志位和夫 日本共産党

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主な活動

2022年11月24日(木)

県民とともに県政動かす議席を現有2確保し4へ

北九州・福岡 志位委員長が訴え


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(写真)訴える志位和夫委員長=23日、北九州市小倉北区

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(写真)訴えを聞く人たち=23日、福岡市博多区

 来年4月の統一地方選に向け、日本共産党の志位和夫委員長は23日、北九州市、福岡市で街頭演説し、県議選で現職から議席を引き継ぐ、わたぬき英彦(福岡市東区、新人)、いなつき昌子(北九州市小倉南区、新人)両氏の議席絶対確保、まじま省三(同市八幡西区、元職)、山口りつ子(同市若松区、元職)両氏の議席奪還を訴えました。北九州市の小倉駅前では、時折小雨が降るなか聴衆から熱気のこもった拍手が湧き起こり、福岡市の博多駅前では、若者や家族連れが足を止め、じっと演説に耳を傾けました。

 福岡県政について志位氏は、「オール与党」議会の中で、県民の運動と結び県政を動かしている共産党県議団の三つの働きを紹介しました。

 一つ目は「新型コロナから命を守る働き」です。志位氏は、党県議団が300~400にとどまっていたコロナ患者の確保病床の引き上げに全力をあげ、2000床まで拡充させた実績を紹介。一方で、県が地域医療構想に基づき急性期病床の削減を進めていると批判し、「無謀な計画はストップさせ、医療の拡充に切り替えよう」と訴えました。

 二つ目は「行き届いた教育の実現」です。志位氏は、2015年に県議空白を克服して以降、党県議団が正規教員の増員を粘り強く求めてきたことで、15年に791人だった新規の正規採用数が5年間連続で1200人前後に増えたと強調。一方で県の現状は、生徒1人当たりの教育予算は全国最下位クラスであり、少人数学級のための県独自の予算はゼロだと指摘し、「共産党を伸ばして、どの子ものびのび育つ行き届いた教育を実現しよう」と呼びかけました。

 三つ目は「無駄遣いの巨大公共事業にストップ」です。志位氏は、県が過大な需要予測に基づいて巨大ダム建設に6000億円をつぎ込むもとで、党県議団がダムで水をせき止める「ダムによる治水」から、河川を整備して水を流す「流域治水」への転換を求めてきたと紹介。「西日本豪雨災害を契機に県も姿勢の転換を余儀なくされ、ダムの特別会計を廃止に追い込んだ」と実績を示しました。

 他方で、県が下関北九州道路という新たな巨大開発を進めようとしていると述べ、「いったん凍結された計画が安倍晋三政権のもとで復活した」と批判。全国6カ所の海峡横断道路のうち県として調査費を付けているのは下北道路だけだと指摘し、「関門海峡にはすでに多くの橋とトンネルがある。3500億円の巨大開発は中止して、福祉優先の県政にしよう」と訴えました。

 国政に話を進めた志位氏は、山際大志郎前経済再生担当相、葉梨康弘前法相に続き「政治とカネ」の問題で寺田稔前総務相が辞任し、「岸田文雄政権の閣僚の『ドミノ辞任』が起きている」と指摘。そうした中で「しんぶん赤旗」が寺田氏の後任の松本剛明総務相の政治資金違反疑惑をスクープしたことを紹介し、「3人辞めて4人目も追い詰めている。次に辞めるのは岸田首相の番だ。問題閣僚を最後までかばい続けた責任は重い。岸田内閣の総辞職を強く求めます」と訴えると、聴衆から「いいぞ」の声と大きな拍手が湧き起こりました。

 志位氏は、統一協会と自民党との癒着を巡り、被害者救済法案を実効あるものにするために力をつくすと表明。同時に、「二度と被害者を生まないために何よりも大切なのは、癒着の実態―そのうみを徹底的に出し切ることだ」として、とりわけ、岸信介、安倍晋太郎、安倍晋三の「安倍3代」との歴史的癒着、自民党国会議員との「政策協定」の二つの問題の究明を強調しました。

 暮らし経済の問題で志位氏は、賃上げや消費税の緊急減税などを求める党の緊急提案を紹介。また、75歳以上の高齢者の医療費窓口負担2倍化(370万人)につづき、介護保険の利用料2倍化の対象拡大も狙われているとして、「右の頬をたたいたら、今度は左の頬をたたくというのか。こんな血も涙もない政治はやめさせましょう」と訴えました。

 平和の問題で志位氏は、軍拡・改憲の具体化への暴走が始まる中で、22日に政府有識者会議が提出した報告書では、軍事費増額の財源について「幅広い税目による負担が必要」だとしていると指摘。「幅広いと言いながら法人税は触れられていない。じゃあどこから取るのか。消費税に決まっています。大軍拡のための消費税増税には絶対に反対です」と力を込めました。

いなつき・山口・まじま・わたぬき氏も

 街頭演説では、4人の県議予定候補が必勝の決意を述べました。

 北九州市では、いなつき昌子予定候補(小倉南区)が「若者から賃金も時間も命も搾取する政治を変えたい」、山口りつ子予定候補(若松区)が「コロナで苦しむ女性を救うためジェンダー平等の福岡県にしていく」、まじま省三予定候補(八幡西区)が「3500億円の下関北九州道路よりも学校給食の無料化、奨学金返済支援を」と訴えました。

 福岡市では、わたぬき英彦予定候補(東区)が「市民の願い結んで市議として要求を実現してきた。今度は県政で仕事をさせてほしい」と語りました。

 福岡市議予定候補7人が登壇し、中山いくみ予定候補が決意表明しました。

 脱原発ネットワーク・九州の深江守代表が北九州で、市民連合ふくおか共同代表の星乃治彦・福岡大学名誉教授が福岡でそれぞれあいさつしました。