志位和夫 日本共産党

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演説・あいさつ

2022年7月6日(水)

「オール沖縄」の総力をあげイハ洋一さんの勝利を

那覇 志位委員長の訴え


 4日、那覇市の県庁前で行われた「参院選 イハ洋一必勝那覇市街頭演説会」での日本共産党の志位和夫委員長の訴えは次の通りです。


写真

(写真)訴える志位和夫委員長=4日、沖縄県庁前

 みなさん、こんにちは。日本共産党の志位和夫でございます。(拍手)

 イハ洋一さんは、この6年間、170回の質問で、沖縄県民のみなさんの声を国会に届け続けてきました。県民にとっての宝の議席です(拍手)。大激戦、大接戦です。みなさんの力で、「オール沖縄」の力を総結集して、必ず勝とうではありませんか。(指笛、拍手)

新基地建設の押し付けの「正面突破」――イハ勝利で断固ストップの審判を

 この参議院選挙は、沖縄の本土復帰から50年の歴史的節目の選挙です。

 私は、沖縄県民のみなさんの三つの切実な願いを、イハ洋一さんに託していただきたいということを、訴えたいと思います。

 第1は、辺野古新基地建設をきっぱりやめさせて、「基地のない平和で豊かな沖縄」をつくろう――この願いは党派を超えて、どうかイハ洋一さんにおよせください。よろしくお願いします。(拍手)

 今度の選挙で、岸田自公政権は、新基地押し付けの「正面突破」をやろうとしています。自民党の候補者は、あの菅前総理の部下だった、総務官僚です。辺野古の新基地を「容認」するだけではない、「推進」するといっている。こんな人に、沖縄の大事な1議席をわたすわけにはいかないではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

 日米両政府は、辺野古新基地が「唯一の解決策」だと呪文のように繰り返しています。しかしみなさん、1996年にSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意がかわされてから26年もたつのに、普天間基地は1ミリも動いてないじゃないですか。普天間基地の危険性は、1%も減っていないじゃないですか。「唯一の解決策」といいますが、破綻してしまっているじゃありませんか。(拍手)

 なぜかといえば、沖縄県民のみなさんが、米軍基地のたらいまわしを許していないからです。なぜSACO合意にいたったかといえば、1995年の少女暴行事件が、その大きなきっかけでした。しかしみなさん、少女の人権を奪っておいて、普天間を返してほしければ新しい基地をつくってよこせ――こんな無法な要求を、沖縄県民のみなさんが認めるわけがないじゃないですか。(拍手)

 みなさん。相手が「正面突破」をはかろうというなら、返り討ちにしようじゃありませんか。イハ洋一さんの勝利で、辺野古新基地建設ストップ、普天間基地閉鎖・撤去の断固たる審判を下そうではありませんか。(指笛、拍手)

再び沖縄を戦場にするな――平和の願いをイハ洋一さんに

 第2に、再び沖縄を戦場にするな――この平和の願いは、どうかイハ洋一さんに託してください。よろしくお願いします。(拍手)

 いま、岸田自公政権や日本維新の会などは、「敵基地攻撃」、「軍事費2倍」、「憲法9条を変えろ」という大合唱を行っています。しかしみなさん、軍拡で平和を守ることができるでしょうか。日本が軍拡で構えれば、相手も軍拡を加速し、「軍事対軍事」の悪循環に陥ってしまう。これがいちばん、危険じゃないですか。(「そうだ」の声、拍手)

 みなさん、今やるべきは、ASEAN(東南アジア諸国連合)と協力して、9条を生かした外交で、東アジアを戦争の心配のない地域にする。そういう平和の枠組みをつくっていくことこそ、政治の役目ではないでしょうか。(拍手)

 私が、ここで訴えたいのは、万が一、軍事衝突が起こった場合に、真っ先に戦場とされるのは、米軍基地が集中している沖縄だということです。

 この間、岸田政権は、集団的自衛権行使のさいにも「敵基地攻撃」ができるという答弁書を決めたんです。つまり、日本に対する攻撃がなくても、米軍が海外で武力行使を始めたら、集団的自衛権を発動して、自衛隊が米軍と一緒になって、相手国に「敵基地攻撃」で攻め込むことになります。その結果はどうなりますか。相手国から日本に対する報復攻撃がやってくるじゃないですか。その報復の真っ先の対象にされるのが、この沖縄です。

 沖縄を二度と戦場にしてはならない(「そうだ」の声)――この平和の願いは、どうかイハ洋一さんに託してください(拍手)。平和憲法を守ろう――この1票をどうかイハ洋一さんに託してください。(拍手)

 相手候補は「憲法9条を変える」と言っている、「軍事費を増やす」と言っている、こういう候補に負けるわけにはいかないじゃないですか。(指笛、拍手)

消費税減税、物価高騰から暮らしを守る――この1票はイハ洋一さんに

 第3に、物価の高騰から暮らしを守る――この1票はどうかイハ洋一さんにおよせください。よろしくお願いいたします。(拍手)

 いまの物価高騰から暮らしを守るいちばん効果的な方策は、消費税の5%への減税、インボイスの中止にある。これは明らかです。

 ところが岸田政権は、頑としてやろうとしない。自民党の候補者は、何と消費税の減税は「不要だ」と言い放っている。そんな人こそ「不要」ですよ。(「そうだ」の声、拍手)

 みなさん、イハ洋一さん勝たせていただいて、5%への減税、実行しようではありませんか。中小企業のみなさんへの支援をしっかりやりながら、最低賃金は時給1000円に、その先には1500円をめざそうじゃありませんか。(拍手)

 新基地いらないの願い、平和の願い、暮らしの願い、みんなイハ洋一さんに託していただいて、「オール沖縄」の力を総結集して、あと6日間頑張りぬいて、必ず勝利を勝ち取ろうではありませんか。日本共産党も全力で頑張りぬくことをお誓い申し上げまして、私のあいさつといたします。頑張りましょう。ありがとうございました。(指笛、大きな拍手)