志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

主な活動

2022年10月16日(日)

この誇るべき党を次の世代に

――地区委員長と思い共有

志位委員長 千葉県委と懇談


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(写真)千葉県の地区委員長、県委員会幹部と懇談する志位和夫委員長(左から3人目)=14日、千葉市内

 志位和夫委員長は14日、千葉県委員会の新事務所完成式に招かれた機会を生かして、県党の幹部と党建設上の苦労や困難を共有し、ともに解決していくための懇談を行いました。小倉忠平県委員長ら県常任委員会のメンバーのほか、全9地区の地区委員長が参加し全員が発言。活動の手ごたえ、悩みを率直に出し合い、交流しました。

 懇談は、第6回中央委員会総会の結語で、党三役が地方を訪れた際、地元の党組織と懇談の機会を持ち、党建設の苦労や困難をともに打開する活動にとりくむとのべたことを踏まえてのもので、委員長としては6中総後初の懇談です。

 志位氏が「党創立100周年記念講演をしっかり討議してみんなのものとし、4割、5割の支部が入党の働きかけに踏み出し、党員・『赤旗』読者拡大で成果をあげようと全党がとりくんでいます。地区委員長のみなさんから、とりくみの経験と教訓、困っていることなど、ざっくばらんにお話をうかがえたらと思っています」とよびかけ、懇談がスタートしました。

記念講演は“するめ”と同じ――繰り返し学ぶなかで味わいが

 記念講演を視聴・読了した党員が入党の初心を呼び起こし、心に灯をともしていることが口々に語られました。「とくに若い人の反応がいい。『100年続いたこの党に自分が入っていることが誇らしい』などの声が出され、学習意欲が高まっている」(中部地区委員長)、「記念講演は“するめ”と同じ。口に入れた最初は『固い』『長い』と感じるが、繰り返し学ぶなかで味わいがじわじわ出てくる。党員拡大に踏み出す力になっている」(西部地区委員長)、「とくにベテラン党員ほど自らの党員人生と重ね合わせて感動したとの声が多い。自らを奮い立たせ、活動に踏み出している」(市川・浦安地区委員長)。

困難を解決するカギは党員を増やすこと

 複数の地区委員長から悩みとして出されたのは「地区の体制をどう維持・強化するか」です。北部地区委員長は「一番の悩みは専従をどうつくるか。33歳から68歳まで人生の半分以上地区委員長をやっている。いつでも次世代に明け渡せる準備を整えているが人がいない。ただ悩みといっても回答を求めるまでもなく答えははっきりしている。党員を増やすしかない」と語りました。

 「特別期間」の活動にかかわって、「『折り入って』作戦との関係をもっと重視してはどうか。党員拡大こそ『折り入って』作戦と重ね合わせられる活動ではないか」(東葛地区委員長)との発言もありました。

 南部地区委員長は「82歳の党員が記念講演を3回読み、『(党建設の到達に)責任を感じている』と言った。その言葉にグサッときた。自分のセリフじゃないかと思った」と発言しました。

 志位氏は、地区委員長一人ひとりの発言をメモしながら聞き、「今日、出された意見はすべてを受け止めて、中央としても共有し、どう打開していくか、考えていきたい」と表明。「いま直面している悩みや困難を解決するカギは党員を増やすことにあることが、こもごも語られたことは大事だと思って聞きました」とのべ、「新しい党員を迎えることに精魂傾けて頑張る。そこにさまざまな困難を打開する一番のカギがあると思います」と強調しました。

「折り入って」作戦と一体に党員拡大を

 さらに志位氏は、「党員拡大の対象者をどうとらえるか」にかかわって、「『折り入って』作戦と一体に党員拡大をという発言がありましたが、大切な観点だと思います。対象者を狭く見ないで、読者、後援会員、支持者の全体に思い切って入党を働きかける。『集い』を網の目のように気軽に行う。入党にいたらなくても、読者になってもらう。選挙の協力をお願いする。そういう運動としてとりくんでいくことが大切ではないでしょうか」と語りました。

第一の躍進を準備したような強く大きな党づくりを初心に返って

 志位氏は、懇談の最後に記念講演をどう準備したのか、講演に込めた思いを率直に語りました。

 「現在の私たちのたたかいは、私たちだけのものではなく、これまで党を支えてきた先人たち、支持者や後援会員、たくさんの人々に支えられたものです。先人たちの思い、先人たちのたたかいを、みんなで共有し、未来の世代に伝える、これが党史を語ることの意味ではないかと思い、先人たちへの敬意、リスペクトの気持ちを持って、そのたたかいの意義を最大限伝えたいという思いで記念講演を準備しました」

 そのうえで、南部地区委員長が、82歳の党員が記念講演を読んで「責任を感じている」と語っていたと紹介したことに触れて、「私自身も大きな責任を感じています」と率直に語りました。

 60年代に党を強く大きくして、その力で選挙に勝ってきた第一の躍進は“勝つべくして勝った”たたかいだったと振り返り、それと比べて、第二、第三の躍進は、それぞれが重要な意義をもつ躍進だったが、実力が伴っておらず、本当に党の実力をつける仕事がやりきれないでいることに深い責任を感じているとし、「記念講演で一番言いたかったことは、第一の躍進を準備したような強く大きな党づくりを、いま党創立100周年の機会に、60年代の初心に返ってやろうということです」と語りました。

 そして、志位氏は、「今日、参加されている地区委員長の同志の多くが私と同世代」とのべ、「私たちの世代がここで頑張って、若い世代にこの誇るべき歴史をもつ党を引き渡さなければいけない。みなさんと一緒に力をあわせていきたい」とのべました。

足踏みだす支部広がる

 千葉県党組織は15日、各地で演説会や「集い」を開き、入党の働きかけに踏み出す支部を広げました。議員や地区役員を先頭に「赤旗」購読をよびかけ、日刊紙・日曜版読者を増やしました。

 田村智子副委員長を迎えて演説会を開いた西部地区は、支部が事前に「演説会のあと党の話をしたい」と約束をとり、6人に入党を働きかけ、女性を党に迎えました。田村氏の演説に熱心に拍手をしていた20代の男性が民青に加盟しました。

 斉藤和子県副委員長が講演した南部地区・君津市の「集い」には25人が参加。3人に入党をよびかけ、2人が前向きに検討することに。中部地区西小中台支部は2人に入党を働きかけました。

 中部地区で日曜版9人、西部地区で日刊紙1人、日曜版2人、松鎌地区で日刊紙2人、日曜版2人の読者を増やしました。