志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

談話・記者会見

2022年7月11日(月)

参議院選挙結果について

志位委員長が記者会見


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(写真)記者会見する志位和夫委員長=11日午前0時ごろ、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は10日午後11時55分ころから記者会見し、次のように述べました。

 一、今回の参議院選挙でご支持いただいた有権者の皆さん、奮闘していただいた支持者、後援会員、サポーターの皆さんに心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

 一、今の開票状況ですが、まず大激戦・大接戦だった東京の選挙区で山添拓さんの再選を勝ち取ったことは、大きな喜びです。この選挙では、山添さんがとくに無党派のなかで得票を大きく勝ち取ったこと、それから若い皆さんが、サポーターとして山添さんの勝利に大きな力を発揮しました。これらは今後に大きな財産として生きるものになると考えています。

 比例代表については、いま開票中なので、期待をもって見ていきたいと思います。

 一、今度の選挙での日本共産党の政治的訴えは、国民の願いに立ったものであって、訴えが伝わったところでは、共感が広がったと実感しております。対話もかみあって、はずんだと全国から報告されています。

 平和をめぐっては「軍事費2倍でいいのか」「憲法9条を変えていいのか」―この問題を正面から問いかけて、そうした方向にはきっぱり反対だと主張しました。憲法9条を生かして、東アジアに平和をつくる「外交ビジョン」を大きな対案として、提起してたたかいました。

 暮らしの問題では、物価高騰からどうやって暮らしを守るかが大きな争点となりました。弱肉強食の新自由主義を終わりにして「やさしく強い経済」をつくっていくことを大いに訴えました。消費税は5%に減税する、中小企業支援と一体に最低賃金を1500円に引き上げる、大企業の内部留保に時限的な課税を行って賃上げを促進する。そういう一連の政策を打ち出しましたが、共感が広がったと思っています。

 私たちの政策的な訴えの内容については、大いに自信をもって公約の実現のために頑張りたいと思います。

 一、野党共闘については、今度の選挙でも野党共闘が成功するように、総選挙の結果を踏まえて最大限の努力をしてまいりました。結果として32の1人区のおよそ半分で野党の候補が1人に絞られ、さまざまな形で野党共闘が取り組まれました。その中で勝利を勝ち取った選挙区もいくつか生まれました。とくに大激戦となった沖縄で「オール沖縄」のイハ洋一さんの勝利を勝ち取った意義は大きなものがあります。

 ただ、課題を残したことも事実だと思います。今度のたたかいのなかで良かった点とともに問題点も率直に議論して、次の方向をみんなで探求する、そして前途を開拓する努力をしていきたいと思っております。

 やはり日本の政治を変えるには共闘しかないと強く確信しております。困難はあっても市民と野党の共闘を発展させるという立場で今後の政治に臨みたいということを申し上げておきたいと思います。