四日市市で街頭演説し、山本りか県議(四日市市区、現職)の議席絶対確保、吉田あやか予定候補(津市区、新人)の勝利を訴えました。津駅前ではロータリーを埋めた聴衆が手作りの応援グッズやコールで激励し、近鉄四日市駅前では熱い声援と拍手が何度も湧き起こりました。

 三重県政について志位氏は、「オール与党」議会の中で、県民の声を県政に届ける唯一の党として大きな役割を果たしているのが日本共産党だと強調。共産党ならではの三つの議席の値打ちを語りました。

 第一は「県民の声を県議会に届け、県民の願いで県政を動かす議席」です。志位氏は、党県議が紹介議員となり、子どもの医療費の窓口無料を求める請願を採択させ、粘り強い論戦で県政を動かしてきたと紹介し、「2019年についに償還払いを取り払って、県の制度として小学校入学までは窓口無料になった」と強調。「共産党を伸ばして、県の制度をさらに前進させ、所得制限なく高校卒業まで窓口無料にしよう」と訴えました。

 第二は「国の県民いじめの政治の押し付けに対し防波堤となって立ちはだかる議席」です。志位氏は、県が国の地域医療構想に基づき急性期病床の削減を進めていると批判し、「こんな無謀な計画に県議会で正面から反対しているのは共産党だけです。共産党を伸ばして病床削減ストップ、拡充に切り替えよう」と呼びかけました。

 もう一つの県民いじめの政治は国民健康保険料の値上げだとして、「『国保の都道府県化』の名のもとに、市町村が独自で行っている国保会計への補助をやめろと県が国と一体になって圧力をかけてきた」と指摘。15年からの5年間で三重県の市町の国保会計への補助額が半分になり、県下の6割を超える18市町が国保料を値上げしたと告発しました。その上で、高すぎる国保料のなかでもとりわけ悪質なのは「均等割」だと述べ、「国の制度として就学前の子どもの『均等割』は半額になったが、小学校に入学すると満額負担になる。『入学祝い』でなく『入学ペナルティー』だ。子どもの『均等割』はゼロにしよう」と力を込めました。

 第三は「税金の最悪の無駄づかい=リニア新幹線にストップをかける議席」です。県はリニア建設の推進に熱中するもとで、中間駅の候補地を亀山駅(亀山市)周辺を除外した市内の3点に絞り、年内にJR東海に示すとしています。志位氏は、党県委員会が「リニア中止」を求める見解を発表したことを紹介。最悪の税金の無駄づかいの根拠として、(1)新幹線の3~4倍の電力消費(2)さまざまな環境問題や災害のリスク(3)関西線と紀勢線が接続する亀山駅を中間駅の候補から除いているなど利便性もない(4)「周辺整備は地元負担」が原則―の4点があると指摘し、「共産党を伸ばして環境を壊す最悪の無駄づかい、リニア新幹線はストップさせよう」と訴えました。

 さらに志位氏は「来年の統一地方選挙は、国の政治への審判を下す選挙でもあります」と述べ、国政に話を進めました。1カ月で3人の閣僚の「ドミノ辞任」が起きるなど「岸田政権が末期状態」だと批判し、「日本共産党を伸ばし、岸田政権を打倒し、国民が安心して希望が持てる新しい日本をつくっていきましょう」と力を込めました。

 志位氏は、暮らし経済の問題について、物価高騰が深刻になる中で岸田政権が対応不能に陥っていると批判。打開策として、大企業の内部留保課税で賃上げを進めることや消費税の緊急減税などを求める党の緊急提案を紹介しました。

 平和の問題では、軍拡・改憲の大合唱が起きる中で、同日のNHK「日曜討論」では日本共産党の山添拓参院議員が「こんな道は間違っている」と正面から反対の論陣を張ったと紹介。「岸田政権が進める道は、軍事対軍事の悪循環を招き、戦争につながる一番危険な道だ」と訴えました。

 その上で、徹底した対話の積み重ねで東アジアに平和の共同体を模索している東南アジア諸国連合(ASEAN)の取り組みに触れながら、憲法9条を生かした平和外交を提唱する党の「外交ビジョン」を語りました。

 志位氏は「日本共産党はこうした『外交ビジョン』の実現のために世界に働きかける野党外交に取り組んでいる政党です」と述べ、18、19両日にトルコ・イスタンブールで開催されたアジア政党国際会議(ICAPP)第11回総会の意義と成果を詳しく報告。総会最終日に採択された「イスタンブール宣言」には日本共産党の主張の一番の中心点が反映されたと語りました。

 最後に、「日本共産党を伸ばして戦争の心配のないアジアをつくろう。党をつくって100年、反戦平和を貫いてきた日本共産党を大きく伸ばしてください」と熱く訴えると、聴衆は盛大な拍手で応えました。

山本・吉田氏と市議予定候補が決意

 四日市市区(定数7)で3期目をめざす山本りか県議は、コロナ禍や物価高による生活苦、国言いなりの知事、何でも賛成の与党議会という「三重苦」から「住んでよし、働いてよし、生きてよし」の「三重マル」の三重へと進めていくと力説。津市区(定数7)で議席奪還をめざす吉田あやか予定候補は、環境問題や働き方などすべての問題の根本にあるゆがんだ政治を連帯して変えたいと入党した初心を語り、「最後まで頑張りぬく」と訴えました。四日市、鈴鹿両市の市議予定候補が決意表明しました。