志位和夫 日本共産党

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主な活動

2022年10月23日(日)

県政、国政、歴史――日本共産党の値打ち輝く

広島・福山 志位委員長が訴え


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(写真)志位委員長の訴えを聞く人たち=22日、広島市中区

 来年の統一地方選で勝利・躍進を勝ち取ろうと、日本共産党は22日、各地で演説会や宣伝に取り組み、志位和夫委員長は広島県福山市と広島市で、小池晃書記局長は京都市でそれぞれ演説会に臨みました。

 志位氏は県政、国政、日本共産党の100年の歴史をテーマに、縦横に訴えました。福山では、会場を埋めた大勢の参加者から熱のある拍手が何度も湧き起こり、広島では、奥まで広がった聴衆が熱心に演説に耳を傾けました。

 志位氏は、広島県政について、「福祉と暮らし」という自治体の一番大事な仕事をなおざりにして大型開発優先の政治を共産党以外の「オール与党」で推進していると批判し、「この現状を変えるために、福山市で議席を守り抜き、広島市で新たに議席を獲得し、県政に福祉の心を取り戻す選挙にしていきましょう」と呼びかけました。その上で、唯一の議席の辻恒雄県議が、豪雨災害が相次ぐ中で、減り続けていた砂防予算を増額に転じさせたこと、河井大規模買収事件で金銭を受け取った13人の県議の辞職勧告を行うよう求めてきたことなどの実績を紹介しました。

 国政に話を進めた志位氏は、岸田政権があらゆる分野で行き詰まりに陥る中で「政治の潮目が大きく変わってきた」と指摘。その上で、統一協会(世界平和統一家庭連合)、物価高騰、大軍拡と憲法9条改定という三つの国政問題について語りました。

 志位氏は、「自民党と統一協会の癒着関係が底なしです」と指摘。ことごとく調査に背を向ける岸田文雄首相の対応を批判し、政府・自民党が責任を持った調査をすべきだと訴えました。

 志位氏は、自民党国会議員と統一協会の友好団体が国政選挙の際に事実上の「政策協定」を結んでいたという問題に言及し、「政策協定の中身は、憲法改正、同性婚問題、『日韓トンネル』の推進、共産主義を阻止する、などが並んでいる」と指摘。「これがどういう意味を持つか。韓国に本部を持つ国際的な反共謀略集団が日本の内政に干渉しているという問題になります。日本の主権を守る上でも絶対許すことができない大問題として徹底的に究明していきます」と訴えました。

 志位氏は、暮らしの問題について、物価高騰がとまらず、円安は32年ぶりに1ドル=150円に進行するなかで、岸田政権は「異次元の金融政策」をやめるにやめられず、金融政策が完全に手詰まりに陥っていると指摘。この行き詰まりを打開する提案として、最低賃金を1500円に引き上げるための中小企業への直接支援の抜本的強化、消費税5%への緊急減税を訴えました。

 平和の問題について、志位氏は、ウクライナ戦争や北朝鮮の弾道ミサイル発射に乗じて、軍拡・改憲の大合唱が続いていると指摘。軍事対軍事の悪循環が一番危険だと批判し、「外交戦略が必要です。日本共産党は東アジアに平和をつくる『外交ビジョン』を提案してきました」と語りました。

 また、自民党などが「外交にも軍事力が必要」と述べていることについて、「自民党はまともな外交戦略を持っていないではないか。外交戦略を持たず軍事しかやっていない。これが一番悪い」と批判。「核兵器禁止条約にも背を向けている。一刻もはやく署名・批准できる新しい政治をつくろうじゃありませんか」と訴えると、大きな拍手が湧き起こりました。

 志位氏は、党創立100周年を受け、「なぜ100年続いたのか」との問いに対し、党史を貫く「三つの特質」を力説しました。

 第一は、どんな困難があっても国民を裏切らず社会進歩の大義を貫く「不屈性」です。志位氏は、「太平洋戦争に向かう時期に、『侵略戦争反対』、『国民主権』の旗を掲げて命がけで不屈にたたかい抜いた唯一の党が日本共産党です」と力説。女性解放でも先駆的にたたかい抜いたことも強調しました。

 第二は、科学の力でつねに「自己改革」を続けてきたことです。志位氏は、党の歴史上最大の危機の「50年問題」を乗り越え、「自主独立の路線」を確立したことを紹介。「分派がとった武装闘争方針を放棄し、社会の改革は議会の多数を得て平和的・民主的に進めるという平和革命の大方針を決めました」と語りました。

 第三は、「国民共同」―統一戦線で政治を変える立場を貫いてきたことです。志位氏は、共産党は「単独政権」論を取ったことは一度もないと述べ、「どんな場合でも思想・信条の違いを超えて、当面する一致点で統一戦線をつくり、その力で『連合政権』をつくるという立場です」と紹介。「その大方針のもと市民と野党の共闘を進めてきました」と語りました。

 最後に志位氏は、「今後もこの『三つの特質』を発展させていきたい。そして、次の100年を『国民が主人公』の日本への変革を実現し、社会主義・共産主義に進んでいく時代にしていきたい。そのためにも日本共産党を大きく伸ばしてください」と呼びかけました。

河村・ふじい氏が訴え

 福山市区(定数10)で7期28年間、唯一の野党として議席を守り続けてきた辻恒雄県議からバトンを引き継ぐ河村ひろ子県議予定候補は、「赤ちゃんから高齢者まで安心して暮らせる県政へ全力で頑張る」と力説。県都広島市で40年ぶりの議席をめざす、ふじいとし子県議予定候補(安佐南区=定数5)は「複数議席の力で、核兵器禁止条約に参加せよと国に強く求めていく」と訴えました。

 広島市では、来春の統一地方選の広島市議8予定候補ら各市町の候補が登壇し決意を表明。

 赤ちゃん連れの母親は「どの世代も安心して平和に暮らせるような政治を望みます」と話しました。